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ポップコーンは買わない派です。vol.69

COLD WAR(コールドウォー) あの歌、2つの心

モノクロは美しい。

予告編

あらすじ

ポーランドの音楽舞踏学校で出会ったピアニストのヴィクトルと歌手志望のズーラは愛し合うようになるが、ヴィクトルは政府に監視されるようになり、パリへと亡命する。夢をかなえて歌手になったズーラは、公演活動で訪れたパリやユーゴスラビアでヴィクトルと再会。パリで一緒に暮らすが、やがてポーランドに戻ることに。ヴィクトルは彼女の後を追ってポーランドも戻るのだが……。

終始モノクロの映像は凄まじいリアリティを感じる

国策によって結成された歌劇団の指導者とそこに新人歌手として現れる男と女の恋愛模様が描かれる。

外的要因によって男女がくっついたり離れたりするという。

皆さんの中でも進学や就職を機にこれまで一緒だった恋人と離れ離れになって別れてしまうということになった人もあるのではないかと思いますが、それのさらにエグいバージョンみたいな感じ。

このモノクロの映像はリアリティをも表現しているようで、この何も誇張のない表現はさらに作品に入り込むことのできる要因であることは間違いないと思う。

作品を彩るルーツ音楽の数々

民族音楽からジャズ、ロック、ラテンなど音楽の変遷が見れるのもこの映画の大きな魅力の一つだ。

よくある有名人からのコメントの中でも音楽に関するコメントが目立つのは事実だ。

上記のURLに様々な著名人のコメントが寄せられている。

音楽からの変遷から時代の移り変わりも分かるし、感情も乗ってほんとに美しい描写である。

男と女の行方

離れたりくっついたり時代に翻弄され、心身ともボロボロになった二人の最期がどうなるか。ぜひ観ていただきたいのですが。

翻弄されながらも愛し合っている。離れても想いあっている二人がすごい。普通なら忘れてしまいそうだけれど。

特に女性は。

男性は過去の女性のことは思い残すことが多いです。女性はその逆で、新しい恋人を見つけるとキッパリと前の人のことは忘れてしまう傾向にありますよね。そのギャップってなんのためにあるんだろうか。笑
この男女のギャップっていくつかあるけれど、その中でも究極の謎の一つ。

この話では家庭を持ちながらも会いに行ってしまう女性の方はモラル的にありなのかなと思ってしまうけれども、そんなことでは言いくるめられないくらい何か超越している感じがある。

最後に

観てる時にちょくちょく胸が締め付けられる切なさがある。

何度も観たくなるとは思わないけれども一度観るだけで強烈に心に残る傑作の一つと言えるだろう。

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