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書きたいテーマは爪の垢ほどあればいい

今回は「何を書くか」に困っている方へ、具体的な対処法をご紹介します。
ネタ探しに困っている人も、ネタが多すぎて困っている人も、どちらも参考になると思います。

新しいことは生み出せない

まず、「何を書くか」に悩んでいる人は、意外ですが、書きたいこと、伝えたいことがたくさんある人が多いです。
タイトルにもあるように、書きたいテーマは、ほんのわずかなことがあればいいのです。
(ある有名な作家の「書きたいことは爪の垢ほどあればいい」みたいな言葉を何かの本で読んだのですが、詳細はど忘れ。そこから「爪の垢」という表現をお借りしました)
書きたいことを一つの文章に詰め込むと、一番伝えたいことのメッセージ力が弱まるばかりか、そもそもそれに関係ない話になってしまう、という危険性があります。

では、どうすれば解決するのか。ネタ探しの観点から具体例を挙げます。

僕は趣味で料理系のYouTubeチャンネルを運営しています。「簡単アイデア料理」をテーマに、2カ月ほど毎日投稿しました。
毎日毎日、ネタ探しとの格闘です。今日は何を作ろうかと、スーパーの中を1時間以上徘徊することもありました。
みんなが作るような料理を作ってもつまらないと思い、新しい料理を常に考案しようとしていました。その都度ネットで検索しましたが、これがおもしろいことに、99%はすでに誰かが作っているんですね。

料理だけではありませんが、全く新しいものを作り出すのって、よほどの天才でない限り、ほぼ不可能だと思います。
何万年の人類の歴史上、自分が思い付く程度のものは、すでに誰かが思い付いているんです。
例えば、物語なら主人公を紹介し、葛藤し、成長するという仕組みはシェークスピアや出雲阿国の時代からあるものです。
ディズニー映画もこのような決まりを忠実に守っています。それでも人気があるのは、一つのテーマを派生させる「組み合わせ」が新しいからだと思います。

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納豆を焼くというテーマから

僕はあるときから、新しいものを生み出す努力をやめました。
(そもそも、新しい料理って放射線調理とかのレベル笑)
ある日、「焼き納豆茶漬け」というものを作りました。
「納豆茶漬け」という料理は検索で上位に出てきますが、「焼き納豆茶漬け」は出てきません。このとき、決めたテーマは納豆に火を通すこと。炒めた納豆は独特の臭いが薄まり、香ばしくなる、という経験を思い出したからです。
テーマさえ決めれば、あとは組み合わせ。
新しいというより、珍しいという表現の方が分かりやすいでしょうか?
テーマに沿った珍しい組み合わせを見つけることができれば、伝わりやすい価値のある情報になると思います。
(YouTubeの再生回数が伸び悩んでいるので、視聴者が求めているものは単純に珍しいことだけではない、ということを勉強しました)

最近で言うと、西野亮廣さん原作で映画化もされた「えんとつ町のプペル」は分かりやすい例です。
これは個人的な考察もありますが、この物語は「夢を追う人=ゴミ人間(存在されたら困る人)」という極太のテーマを基に、煙で囲まれたえんとつ町、星空を知らない住民など、珍しい設定を組み合わせて多くの人の心をつかんでいるのだと思います。

何を書くかに悩んだ時の3つの対処法

気付かれた方もいらっしゃると思いますが、書きたいことを整理することと、ネタ探しのマインドはつながっています。

以下、何を書くかに悩んだときの対処法です。

①新しいことを生み出そうとしない
②テーマを一つに絞る
③珍しい組み合わせを探す

①を実践すると、ネタ探しの時間を削れ、ネタの取捨選択もできます。
②でどうしても一つに絞れなかった場合、違うテーマでもう一本書きましょう。
③について、テーマは古くてもありきたりなものでもいいんです。この時代で書く意味を考えながら、珍しい組み合わせを探しましょう。

「じゃあ珍しい組み合わせって何?」
と思われた方もいると思いますが、テーマは一つに絞った方がいいので、これについては別の機会で触れたいと思います。


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