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実家の片づけを始めたら、死んだ親からのメッセージが…

久しぶりのnoteです。数年前にnoteを利用していたが、再開してみることにした。その理由は、心境の変化が色々とあったから。

その中でもやっぱり両親との別れが決定的だったと思う。

実家の片づけ

数年前に父が、そして昨年末に母も他界した。そして、この先…主を失った家をどうするか?と言ったのが現在の課題。
家の中にある家具や荷物はどうする?考えだけで途方に暮れる。遺品整理などを請け負う業者に電話で問い合わせたら一軒家丸ごとの場合は60万以上かかるケースがあるという。

「実際に部屋の中を見せてもらわないと分からない」と電話で、それ以上の詳細は教えてくれなかった。とにかく、荷物の量によって金額は変わるようだ。更に、処分以外に仕分けなどの整理も頼めば、計100万円以上かかる可能性も普通にあるのだとか。とにかく、実家には荷物が多い。最終的に、それくらいの価格は覚悟しなきゃいけないのかもしれない。

知り合いや関係者に話を聞けば「低価格で良心的な業者もあるらしいよ」と言ってくれるが、それがどこなのか分からない。一般的には値段相応だそう。きっちり丁寧にやってくれる所は値段に比例する。当然か…。

「実家の片づけは、親が元気なうちに」と言うが、あれは本当だ。何でも早めにやっておくに限る。でも、私に関して言えば、両親が死んでしまった今、もはやそれは手遅れなのだ。

  • 業者に依頼すればお金はかかるが、時間的にも労力的にも助かる。

  • 自分でやると金銭的には浮くが、労力負担と時間がかかる

どうしたものか…、あれこれ考えた結果…
まずは、自分自身の手で片づけをすることにした。数ヵ月かかっても、定期的にマイペースに。それが経済的にも、親の為にも一番かなと。
そして自分達では出来ない部分だけ便利屋さんなどに依頼すれば良いのではないかと。そしてら、10万円くらいまで金額は落とせるのではないだろうかと。甘いかな?

「やめた方が良いよ」との忠告もあったが…

知り合いに話すと「そんなん大変だから、やめた方が良いよ」と忠告された。そりゃそうかもな…。と思いながらも、やっぱり自分でやってみることにした。経済的な節約も大きな理由の一つだが、他にもある。

それは、親が大事にしてきたモノを、安易に業者に依頼して処分するのは、私の中では違和感があったからだ。両親が残した最後のモノの処分は、自分の目で見て判断したい。そう感じた。
子供の時はいざ知らず、大人になっても実は親に守られて続けていた。その想いが今になって込み上がってくる。大切にされていたのだ。ずっと陰で支えてくれていたのだ。感謝の気持ちも含め、私が最後の最後に出来ることは、親の生活の場であった実家の終わらせ方。尊重して終わらせたい。

父が一生懸命働いて建てた家、母が大切に守り続けてきた家、そして残された身の回りの荷物。思い出の品。それらを細かく確認もせず、業者に「片づけて下さい」って…、そりゃ~やっぱ無理だなぁ~と。大した親孝行してこなかったので、せめて、これくらいは…。僕にやらせてほしい。

「同じ労力を使うなら、親が生きている時にしろよ」って話なんだけど、こればっかは後悔しても今更遅い。親孝行したい時には親は無し。ホントそうだ。失わないと気が付かないことが、世の中には多いようだ。

実家の片づけは「負担」と感じたらやめる

とは言え、あまりクヨクヨ考えていても仕方がない。時間は無情にも過ぎて行く。だから、前向きに進まないといけないのだ。

「実家の片づけを自分でしよう」と決めた時、私の中で一つのルールを決めた。それは「実家の片づけを負担に感じるのをやめよう」ってこと。むしろ「もし負担に感じるなら、お金がかかっても業者に依頼すべき」と考えた。負担に感じてやるのは親も辛いに違いない。誰もハッピーではない。

そもそも実家の片づけは、そんな簡単に出来ることではない。それは最初から分かっていることだ。何日もかかる。休日を使う、仕事を減らす日もあるだろう。そしたら収入は減る。そもそも実家の場所は近所ではない。高速道路を使って片道1時間半かかる。交通費もバカにならない。

ただ、融通が利くのは私はフリーライターだという環境だ。時間は自由に使える。しかし、仕事の手を止めると収入はゼロになる。そうなると、嫁や子供の生活にも影響を与えてしまうのは明らかだ。

やっぱり負担になる、どうしたら…。

実家の片づけの経験を今後の仕事に活用しよう

一番の悩み所は、ここだった。収入減だ。実家の片づけに時間を割くことで収入が減り、家族の生活に支障が出れば本末転倒だ。しかし、やっぱり業者に依頼して「実家の片づけ」をするのは、最後の最後の選択肢にしたい。

