「エッセイが好き」ではなくて、「好きなエッセイがある」。話
僕は小説とかエッセイとか、そういったものには詳しくないのだけれどエッセイというジャンルにも少しだけ好きな本がある。
今日はエッセイが好きだ、という話ではなくて、あくまで好きなエッセイがある、という話。
何が好きか、と聞かれても正確には答えられないけれど、文章から伝わってくる台所の光景が「ああ、いいなあ」という気持ちにさせてくれる。
こんな料理を作ってみたい、食べてみたいと思いつつ、普段自分が一皿に向かう気持ちの適当さ、を思い知る。
実際に唐招提寺を訪れてみると、金堂に差し込む陽光、立ち並ぶ太い柱、凛とした空気が何とも言えない気持ちにさせてくれる。日ごろの悩みや考え事をわきにやって、ただその場と向き合う心地よさがそこにはある。
普段はビジネス書しか読まない僕にも、好きなエッセイがある。
じゃあエッセイをもっと読んでみようとは、どうにもならないけれど、いつかどこかで出会うかもしれない「好きなエッセイ」を心待ちにしようと思う。
ノートを読んでいただきありがとうございます。