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中東を読む/米軍のシリアからの撤退

トランプ大統領は、師走に世界を驚かすのが好きなようだ。一昨年の12月に突如としてエルサレムに在イスラエルの米大使館を移すと発表した。そして昨年12月にはシリアから米軍を撤退させるとの方針を公表した。

多くの突然の決断と似て、この決断にも兆候があった。例えば昨年春の記者会見でトランプ大統領は「もう、そろそろ米兵をシリアから帰国させる頃だ」と発言している。同大統領の周辺は、米軍をシリアに残留させて影響力を維持すべきとの立場であった。だが、トランプという人物は、そうした発想には、そもそも懐疑的であった。

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