私は2020年、留学するため公務員を退職した。 退職したものの、コロナというまったく予想もしていなかったウイルスが世界中に蔓延し、日本では緊急事態宣言が発令され、もちろん海外への渡航はできない状況となった。 数か月、半年経てば落ち着くだろう、、と見込み、大学の事務をしながら様子をみることになったが、コロナは収束する気配はなかった。 その後、手に職をつけるためWebデザインを学んだが、色々考えた結果、結局手っ取り早く、学校職員として事務職をすることとなった。見通しがつかない
私と似たように重い荷物を抱えた単身者、単身赴任のサラリーマン、寮生活の高専生、自衛隊の兄ちゃんなどが乗り込む。人口8万人規模の小都市だけど、週末の特急電車や高速バスはそんな面子で埋まっている。 電車で都会に向かう度、都会から帰る度に感傷的な気持ちになる。 毎週毎週、単身赴任をしているかのような気持ちだ。(単身赴任は自分には無理だと思う。) みんなどんな思いで窓を見つめているのだろう。同じような人がいる少しの安堵感もありつつ、どこか切ない。 「この人達が繋がればよいのに。」