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シンプル、スモール、スローに暮らすことについて(その3)

(※今日の内容を音声で楽しみたい方はコチラからどうぞ(^^)↓)


前々回からの続きでシンプル、スモール、スローに暮らしてみたいことについての3回目、スローについて。

スローライフという言葉があるけれど、そのどこかのんびりとした暮らしというイメージに昔からちょっとした憧れがある。

僕が想像するスローライフは、どこか自然に囲まれた広いところで、自分で建てた小さいけれども愛着のある家に住み、家のまわりではいろんな穀物や野菜が育っている。

そして、たいていを外で過ごして畑仕事したり、薪ストーブに使う薪割りなんかをしたり近くの湧水を汲みにいく、そんな感じである。

スローライフというと、ゆったりとかマイペースという感じがするし、ゆったりもマイペースも好きな自分としてはもう理想の暮らしとも言えるので、そういう暮らしをいつかしてみたいものだと、実際にそういう生活をしている人の本を読んでみたり、動画で見たりするようになった。

そして、そうやっていろいろと調べていくうちに、現実のスローライフは実際はスローじゃないということがわかってくるのだけれど、よくよく考えてみたらそりゃそうかもしれないなあと思った。

現代の生活というのは基本的にお金を払うことで、いろんな手間がかかることだったり、面倒なことを解決してきた生活なわけである。

家があって、家にあるスイッチを押せば電気がつくし、もちろんガスも水道も使えるし、暖房もあるし食べ物もある。

家は建ててもらうし、電気、ガス、水道のライフラインはそれぞれ契約して使うし、暖房は今なら電気か灯油を買うなり配達してもらって、その灯油を使う。食べ物や日用品もスーパーなんかに行って買ってくる。

これが僕が思う、スローライフの暮らしでいうと、家あるいは小屋を建てるにもそのための材料を集めないといけないし、それを運ばないといけない。

建てるにしても、ひとりで建てるのはかなり大変だと思う。

さらに食べ物だってつくるにしても、自分のタイミングというより、自然のタイミングに合わせないと野菜だってうまく育たない。

さらにさらに暖房を薪ストーブにするなら、その薪になる木を探して運んできて、薪割りもしないといけない。

これまでお金で解決していたことを自分でほとんどやることになるわけだから、まあいわゆるスローとは離れた生活になる。

とはいえ不思議なもので、今の便利な生活の方が自分でやることも少なくてスローになりそうなものなのに、なぜかスローライフという感じはしないし、なんだか日々バタバタしている感じがする。

そして、僕が想像するスローライフ、ほとんどのことを自分でやるような生活は「畑仕事もやらなきゃ、いやいや薪割りもあるぞ、あ、そろそろ水も汲みにいかないと!」みたいになんだかやることはいつもたくさんあるし、ちっともスローには見えないけれど、そういう生活の方がやっぱりスローライフという感じがする。

僕が思うようなスローライフを実際にされている方々からすると「ちっともスローじゃないですよ」という声が聞こえてきそうだけれど、それでも「ちっともスローじゃない」生活に喜びや楽しさを感じているんじゃないかと思うし、尊敬するし素敵だなと思う。

まあ、僕はというと憧れるスローライフからはほど遠く、どちらかというと現代的なスローライフ、お金とか便利なものに囲まれた暮らしなわけだけれど、それでも自分でできることをちょっとず増やしていって、自分なりのスローがある生活というものをつくっていきたい。

そしてそこに、これまで書いてきた、シンプル、スモールを組み合わせていくことで自分が理想とする暮らしがつくっていけるかもしれないと思うとワクワクするし、ちょっとでもそういう暮らしに近づいていくためにいろいろと行動していきたい。

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