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目標をたてても挫折する人は目標が「動詞」になっている

色々な方の目標設定に関わらせもらい、感じたことがあります。

それは、目標を達成する人は何度でも目標を達成するし、達成できない人は何度でも挫折するということです。

もし、みなさんが「私は目標を達成する人になりたい!」と思っているとしたら、1点だけ注意してもらいたいことがあります。

それは、「目標では動詞は使わない」ということです。

これを実践するだけで、目標を達成する確率が飛躍的にあがります。

「目標では動詞は使わない」とは、どういう意味なのでしょうか?


部下の佐藤さんは、大きなプロジェクトのプレゼンの期日が迫ってきていました。

先週のミーティングで「プレゼン資料を今週中に仕上げるので、内容を確認してほしい」と佐藤さんからお願いされました。

しかし、結局、佐藤さんはプレゼン資料が送られてきませんでした。

そして、昨日、今週のミーティングがありました。

佐藤さんがミーティングでどんなことを言うのか気になっていましたが、佐藤さんの口から出てきた言葉は、「今週中に仕上げるので、内容を確認してほしい」と先週と同じ内容でした。


佐藤さんの言葉を聞いた私は、「ちょっとマズいな」と思いました。

なぜなら、今週も佐藤さんがプレゼン資料を作ることが出来ない可能性が高いと感じたからです。

来週、プレゼンの本番があります。

それまでに、私のチェック、私の上司のチェックをクリアーする必要があります。

プレゼンの日程から、上司のチェック、手直しの時間、私のチェック、手直しの時間を考えて、逆算していきます。

そうすると、私の頭の中では、今日にでもプレゼン資料のたたき台を出してもらわないと間に合わないんじゃないかと感じていました。


佐藤さんから、プレゼン資料の提出について聞いたときに、目標が大幅にずれ込むかもしれないと感じていました。

しかし、佐藤さんは優秀なスタッフなので、口をはさむまでもないかと考えていました。

なせ、佐藤さんのプレゼン資料の提出が遅くなると私が感じたかというと、佐藤さんの目標が「動詞」で話されていたからです。


動詞で語られた言葉は曖昧です。

佐藤さんは「プレゼン資料を作る」と言いましたが、「何日の何時までに作るのか?」、「何日までに私のokをもらう予定か?」「何日までに私の上司のokをもらう予定か?」、「最終確認が取れた資料をいつまでに、どのような状態にしておくのか?」など、重要な部分が全く不明です。


多くの場合、動詞で話された言葉は、話した本人が細かいところまで考えていないで話しています。

だから、細かい部分まで話せないのです。

この細かい部分まで話すことを「動作」で話すといいます。

目標が次々と達成する人と、挫折する人の違いというのは、まさに目標を「動詞」で話すか、「動作」話すかの違いなのです。


では、動詞で話していた言葉を、動作にするにはどうしたらいいのでしょか?

それは、動詞の言葉を細分化していけば大丈夫です。

「プレゼンの資料を作る」→「相手の悩みを知る」、「相手の悩みに関する資料を集める」、「相手の悩みの解決策を作る」。

「相手の悩みを知る」→「ヒアリングのために面談の約束を取る」、「ヒアリングの日程を決める」、「相手について事前に調べられることは調べる」、「聞きたい内容を事前に考えておく」。

このように、動詞で話していた言葉を、どんどん細かく細分化していきます。

何をすればいいのか見ればわかる状態(これを動作という)まで細分化して、いつまでにそれをするのかをきちんと決めていきます。


当たり前のように目標を達成する人は、動詞を動作まで細分化している人です。

そして、この動作がきちんと達成できたか、毎日、毎週、追いかけている人です。

日々忙しい中働いていると、具体的に動作まで落とし込んだ目標が優先され、動詞の目標は忘れ去られてしまいます。

ぜひ、重要な目標こそ、行動に移す前にきちんと考える時間を取り、動作まで落としてから取り掛かるようにしてみてください。

そうすることで、当たり前のように目標を達成する確率が大きくなります。

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