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介護離職してなくて

初めて会社に「介護でこれからは思ったように仕事ができなくなるかもしれない」と、言うことを伝えたとき、恥ずかしながら「自分のサラリーマンとしての将来はどうなるんだろう」と、頭によぎった。たいした将来ではないのかもしれないけど。


でも言ったことで、周りの人が想像力を働かせてくれて、状況を理解してくれて、協力してくれて、仕事を続けることができた。仕事を辞めようかなとも思ったけど、辞めていたら、まだ妻の他界に対して心の整理もつかず、社会での目標も見い出せず、きっと就職活動もできていないだろうと思う。


今、仕事をしていること、本当にありがたい。会社というコミュニティの中で、大切な人が亡き人になったことに向き合うための術を、周りの仲間から教えてもらえる。自分の仕事の中から、小さいことでも仕事の社会的意義を発見して、活き活きと活動できる瞬間がある。また社会での新たな目標を定めるための刺激が、周りにたくさんある。


責任ある立場の人は、介護をしながら働くことを言いにくいのかもしれない。でもその責任って、案外自分の考え方次第で、無責任には絶対にならないと思う。


私が介護をしながら働く仲間をサポートする立場になったときは、図々しくも家庭訪問をさせてもらって、自分の想像力が及ばない本当に困っていることを理解したい。いくら自分に介護経験があると言っても、介護は百者百様でしょうし。家庭訪問って、今の時代には本当に迷惑な話なのかもしれないけど。私がお伺いするときは、美味しいお土産持っていきますから許して^_^でも状況を知ると仲間に「安心して働いて!」って、心から言えると思う。

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