ボルダリング|スラブでの剥離骨折とコンディションについての話

1月末、会社の同僚とボルダリングに行ったまでは良かったが、僕は開始10分で歩けなくなった。今回はボルダリング中での怪我を通した気付きや今後の心構えを整理していきたいと思う。


1、ボルダリング施設の安全性について

ボルダリングとは馴染みのない人も多いと思うので、改めて環境から整理していくと、ボルダリングとは室内でロープ等を使わずに種々の傾斜壁を登る種目である。どこのジムであっても壁の前にはマットが敷き詰められており、ある程度の高さから落下したとしても怪我をし難い配慮はされているし、ジムごとに場内ルールも定められている。

2、怪我の経緯と思うこと

そこで、改めて怪我の経緯を振り返ると、僕は「スラブ」と言われる奥傾斜の壁を登っている最中、足を踏み外し壁から滑り落ちることになった。何事もなくマットまでストレートに落ちていれば、怪我をすることもなかったと思うが、マットに落ち切る手前で大きめのホールド(ガバ)が障害物となり、結果として左足を取られ剥離骨折であると診断を受けた。

ボルダリングと言えば如何なる超人であっても壁から落ちるのが当たり前のスポーツで、それこそが他のスポーツに無い特徴であり醍醐味になると思うが、ルートに従ったトライで落ちて怪我をしたとなれば、一見、「セッターの考慮が足りないのではないか」と感じてしまう。

しかし、オブザベーションの段階で怪我の可能性を予測できていれば、理性的な判断でトライ自体を控えていたと思うし、仮に十分なフィジカルが備わっていたとすれば、局面が同じであっても怪我をしなかったかもしれない。

いずれにせよ「怪我」と言っても、クライマー個人に依存する要素も多く、
一概に自身のスキルを無下にできる話でもないと感じた。

3、自身のコンディションの振り返り

そこで改めて現在のコンディションについて振り返ってみると、以前よりも体重が10~15kg程増え肥満体型に突入したことで、前まで躊躇なく切り出せていたムーブや些細な動作に恐怖心が芽生えるようになった。

例えば、ある程度高さのあるジムでゴールから飛び降りると、膝や足首に明らかな負担を感じたり、前まで何気なく使えていたヒールフックも膝に痛みを感じるようになった。更には、周りからのアドバイスに対して理性的な恐怖が上回りムーブに移しきれなかったりと、振り返ってみれば自身の脂肪が原因となるリスクは後を絶たないし、今回の怪我にも関連していないとは言い切れない。

4、終わりに

何はともあれ今回を機に、適切なコンディショニングやフィジカルの強化にも取り組まなければと思うが、何よりもボルダリングに於いてデブであることは、怪我のリスクを高めるだけでなくパフォーマンスを阻害する最大の要因とも言える。今後、自身の身体状況を細部まで把握した上で適切にコントロールしていくことが、クライミングに限らずスポーツ全般において重要であると、今回の怪我を通して深く痛感した。

怪我を人のせいにするのはやめよう。
とりあえずスラブには触れずダイエットに励もう。

おわり。

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