色々と考えた結果、目線を変えることにした。出来る範囲の中で実家で片づけをして、その作業過程をライターとして経験をお金にかえる糧にしようと。そう、仕事のネタにしようと考えた。できるかどうか分からないけど、でもそれが今の私の仕事でもある。

最近はライター業として、色々な業種を題材に書くようになった。「旅人間」というペンネームは、旅関係やグルメのジャンルのみ。コロナを経て一つのジャンルに特化したライター業は危険だと学んだからだ。

最近は、旅・グルメ以外の記事案件が多くなっている(と言っても、そんなに多くないけどね)。

親の介護や実家の片づけ、遺品整理は、今後、誰もが直面する深刻な問題だ。避けては通れない。このジャンルの仕事が来た時に”経験”がお役に立てる時が必ずやってくるはず。

自分自身が経験していると、書く内容に深みが出る。AIには出来ない、私にしか書けないオリジナルの文章が書けるようになるはずだ。文章が上手い・下手ではない部分。経験は最大の強みになる。

「実際やってどう?」「どれだけ大変?」「結局、トータルいくらかかった?」「どうやった?」「売れた?」「どう処分した?」など…。

今回noteを再開したのも、その記録を残しておきたいのもあった。そもそも面倒臭がりなので、noteはどこまで更新出来るか分からないが、ポジティブにやれば将来的な価値に繋がるはず。そう確信している。

実際に片づけを初めてみたら、まさかのメッセージ?が…

そうそう、実は既に片づけはスタートしている。今はダンボール箱を用意し、そこに「処分(捨て方注意)」「一旦保留」「写真・記念品」など、紙に書いて貼り付け箱単位で仕分けしている段階だ。

それに使う裏紙になるものを部屋の中で探していると、戸棚から大量の紙が出て来た。

それは父が生前、プリントアウトしていた経営学や自己啓発などに参考にしていたと思われる資料だ。本当にすっごい量なんだけど…。

定年退職後、父は経営コンサル的な指導や講演などしていた。とにかく努力家で勉強家だった。そんな父が残した大量の用紙が出てきたのだ。その最初の一枚を手にとって見ると…

タイトルは「睡眠の重要性」

「睡眠の重要性」
睡眠不足で業務に支障をきたすことのないよう、最適な睡眠を確保する事も業務の一つといえます。しかし現実にはなかなか難しいでしょう。

睡眠不足の解消には、「プチ仮眠」といわれる昼寝が効果的です。昼寝により、「事故の予防、リフレッシュ」などの効果が得られます。体を横にする子出が出来れば、顏や上半身を伏せるだけでも構いません。

深いと息と共に血行を良くしたい部位を「温かーい」「熱ーい」と言いきかせる自己睡眠も有効です。ただし、気をつけたいのは寝過ぎです。三十分を過ぎると体温が下がり、意識がぼんやりしてしまいます。

本来は、夜にしっかり眠ることが第一です。質の良い睡眠のためには、「日没以降の大音量を控え、強い光を浴びるのを抑える。温めの風呂で身体の芯まで温めてからゆっくり床につく」など、睡眠環境を整える努力も必要です。
仕事において、体が第一の資本であることは言うまでもありません。十分な睡眠で体をリフレッシュさせ、溌剌と仕事に臨みましょう。

出典:不明(家の戸棚から出て来た印刷されたプリントより)

実は私、ここ最近は仕事が詰まって(効率が悪く)寝不足が常習化していた。ひどい日は一週間の平均睡眠時間が3時間ってこともある。この状態が続くのは不健康なのは重々分かっているし、嫁さんにも幾度となく注意されている。しかし未だ改善が出来ていない。

そんな中で、父親が残した荷物から出て来た用紙の塊、その一番上にあったのが「睡眠の重要性」の内容。なんだかドキッとした。まさか、見守ってくれている?なんてね。単なる偶然か。いずれにせよ…

はいはい、分かりましたよ。ちゃんと寝るようにします。

どんな本からコピーしたのか?著者は誰なのか?誰の言葉なのか?何も分からないが、父の言葉として受け止めることにした。他にも「色々と心がけるべき有難い言葉」が戸棚の中に一冊の本レベルの量で印刷されている。
実家の片づけをする度に、上から1枚づつ用紙をとって読むことにした。なんだか水野敬也の著作「夢をかなえるゾウ」みたいな流れにワクワクしたりもする。亡き親からのメッセージか…。

実家の片づけは、意外と ”今の自分” にとって良いのかもしれない。


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