見出し画像

【障害理解】旦那「お前から教わった。」【精神疾患】


私は、結婚を二回経験している。



一回目の結婚をしたのは23歳の時で、2回目の結婚記念日に離婚届を提出。

ジャスト2年の結婚生活でした、お見事(?)。



二回目の結婚相手が現在の夫。

結婚生活六年目かな。

化け物級コミュ力の娘にも恵まれ、仲良く暮らしています。




結婚前の挨拶で、私の父がお決まりのように言うセリフ。


「返品不可で、お願いします。笑」



「ご存知かと思いますが、娘には精神的な障害があります。」


「夫婦として共に生活していく中で、大変なことも多いでしょう。」


「それでも、本当に大丈夫ですか?」




残念ながら、一度返品されてしまったわけですが(笑)


頭を下げに来てくれた元夫の前で、父も母も

ブチギレ申しておりました。


だから最初に言ったじゃないか、と。




月日が流れて、父から


「彼の気持ちはわかるよ。

悪い人じゃなかったし、誠意を感じたよね。」


という話を聞けた。


私も、父と同意見だ。

優しかったしとても頑張ってくれたけど、私の未熟な部分も多かった。





現在の夫と結婚してから、私の病状がここまで悪化したのは初めてで


私から夫に、


「私のことを見捨ててしまえば随分楽になると思うけれど、心も体力もすり減らして

家庭を維持するために頑張ってくれて、ありがとう。

本当に申し訳ない。」


って話したことがある。



「今はとにかく必死で、なんとか持ちこたえてる状態で

ありがとうとかごめんとか、優しい言葉をかけられたりすると

崩れちゃいそうだから、やめて欲しい。」


そんなようなこと言っていた。




両親と夫、三人で会話した時に

父からも同じような話があったみたい。



娘と離婚すれば、今の状況から逃げられる。


あなたが離婚を選んでも、私たちには責めたり止める権利はない。




「お義父さん、初めてお会いしたときに

なんて言ったか覚えてますか。」


「『返品不可』って、お義父さんは冗談のつもりだったかもわかりませんけど

僕は真に受けてますよ。」




こんなこと↑があった、って

夫婦で晩酌してたら旦那が話してくれてね。




「お前も冗談のつもりだったかもしれねぇよ、

『私のココ(左手薬指)、空いてますよ?』

ってさ。でも俺は

じゃあ結婚の段取りするぞ、覚悟決めろよって。

それで結婚したわけだ。」



「たしかに逃げれるし、逃げりゃ全然楽だけど

ここで責任を放棄する自分は許せねぇよ。」





お父さん、お母さん、

最初は旦那のこと嫌ってたと思うけど(笑)


私が連れてきた人、すごいでしょう。

私も驚くよ。




「泣いてやろうか!?😂」

って私が何度も言いながら、晩酌は続く。





旦那は、《私から教わったこと》があると言った。



中学卒業後すぐ、社会の荒波に揉まれて

理不尽な目にも恐ろしい目にも遭いながら、気合と根性で生きて抜いてきた旦那は

私より若いくせに、ど根性ガエルだ。


今どき珍しくない?




できるできないじゃなくて、やる。

みたいなタイプなんだけど、私と一緒に暮らしていく中で


《根性とか本人の努力とは関係なく、できない人がいる。》


ということを、私から教わったと言ってくれた。




「最初は理解できなかった、受け入れるのに時間がかかった。」


「お前がお義父さんに言われてきた根性論みたいなもの、俺はすごく共感できる。」


「でもそれを、できないやつに言い続けて育てたら

歪んじまうよな。」



「お前の病気のこと調べて、お前の立場・気持ちになって考えた。」


「できねぇんだよな。」




こんなに嬉しいことがあるだろうか。


夢でも見てるんじゃないか、ずっと欲しがっていたものを

私はもう手に入れていたんだ。



どうしてわかってくれないんだ、わかって欲しい

って嘆いた日々は、終わったんですね。




両親も、社会も変わった。

私に関わる人は、思いやりのある人だけが残った。




教えようなんて思っていた訳じゃないけれど、一緒に暮らして


私を見てきて学んだことを

【教わった】

と言ってもらえて、幸せが溢れちゃうね。




生きてて良かったです、出会えて良かった

ありがとう。




この記事が参加している募集

#創作大賞2024

書いてみる

締切:

サポートしていただけると嬉しいです☺️ 受け取ったサポートは、ため込まずに循環させます。笑(貯金ゼロ)