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VSあずきバー

こんにちは!たぶん、加工。です。

ずいぶん前にSNSを騒がせたこやつをご存じでしょうか。

あずきバー。

昔なつかしい味わいと、

「釘が打てる」
「シンカンセンスゴイカタイアイスをも退ける」
「夏になると前歯を折られる人が現れる」
「ドロボーも撃退できる」
「砲弾にも耐えうる」(そんなわけあるかい)

と噂されるほど、とにかくかた~いことで有名ですよね。

最後のはCGで作った動画のことだったみたい。

ネットで調べてみると、モース硬度9~10なんて記事も。

もし事実ならダイヤモンドに匹敵する硬さ、ということになってしまうのですが、私たちにとってはそれよりもっと重要なことが。


え?庵治石のモース硬度7なんですけど……?


花崗岩のダイヤモンドとも呼ばれる庵治石は、石の中でもけっこう硬い方。
一応モース硬度では水晶と同じ硬さと言われています。そして風化に強いのが特徴です。

まさかそんなブランド石が硬さでアイスに負けるなんて、そんなことあるわけ~……



ということで検証してみようと思います!!




1.そもそも、モース硬度とは?

と、その前に。
前提となる「モース硬度」について、少しお話しさせてください。

モース硬度とは
「ひっかいたときの傷つきにくさ」を測る硬さの基準。1~10までの整数値で表される。
それぞれの数値に対応する鉱物が設定されていて、ものとものをこすり合わせた際にどちらがより傷つくかで硬さを調べる。

今回引き合いに出すモース硬度は「ひっかいたときの傷つきにくさ」で硬さを測ります。
なので、「叩いて割れるかどうか」の堅牢さを示すものではありません。

庵治石のモース硬度は7。
身近なものだと、人間の歯もモース硬度7と言われています。
これ、実は鉄より硬いです。(鉄はモース硬度4程度)

そう思うと庵治石も人間の歯も、結構すごいですよね。


2.エントリーアイスたちのご紹介

さて、準備ができたところで、いよいよ検証に移っていきたいと思います。

まずは件のこのアイス!

あずきバー

おお~いつかどこかで見たフォルムですね。
子どもの頃おばあちゃんちで食べたとき以来かな?お久しぶり。

それからこちら。

復刻版あずきバー

コンビニに行ったらこんなのもありました。こちらははじめまして。
なんと50周年記念の復刻版なんだとか。
井村屋さん、おめでとう!

そして!
今回このあずきバーたちと戦わせるのが、こちら!

ズズズ…

じゃーん!

あずきバーの形をした庵治石。
名付けて庵治石バーです!
(※実は行く先々でなぜか復刻版しかなくて、庵治石バー制作当時は手元にこれしかありませんでした…)

正々堂々戦うためにはやっぱり条件はいっしょにしないとね。
もちろん、庵治石バーも冷凍庫でキンキンに冷やしてますよ。

役者も揃ったところでさっそく決闘…の前に、手始めに私の歯と戦わせてみます!


>あずきバーかじる<


かっっっっった!!!!!!!

待って、こんなに硬かったっけ?

必死にかじりついてみるものの、まったく歯が立たず…。
というか跡すら残らんやんけ。

これは前歯をへし折られるのも時間の問題ですね!

あきらめて本題に行きましょう!


3.VSあずきバー

現在のあずきバーと復刻版では復刻版の方がやわらかい(らしい)ので、まずは復刻版と勝負させます。

この角と角をこすり合わせると…

あ!!めりこんでる…!!

はや!!
庵治石バーの圧勝でした!!
はや!!

まずは力試し~くらいに思ってましたが、…まさかこんなに早いとは。


続いて現役あずきバー。
こちらは見るからに復刻版より固そうです。

こすり合わせてみますが両者ともなかなか譲りません。

むむむ。
なかなか手ごわいですね。

先ほどと同じ角度に変えてしばらく続けてみると…


あ!めり込んでる!
少し取っ掛かりができると、その後はもうゴリゴリ削れていきました。

あずきバー、表面が氷の膜に覆われているところもあったので、それで固かったのかもしれません。

なんだか思ったより簡単に勝ってしまって拍子抜けですが……

考えてみればそりゃそうだ。だってアイスと石ですもの。

※庵治石バーと戦ったあずきバーはその後スタッフがおいしくいただきました。


4.庵治石は硬い。が…

さて、今回大人げなくもあずきバーに勝った庵治石バー。

風化に強く、石のなかでは結構硬い方ではあるのですが、実は「堅牢さ」という意味ではそこまで強くもありません。
これはダイヤモンドなんかと同じで、「硬い」の種類にもよるのですが、基本的には硬いものは脆い(衝撃に弱い)ことが多いのです。

ただ、いっこだけ。
今回の検証で「あずきバーのモース硬度は7以下」とわかったわけですが、
前述した「夏になるとあずきバーに前歯を折られる人が現れる」、これについては

歯が脆い人ならワンチャンあると思います。

実際、井村屋さんの公式ホームページにはこんな注意書きも。

※固く凍っているため、歯を痛めないようにご注意ください。

井村屋株式会社

こたつでぬくぬくしながら食べたら絶対おいしいんですがね。
歯に自信のない方は気をつけましょう!
間違っても前歯でガリっといかないように!


そして最後に。

今回あの「庵治石バー」を作ってくれたのは、
たぶん、加工。リーダーのこの人でした!

古市朋之

「あずきバーと庵治石を戦わせようと思うんです」と話して次会った時には庵治石バーができ上がっていました。

たぶん、加工。意外とノリのいいおじさん集団なのです。

それでは!


▼リーダーについてはこちら

たぶん、加工。とは?

水晶と同程度を誇る硬度と、唯一無二の模様“斑(ふ)”や繊細な石質による品格、そして希少性。すべてを兼ね備えた香川県高松市東部の牟礼町、庵治町でのみ産出される世界一の銘石「庵治石」。
たぶん、加工。は、そんな庵治石の里の石工たち、讃岐石材加工協同組合 石栄会所属の超石工アーティスト集団。アート、プロダクト、グルメ、グラフィック、テクノロジーなどの様々なクリエイターとコラボレーションすることで、新たな「加工」の価値を生み出す。
「うわ~これすごい!」「かっこいい!」なぜかって?
それ、たぶん、加工です。


たぶん、加工。ブランドサイト

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