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頭の中を構成する本たち

僕は、読書家ではない。1年に読む本の数も恐らく十数冊くらい、20冊も読んでないだろう。読む本のジャンルもかなり偏っていて、小説はほとんど読まず、ビジネス書を読むことが大半だ。

そんな30代前半の僕だけれど、人生のなかで、その時々のタイミングで影響を受けた本がある。

このnoteを書いていてもそれらの本が僕にどんな影響を与えたのか、言語化するのは難しいがいったん書き留めておこうと思う。

20歳~25歳
『虞美人草』夏目漱石
人生に対して真面目になる、ということがどういうことなのか、について学べた本。人生に対する向き合い方のベースがここにあるかも。
『幸福論』バートランド・ラッセル
まだ学生だったころ読んだ本。働くことに対する意義を見出せた。

25歳~28歳
『仮説思考』内田 和成
右も左もわからなかった社会人にはとても学びが多かった。
『武器になる哲学』山口 周
表層に見えている問題ではなくて、その問題の真因となっているものについて考えるときにとても参考になる本。読み物としても面白い。

28歳~30歳
『青虫は一度溶けて蝶になる』藤田 一照 桜井 肖典 小出 遥子
いろんな壁にぶつかった20代後半。これまでの仕事のスタイル、思考の癖を一度リセットして、再構築することの必要性を感じた本。
『アップデートする仏教』藤田 一照 山下良道
世の中のとらえ方、自分と他人の関係性について深く考えるきっかけになった本。
『嫌われる勇気』岸見 一郎 古賀 史健
これは誰もが知っているベストセラーだが、読んでおいて損はないかなと思う。僕自身は、東洋思想的な視点を一度インプットしておいてから読む方が、日常生活への実践につながりやすいと感じている。原因と結果、という構造(視点)を持って読むと結構辛くなる。
『100分で名著 西田幾多郎『善の研究』』若松 英輔
原著を読む気概がなく、NHKの100分で名著のテキストを読む。
人生が差し出す問いに対して、真摯に向き合い続けた西田幾多郎の思考をたどることで、「真面目である」ことの素晴らしさを感じた一冊。

こうして時系列で眺めてみると、頭の中は大きく2つの区分に分けられる。
1つ目は「Doing」を目的としていたころ、だいたい10代後半~20代後半までの10年は、「何をなすべきか」ばかり自分や他人に問うていた気がする。
2つ目は「Being」を目的としている今の時代。20代後半から「何をなすべきか」から「どう在るか」が思考の中心となっている。

僕の場合は、なにか現実問題として目の前にあることを考え、理解しようとするときに本を手に取ることが多い。その時々で手に取った本、印象に残った本は、その時直面していたテーマと関連が深いのかもしれない。

30代、そして40代、50代と僕の頭を構成する本のリストはどのようなものになるだろうか。




ノートを読んでいただきありがとうございます。