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デジタルのまちへ(デジタル田園都市が3つ、生まれる)

 今年3月、国家戦略特区として、スーパーシティ(規制改革とデータ連携による先端的サービスを官民連携で実施)構想を実施する自治体として、つくば市と大阪市が選ばれた。スーパーシティには、約30自治体が応募していた。
 スーパーシティの選考基準には熟度が高さ(実現性)が挙げられている。つまり、時間がかかりそうなものは漏れた形となった。大阪市は、万博が2025年に予定されており、数年後を想定したプランとなっており、選ばれた形だ。今後、他の自治体でも、技術など諸条件の変化を受けて、追加選定もされる可能性がある。
 スーパーシティには、選ばれなかったが、健康、医療に関する課題解決取り組む自治体として、国家戦略特区デジタル田園健康特区として、岡山県吉備中央町、長野県茅野市、石川県加賀市が選ばれた。この三つのまちの名前を聞いても、「よく知らないなあ」という方は少なくないと思います。私たちの知らないまち、それも人口のふじみ野より小さなまちで、時代の変化に合わせ、先端の取組みをしているところは、結構多いのです。
 では、ふじみ野もデジタル田園特区だ!スーパーシティだ!といって何年かで、できるかと言えば、正直難しいと思います。技術的なこともそうですが、そもそもの基盤となる風土と申しましょうか、リーダーや組織の突破力、官民の団結力、人材育成、こういったものが、かなり秀でていないと難しいと思います。ただ、今は時代の転換期ですから、自らを高めて、官民力を合わせて、世の流れをしっかり見定めて、対応を取っていくことが大切です。
 ちなみにスーパーシティが未来都市を志向しているのに対し、デジタル田園特区は、少子高齢化社会を志向しています。これから出てくるであろう地域の課題を解決するすべを作っていくというのがデジタル田園特区です。順序としては、①デジタル基盤の整備、②デジタル⼈材の育成・確保、③地⽅の課題を解決するためのデジタル実装、④誰⼀⼈取り残されないための取組、というものがあります。ふじみ野にも関係ありそうだな、と思ったら、ぜひ、これらのまちの取組みをみていきましょう!次回のコラムでは、具体的な構想内容をみてみましょう!

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