トレーニングを休んでもう少しで
3ヶ月になります。

こんなにトレーニングをしなかったことは
今までありません。

2013年の夏に
ゴールドジムに入会し
今年で10年。

私にとって、ゴールドジム入会は
その後の人生の大きな転換点となった、
と言えるほどの出来事です。

ジムに通い始めて、
よかったことは本当に
たくさんあります。

まず、腰痛が治った。
これは本当にびっくりで、
長年悩んできた病気でした。
それが一切なくなった。

それから、人としての
基本的な生活習慣を見直す
大きなきっかけとなった。
食事、運動、睡眠。
これがきちんとできていないと、
仕事でも成果が出ないし
私生活も荒れると気づいた。

もちろん、筋肉はついた。
昨年は、オールジャパンと呼ばれる
フィットネス競技の全日本選手権にも
フィジーク選手として出場できた。

自分はスポーツが苦手で
興味がないという
学生の頃からの自己イメージを
大きく変えることとなりました。

中年の危機、ミッドライフクライシス、
と俗に呼ばれる、中年男性に多い
中軽度の意欲減退も長年ありましたが、
それも今は治りました。

これが本来の自分だ、という感覚を持ち、
自分に自信が持てるようになったからだと思います。

集中力がつき
自己統制力も高まりました。

いろんな方向から
自分の人生をよくしてくれた筋トレですが、
ゴールドジム歴10年となった今年は
明らかにオーバーワークだったようです。

このところ仕事でより重責を
担うようになってきたのに、
トレーニングの強度と頻度も一気に加速。
今年も全日本に必ず出たいという気持ちが
強すぎて心身の疲労を軽視した結果、
本番で力を出せずに全日本を逃しただけでなく
その後次々と病気怪我が発覚して
全治三ヶ月。今やっと治りつつあります。

トレーニングを休む勇気。
選手の中ではよく言われることですが、
これって本当に怖くてなかなかできません。
そもそも、頑張っている最中は
自分が疲れていることすら
分からなってくるものだと、
初めて経験しました。

私が好きな芥川龍之介の地獄変、
という話は、天才画家が絵を描くことに
魅せられるあまり、最愛の娘が
殺害されるのを
見過ごすという悲劇です。

ああ、これだ！

思いました。
休まないとダメだ。

自分にとって大切なことは
トレーニングだけじゃない。

トレーニングは自分を変えてくれた。
でも、のめり込みすぎては人生が変になる。

急ぐな。

今までの人生、急いで焦って
何かいいことあっただろうか。

なかったです、多分。