仕事の分担について本気出して考えてみた
本気出して考えてみたシリーズ②です。
めちゃくちゃ長いです。
でも、めちゃくちゃ長いだけのことはあると思います。
5分だけ、時間をください。
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リーダーの仕事の一つに、仕事の分担がある。
この仕事の分担を、意図なく漠然とやってしまうと、チームがうまくいかないだけでなく、せっかくのメンバーの成長の機会を奪ってしまうことになる。
特定のメンバーに仕事が偏ったり、意思に反してやらされるメンバーがいたり、その不満が表出して関係が悪化したりと、チームにとって大きなマイナスになる可能性があるのだ。
逆に、適切に仕事を分担することで、本来のメンバーの力が発揮され、チームとしての成果が最大化するのである。
僕の仕事は小学校の先生だ。任せられる仕事は多種多様である。
担当の教科、会計業務、運動会、音楽会、宿泊行事、校外学習、学年研修など、一つ一つの仕事の価値も違えば、大変さも、必要な能力も違ってくる。
仕事を任せる目的は、チームとしての成果の最大化である。
仕事を1人でやるよりもより良く、そして仕事にかかる時間はより短くなる。
逆に言えば、そうならないのであれば、仕事を分担する意味はないとも言える。
では、仕事を任せる時に大切なことは?
一言で言えば、「やりたいことやれ」だ。
若手には「成長」を。ベテランには「やりがい」を。
経験が浅かったり、初任者だったりするならば、仕事のことがそもそもわからない。
初めてやる仕事も多いはず。
だからこそ、「やってみたい」を大切にする。
若手の「やってみたい」を尊重することで、「成長」が生まれる。
経験が豊かだったり、ベテランの域にかかっている人にとっては、初めて出会う仕事はかなり少なくなっている。
自分のやりたいことを主張するのに気を使う人もいるだろう。
そんな方には、若手の手本としての仕事をしてもらいたい。
自身の「やりたいこと」が誰かのためになる。これは「やりがい」となる。
やりがいがあると思えば、やりたいを主張するのに躊躇いはなくなるはずだ。
メンバー全員がやりたいことやっているという実感があること。
これが、仕事を分担する時に目指すところである。
では、そのための具体的な方法は?
以下に書いていきます。
準備
1 可視化
仕事量と時期を可視化しておく。特定のメンバーに仕事が偏らないようにするためにも、重要なステップである。
ガントチャートのような形で年度当初に示すことで、誰が今どんな仕事をやっていて、どれくらい大変なのかがわかる。
また、その仕事の価値をはっきりさせておくことも大切だ。
その仕事は、子供にどうプラスになるのか。
教師にはどんな力がつくのか。
ここでも、子どもと教師の両輪を意識する。
2 共有
仕事の進捗を共有する機会を確保する。週に一回の学年打ち合わせで、報告したり、助言を求めたり、提案したりする。
仕事は分担しているが、それは自分の代わりにやってくれているのであって、他人事ではないということを忘れてはならない。
特に、初めてやる仕事に関しては、2割程度の完成度で一度メンバーに見せることが大切。
丁寧が最速だ。
面倒がらずに何度もみてもらい、繰り返しやることが、結果的に最速になることは多い。
3 ビジョン
誰にどんな仕事をしてもらうか。
メンバーの強み弱み、好き嫌い、得意不得意を把握し、事前にビジョンを描いておくことがリーダーにとっては必要だ。
同時に、自分がどの仕事を担当するかも考えておく。
ベテランや先輩がいるならば、前もって話をしておくほうが話が通りやすいかもしれない。そんなことも含めての、ビジョンである。
メンバー構成やその性格や年齢、経験、立場、あらゆることを考えた上で、ベスト3までイメージしておくと良い。
万が一、話し合いがまとまらなかったら、提案できるように引き出しを持っておく。
メソッド編
実際に仕事を分担していく時には、メンバーに話をしてもらう意識でのぞむ。
1年間の仕事の見通しを示し、やりたいことを出し合う。
「なんでもいいです」も「なんでもやります」もNG
ここでちゃんと意思を表明してもらうことが大切。
その上で、決定していく基準としては、以下の3点を念頭に置いておく。
1 強みを活かす
その人の優れた部分が活かせるような仕事を任せること。
得意なことであれば、スムーズに動きやすい。
特にベテランや中堅には、得意分野がすでにあることが多い。
その人たちの得意が生きるような分担になるといい。
2 強みを作る
特に得意なことがないと思っている若手や初任者には、5年先の強みになるように仕事を任せる。
まだ特にこれといったものがないならば、好きなこと、やりたいことを聞きながら、その人のこれからのキャリアを頭に置いておく。
仕事を任せることで、これからに活かせる武器を作る。
どんな武器を手に入れたいのか、何を武器にしたいのか、それを一緒に探っていく。
3 やりたいを優先する
得意ではないけれど好きでやってみたいことは、難しさに直面しても乗り越えることができる。
何よりも、やりたいことをやっているとき、人は最大限の力を発揮できる。
得意だけど特にやりたいと思ってない人よりも、やったことないけどやってみたい人の方が、結果として成果が大きくなることは多い。
以上のように、仕事が分担できたら、あとはそれぞれのメンバーが仕事をこなしていくことになる。
ここからは、リーダーが持っておくべきマインドについて書いておきたい。
マインド編
1 仕事の成果は担当者のもの。仕事はみんなのもの。
自分でできたという実感があるから、次もやってみたいと思える。
仕事を任せるからには、最後まで任せ切ること。
途中で手出ししたり口出ししたりはしないこと。
自分で気づき、修正し、動けるように助言したり、問いかけたりすることがリーダーの仕事。あくまで主体は担当者。
もちろん、結果の責任はみんなのもの。そのための毎週の打ち合わせである。
2 自己犠牲ではなく、自己実現で組織に貢献する
自分が苦労を背負って仕事をした結果、みんなにプラスがあるという感覚ではなく、自分がやりたいことをやった結果が組織への貢献になる。
自己犠牲の結果で得られた成果よりも、自己実現の結果として得られた成果の方が、チームのプラスが最大化される。
そういうチームは笑顔が増える。コミュニケーションの量も増える。結果、うまくいく。
3 背中を見せる
自分自身の仕事ぶりを見せる。
何もお手本を見せようと思う必要はない。
こうやって欲しいなあと思うことを自分がすればいい。
例えば、2割程度の完成度で、一度メンバーに提案してみる。
わからないことを聞く(わかっていてもあえて聞いたりもする)
できないこと、苦手なことを隠さずに見せる。
そういう言外ににじみ出ることから、大切にしていることは伝わっていく。
学級経営でも学年経営でも大切にすることは同じ
子供に対して大切にしていることを、大人に対しても同じように大切にすること。
人間相手の仕事であることは変わらない。
最終的には、人間関係である。
より良い人間関係を築くことこそ、幸せに仕事をするための基盤だと思う。
本気出して考えるシリーズ②でした。
次回にご期待ください!
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それでは。
Good Luck!!
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