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読書感想文: No Filter: The Inside Story of Instagram

今日の読書感想文は、一昨年に流行っていたインスタの内部歴史みたいな本です。FBに買収された当時の経緯などが詳細に書かれていて、インターネット系企業の中で起こっている買収や戦いがどういうことなのかを垣間見ることができます。

ただ、書き方の好みみたいなところも多分にあると思うのですが、事実ベースで誰がいつ何を言った、そしてどうやって物事が動いたという話を事細かに書いているので、正直なところ全部しっかりと読むのは自分としては辛かったので、ところどころ読み飛ばしてしまいました。

どちらかというと、オンライン広告の世界にその当時より少し前よりいた自分としては、Facebookが大きくなる過程、インスタグラムが伸びていくか過程、そして、Facebookが買収した話などリアルタイムで体感していたのもあり、懐かしいという感覚の方が近しく、外から見ていたユーザーとして、また業界関係者として感じ取れてた裏側がこうなっていたんだなぁという答え合わせのような感覚が強かったです。例えば、Facebookが次々に、業界で流行っているアプリの真似た機能をリリースしては失敗していた事実は記憶に結構残ってますね。Snapchatとかを真似たカメラ機能出したり、Foursquareと同じようなチェックイン機能だしてきたり、常にそんな感じだっただなぁという話ですね。

InstagramがFacebookに買収されたからFacebookに完全統合されたらやだなぁとか思ってましたけど、2022年のいまでもメッセンジャーは統合されたものの基本的には独立した世界になっているので、買収された側としては相当うまく生き延びれたようにも思います。この本を読むとよくわかりますが、Facebookに買収されたのにも関わらず、独立性を保つためなのか、企業統合にありがちな争いの結果なのか、Instagramの事業体制が弱かったところの強化支援がもらえてないなど、結構苦労していた側面も垣間見れます。

2000年代後半からネット系の業界にいた人が読む、この本の感想と、インスタやFBの一ユーザーとして触れていた人たちが思う感想はだいぶ違うかもしれないので、もし業界外でこの本を読んだ方がいらっしゃれば感想聞いてみたいですね。

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日々ぼけっと生活してしまっていますが、他の人にもなんらか価値のある情報や自分なりの視点を何か持っているはずと信じてnoteをはじめました。 自己紹介はこちら https://note.mu/t_kis/n/n768f4613e0ef