やまだまさかつ(畑会、東京キャリアファーム)

東京八王子で非農家でありながら農の事業を展開してます。 畑会は農業体験をベースとして、…

やまだまさかつ(畑会、東京キャリアファーム)

東京八王子で非農家でありながら農の事業を展開してます。 畑会は農業体験をベースとして、イベント、体験農園、研修事業、町おこし事業など幅広く活動しています。 ここでは、読者のみなさんに「農のあるライフスタイル」の可能性について実践の現場も交えながら話していきます。

最近の記事

農業には2つの世界観がある!~議論を混乱させる原因~ 後編

農ライフスタイル実践研究所の山田です! 前回の農に2つの世界があるという話の続きです。 前編 https://note.com/tab_lab/n/n3c0c81f314b3   では、どういう世界があるかというと 僕自身の言葉で表すと 【産業としての農】と【ライフスタイルとしての農】の2つに大別できると思っています。 さらに細かく分類はできるのですが、今回はこの2つの分類について話してみたいと思います。 まずざっくりとキーワードごとで分類してみると 【産業としての農】 経

    • 農業には2つの世界観がある!~議論を混乱させる原因~ 前編

      農ライフスタイル実践研究所の山田です! さて、復帰して最初のブログ記事を書いていきたいと思います。   一番はじめに書きたかったこと。 それは・・ 【農業には2つの世界観がある】ということです! ちょっと書いてみます。 これは私がやっている研修の最初の方に話す とても大事な内容でもあります。   僕は10年以上、農家さんと関わり 農業をいろんな視点から調べていたのですが 途中から、話が かみ合わないところがチラホラでてきました。 例えば、これから農業は盛り上がっていく!稼げ

      • ブログ再開にあたり、再度自己紹介

        畑会の山田です!ブログ再開にあたり自己紹介をします!   本名は山田正勝(まさかつ)。出身は福岡。 ※農業系議員の山田正彦氏や勝彦氏とはまったく関係ありませんw 大学時代に八王子に移り住み、大学卒業後は自衛隊で4年間勤務。 その後は、住み慣れた八王子にいながら都心でサラリーマン生活をしていました。   農業に関わるきっかけになったのは、3・11の地震。 食糧・物流・インフラが麻痺し、多くの方が亡くなる悲しい震災。 いかに自分達が無力であり、この社会が脆弱かを感じる機会になりま

        • ブログ再開します!

          たいへん、たいへんご無沙汰しております! 一般社団法人 畑会 の山田です。   3年以上、お休みをしていましたブログですが この度、復活することにしました! 誰も待ってなかったと思いますが お待たせしました!(矛盾)   今までの記事を見ると都市農業の農業経営の話でしたが ・農のライフスタイル ・農を通じたコミュニティ・まちづくり ・私達の活動紹介や農家事例 など も追加して書きたいと思います。 ブログのタイトルも変えました。 「農ライフスタイル 実践研究所」としました。 【

        農業には2つの世界観がある!~議論を混乱させる原因~ 後編

        マガジン

        • 環境分析
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        記事

          投稿お休みしておりますm(_ _)mその代わりに新しい事業を立ち上げました~

          お久しぶりです。畑会の山田です。 こちらでもいろいろと投稿したいのですが、なかなか時間がなく投稿がしばらくお休みしております。すいません。 その理由として新しい事業を立ち上げまして、そちらのほうに全力で力を費やしている状態です。 それが 東京キャリアファームという事業。 http://tokyo-c-farm.com/ 内容としては以下のような内容 【東京で、短期間で。自分の農のキャリアを見つけてみませんか?】 ・東京で農に関わりたいけど、どう関わればいいのか

          投稿お休みしておりますm(_ _)mその代わりに新しい事業を立ち上げました~

          農業日誌を進化させて、農業経営に活かす! #会計から見る農業の経営分析

          畑会の山田です! 前回は「労働時間の見える化」の重要性をお話しました。 今回は実際に数値を入力するにあたり大事なポイントを話してみたいと思います。 何を入力すべきか この点について、農業日誌のように日々の記入が必要かと思います。 農業日誌の項目にもよりますが、ここでは数値に関わることに絞って話をします。 主に数字化するものとして大事な部門は ① 生産 ② 労働工数 ③ 会計 の3つの点です。 ①は生産に関する数字で、生産計画、圃場管理、肥料や農薬使用などの管理のために

