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フランドルを東へ

どこまでも牧歌的な景色がつづく

ゲントからブリュッセルへの電車、1時間。

みどりのはらっぱに牛がいる。

ある人のことをかんがえてる。


こうあるべき、な未来の姿よりも、

こうありたい、とおもう未来の姿を

わたしは大事にしたいとおもう。

たぶんそれはいわゆる「正しさ」とはちょっと違って

きっと微妙なずれがいくつもかさなっていて

でもそのずれの中に、

あたたかみとか、人情みたいなものがある。

すこしずつ「いま」になっていく未来が、

どんなふうな世界なのかはわからないけど

わたしは人間でいる限りは

その微妙なずれを、あたたかさを、

やっぱ大切にしたいとおもうんだよな。


アムステルダム、デルフト、ロッテルダム

デンハーグ、アントウェルペン、ゲント。


中世から、交易で栄えたフランデル地方。

どんどんと、新しい文化が入ってきて

きっとそんな中で、相手を受け入れなくっちゃ

生きてこれなかったんだろうな。

人々の微妙なずれを、

なんのためらいもなく、すらりと受け入れてしまう。

合理性と、あたたかさが入り混じる街。

こうありたい。わたしも。


そうしているうちに、ブリュッセル空港。

もう牛はいなくって、ビル。


つづく


#旅行 #ヨーロッパ #ベルギー #ゲント #アントウェルペン #電車の旅


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