旅活 -ノマドなヤドカリ移動生活-

F・ひろし 1974年生まれ ・ヤドカリ講師 & 旅ライター・広島出身・2…

旅活 -ノマドなヤドカリ移動生活-

F・ひろし 1974年生まれ ・ヤドカリ講師 & 旅ライター・広島出身・2018年11月より本格的に家無しのアドレスホッピング生活をスタート。日々の生活、その旅の記録として。■毎週木曜更新■投稿文も修正加える事があります。

マガジン

最近の記事

#2-1 すし通。

昨年から一番最初に載せる本はこの本と決めていた。 「すし通」永瀬牙尚之輔 著  昭和初期に書かれた戦前のまだ鮨屋は立ち食い屋台も少なくなかった頃の鮨文化が魚や米や酢といった食材はもちろん、その食べ方、店での過ごし方、まで作家個人の鋭い観察眼から紡ぎ出された事細やかな見聞とエピソードで幾重にも紡がれている。  その一つ一つは、現代のファッションをはじめ食文化にも大きく欠落しつつある「文脈」や「その理由」に言及しているものが多い。  それは同時に食に於ける「粋」の文化にも大

    • #1-9 ゴキゲン唐津生活。

      久々の更新になりました。 全て唐津のせいです。 唐津は僕に多くの事を気づかせてくれました。 唐津を離れてもしばらく消えない余韻が深く残り、滞在中の気づきの実践と検証に多くの時間を取られ、ブログ更新が遅れたことをまずここにお詫びします。 ある方のご縁で、2019.4/18~5/16までお試し移住制度を活用し唐津のアパートに滞在しました。 この制度、有料の所もあるのだが唐津は無料。さすが城下町。太っ腹。とても綺麗なアパートで驚いた。 旅する中で多くの唐津出身者から伝え聞

      • #1-8 安心安全=幸福?んなわけねっ〜!

        明日からの始まる「山口〜九州ツアー」に向けて気合が入りすぎたのか。目が覚めてしまった。 ブログの更新を忘れていたのを思い出し、慌ててスマホを手に取りこれを書いている午前3時半。 ある社会学者によると現代人の自由幸福の定義は「幸福=自由=安心安全便利快適」だそうだ。 「ルールと責任」に担保されていた自由はいつしか「快適」である事がそれへと変わっていったようだ。 これについて少し考えてみたらなんとなくある世相感が見えてきた。 それは特にスマホ世代の”働く事への負荷の低減”が根

        • #1-7 写真家 天野裕氏のこと。

          今日、南福岡大牟田で出会った天野裕氏について書こうと思ったがこのインタビューを改めて読んで、私はまだまだ彼の事を分かっていないという事が分かった。 彼の作品すらまだ見ていない僕に何が書けるのか。 なので、この記事はまた写真等見た後に改めて書くことにする。 さて、話は変わって先日ショッキングな事が起きた。 ここ一年ほどずっと居候でお世話になっていた尼崎の材木店のオーナーから「もう今後二階に寝泊まりするのは難しいです」と告げられた。 こじんまりとしながらも心地よいその空

        マガジン

        • 家なし旅日記 2019 -春と夏- ■無料公開版■
          旅活 -ノマドなヤドカリ移動生活-

        記事

          #1-6 寂しさの構造。

          「一人で旅してて寂しい時とかないんですか?」 とよく聞かれる事がある。 一人で移動して、ご飯を食べ飲み、泊まる事が多いのは確か。 美味しいものに出会った時、素晴らしいい景色や瞬間に出会った時、確かに「もし今隣に誰かいたら共有できるな〜」と考える事ももちろんある。 が、究極の選択として、”一人旅と二人旅のどっちえを選ぶ?」と問われれば僕はノータイムで「一人旅」を選択する。一人だからこその気まぐれに動ける決定の速さ、それによって生まれるリズムが何より好みだからだ。もし二人

          #1-5 離れたくない場所(町)の特徴。

          すみません。 今回はテキスト書く時間がなかったので音声にてお楽しみください。 途中、咳き込んで聞きづらいかも。 3/28更新  #1-6 「寂しさの構造。」につづく。

          #1-5 離れたくない場所(町)の特徴。

          #1-4 "迷惑"の幸福論

          https://www.danro.bar/article/12137427 このテキスト。とても今の気分にフィットしました。 特に。 「フィジー人は『つながり』が非常に強い人たちだと感じています。つながりを強化しているのは、フィジー人の『依存力』(甘え上手)なのかもしれません」 の部分。 全国各地で居候の機会の多い自分のマインドに近い。 最初に断っておくが決して甘えを肯定したい訳ではない。 金銭概念を超えた「恩義とお返し」を考えながら生きていく方が人と人のフィジ

          #1-3 超個人的キャンピングカー考

          現在、軽自動車で全国何処にでも伺い仕事をさせてもらっているのだが、旅先でよく言われるのが「キャンピングカーにすれば良いのに。宿代も浮くよ」という心優しいアドバイス。 ベッドやトイレ、キッチンもあれば夜は星なんかが望める天窓も付いてるのだろうか。なんともロマンティックな風情をイメージする。 が、しかし。なぜか。一度も。 「キャンピングカーが欲しい!」と思ったことがない。 まず一番大きな理由は「図体がでかい」ということ。北は北海道、南は鹿児島まで全国津々浦々、狭い山道など

          #1-3 超個人的キャンピングカー考

          #1-2 旅の途中の空いた時間どうしてますか?

          旅の途中。 例えば、散歩がてら喫茶店を見つけたとする。 その時、変に躊躇ったり、ましてやスマホでランキングを調べる必要はない。 通りがかりの店に入る事が肝要。 美味しいかどうかは食べるまでわからない。 事実、スタイリッシュな店構えで不味い店などいくらでもあるじゃないか。 店の前にまで来て、スマホで確認できる「他人と過去」に頼る必要がどこにあるのだろう。 自分の「おいしい」くらいは自分で決める。 「たまたま入った店が不味い店だった」 それがそんなに悪い事とは思わない。 そ

          #1-2 旅の途中の空いた時間どうしてますか?

          #1-1 家なし生活の始まり。

          44歳にして、10年くらい住んだ広島の拠点を引き払い家なし生活をスタート。 母と兄夫妻のいる広島の実家に時々寝に帰りはするものの、兄になんだか申し訳ない気持ちも手伝いどうも居心地はイマイチ。 今年の6月までには新拠点を決めてしまいたい気持ちもあるが、仕事上「移動」が常態化しているので月々の「家賃」となるとどうもバカらしく思えてしまう。 基本的には仕事で全国を転々と移りながら時にはホテル、時にはairb&b、時には各地の知り合いの部屋や空き部屋に居候させてもらいながらの生

          #1-1 家なし生活の始まり。