          農業日誌を進化させて、農業経営に活かす! #会計から見る農業の経営分析

          農業の労働時間を見える化する  ~骨折り損のくたびれ儲けから抜け出すには~   #会計から見る農業の経営分析

          畑会の山田です! 前回は時給的に数値化することの重要性をお伝えしました。 今回は、さらに踏み込み、その数値化の方法とメリットについて話をしてみたいと思います。 シンプルだけど、意識の大きな変化が起きる まず最もシンプルな時給の計算方法をご紹介します。 年間の所得から労働時間を割ります。これだけです。 例えば、年間所得が300万円で 年間労働時間が2000時間(月166時間、週42時間程度) の場合、時給は1500円となります。 言い換えると1時間あたりの生産性が1500円で

          農業の労働時間を見える化する  ~骨折り損のくたびれ儲けから抜け出すには~   #会計から見る農業の経営分析

          利益を見えなくさせている農業の根本的な問題 #会計から見る農業の経営分析

          畑会の山田です!(お久しぶりです) さて今まで、都市農業にとって大事な経営指標として「利益率(粗利益率)」「資産収益率(ROA)」の話を2回ずつさせていただきました。 この2つに共通しているのは、利益という点。 この部分をさらに深堀していきたいと思います。 今までもそうですが、あまり具体的な数字の話はしていません。 数字を使いこなす上で根本的な考えの話をさせていただいています。 今回の話も、そういった類の話になりますが#会計から見る農業の経営分析のカテゴリーの中でも、中核的な

          利益を見えなくさせている農業の根本的な問題 #会計から見る農業の経営分析

          資産形成を優先すべき理由 ~ 金の卵を生む鳥を育てる ~ #会計から見る農業の経営分析

          畑会の山田です! 今回も都市農業の経営において大事な経営指標の話をしていきます。 前回は資産収益率(ROA)の話で、農地あたりの利益率の話をしました。 今回は続きで、農地以外の資産について話をします!   その資産は、設備や機械などの固定資産になります。 ビニールハウス、トラクター、軽トラ、倉庫、草刈り機などがあたります。 この固定資産を通じて、利益がどれだけでるかを検証していく話になります。 これも農地と同じように資産なので、計算式は 資産利益率(ROA)= 純利益 ÷

          資産形成を優先すべき理由 ~ 金の卵を生む鳥を育てる ~ #会計から見る農業の経営分析

          ★「反収を数値化して進化させる話 ~ 資産収益率(ROA)~」 #会計から見る農業の経営分析

          畑会の山田です! 今回も都市農業の経営において大事な経営指標の話をしていきます。 前回は利益率の重要性をお話しました。 その次に私が思う大事な経営指標をお話したいと思います。   それは・・ 資産収益率という指標です! 通称ROAとも言われます。 ROAとは英語の「Return On Assets」の頭文字からきています。 和訳すると資産における収益率を示しています。 リターンが収益の意味ですね。 以後は「資産収益率」と呼びます。 ROAの言葉を使う人もいるので参考程度に知っ

          ★「反収を数値化して進化させる話 ~ 資産収益率(ROA)~」 #会計から見る農業の経営分析

          安売りの誘惑に負けないための戦略会計の考え #会計から見る農業の経営分析

          畑会の山田です! 今回は、前回の利益率の話の続きで、安売りがいかに危険かについて話をしていきたいと思います。 安売りの誘惑に負けないように 農作物は、嗜好品やお土産などと違い、日常品であるため多くの人にとって常にニーズがあります。 そのため、安くすればするほど、ほぼ完売することができる商品といえます。 マーケティングの知識や販売技術なども価格さえ低ければ必要ありません。 しかし、そうなってしまうと「骨折り損のくたびれ儲け」となります。 人件費として計算すると時給○百円の仕

