自己啓発ではなく、知識だ

自己啓発。これまで何となく魅力を感じていたこともあるが、ある人の話を聞いてこれまで感じていいたモヤモヤがすっきりし、いろいろ納得できたことがある。

それは、自分の行動はそれまでの自分の知識と経験の延長線上にしか存在しない、ということ。「自己啓発セミナー」で何か気づいた気になっても、それは自分の知識と経験からの一時的な納得でしかない。そもそも、他人に自分が取るべき行動の方向性を指し示せるわけがない。複数の選択肢の中から自分が選んだ・気づいた、と思っていてもすでに方向性が制限されていることになる。

そう考えると行うべきは自己啓発ではなく、まずは自分の知識・理解、そして経験を積むことではないだろうか。つまり最初は知識だ。知識を得る。1つの視点にこだわらずに知識を広げる。知識を元に様々な視点から物事をとらえ、行動して理解する。理解すれば、自ずと知識の周辺に疑問がわく。そしてさらに知識を広げる。経験を積むとは、この繰り返しなのだ。

自己啓発のような、外からの刺激で何かを理解できる・きっかけをつかめる・何かを達成できると思ってしまうことこそ、思想的な泥沼にさえはまってしまう可能性を示しているのではないか。極端に言えば、知識を否定しているとも言えるのではないか。


まずは知識だ。
できるだけ様々な視点で書かれた本を読もう!
時代を超えて読み継がれている古い本もいい。
人の本質や、知恵や、知識が詰まっているのが本なのだから。

自分のこれまでの経験など、微々たるものだとわかるためにも。


そして数学を学ぼう。
数学は、決して計算だけではない。論理的思考の元だ。

だてに「読み書きそろばん」と言われていた訳じゃない。