          安売りの誘惑に負けないための戦略会計の考え #会計から見る農業の経営分析

          ★「都市農業で最も大事にしなければならない経営分析の指標」 #会計から見る農業の経営分析

          前回から「会計から見る農業の経営分析」についてお話をさせていただいています。 本日のテーマは「都市農業で最も大事にしなければならない経営分析の指標」について話をしていきたいと思います。 あくまで個人的見解で、最も大事な指標は人によって解釈も違うと思います。その理由を私から話ながら、それぞれ各自で考えていただければと思います。   私が最も重要だと思う指標は「利益率」です。 利益率は、売上から経費を引いた利益を売上の数字で割って%で示します。 例えば、売上が100円で経費が40

          ★「都市農業で最も大事にしなければならない経営分析の指標」 #会計から見る農業の経営分析

          ★「会計から見る農業の経営分析」の全体像のお話#会計から見る農業の経営分析

          畑会の山田です! 今回から、新しいカテゴリーである#会計から見る農業の経営分析 についてお話をしていきたいと思います。連載の更新速度がゆっくりですが、どうぞお付き合いいただけますと幸いです^^ 経理の仕事を7年ぐらいやっていたので、このカテゴリーは、結構力を入れて書きます!   会計のお話ですが、多くの方が会計の話になるとどうも苦手意識を感じる方も多いかなと思います。しかしながら、学んでみると意外にも分かりやすく、楽しん分野だと個人的には感じます。 また、そもそも中学生ぐらい

          ★「会計から見る農業の経営分析」の全体像のお話#会計から見る農業の経営分析

          ★都市農業ビジネスモデル まとめ ~ビジネスモデルとは何か~  #ビジネスモデルと経営戦略

          畑会の山田です! 今まで都市農業のビジネスモデルについて言及してきました。5つあるうちの4つのモデルと、それ以外のビジネスモデルの可能性に言及してきました。 今回は、おさらいも兼ねて話をまとめてみたいと思います。   そもそもビジネスモデルの意味の確認ですが、ウィキペディアで引いてみると・・ 「利益を生み出す製品やサービスに関する事業戦略と収益構造」とあります。 もっとひらたく言えば、「利益を生み出す戦略と構造」ともいえます。 私の今までの説明でいうと、どちらかといえば収益

          ★都市農業ビジネスモデル まとめ ~ビジネスモデルとは何か~  #ビジネスモデルと経営戦略

          ★都市農業ビジネスモデル⑥ その他のビジネスモデルの考察「直売所型」#ビジネスモデルと経営戦略

          前回は、5つのビジネスモデル以外の紹介として、マルシェ型を話してみました。 今回も、その他のビジネスモデルの考察として「直売所型」について考察していきたいと思います。   まず直売所の定義についてですが、大まかに2種類の直売所に分けました。 一つ目は一般的な直売所のイメージでもあるJAなどの組合で作った販売施設型がそれにあたります。また東京では八王子しかありませんが、道の駅という形もあります。また、地域のスーパーの地産地消コーナーも販売施設型の直売所と解釈します。 二つ目が、

          ★都市農業ビジネスモデル⑥ その他のビジネスモデルの考察「直売所型」#ビジネスモデルと経営戦略

          ★都市農業ビジネスモデル⑤ その他のビジネスモデルの考察「マルシェ型」#ビジネスモデルと経営戦略

          今まで4つの都市農業ビジネスモデルについて話をしてきました。 5番目のビジネスモデルである複合コミュニティ型については、情報量が多く複雑なため、別の分野の基礎編を話した後で、改めて説明をしていきたいと思います。   今回は、提示した4つのビジネスモデル以外についても考察してみたいと思います。 マルシェ型について マルシェは、地域であっても、都心の場合でも収益性があまり高くありません。 地域のマルシェや朝市は鮮度が高く質のよいものを求められますが、その価値にみあった高価格で買

          ★都市農業ビジネスモデル⑤ その他のビジネスモデルの考察「マルシェ型」#ビジネスモデルと経営戦略