もっちん

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【365日つづき】

小説家になろうに365日初版があります。余力が尽きたのでつづきを読みたい方はこちら。 https://ncode.syosetu.com/n6821gi/1/

    • 【アイデアノートつづき】

      小説家になろうに初版アイデアノートがあります。余力が尽きたのでつづきを読みたい方はこちら。 https://ncode.syosetu.com/n6799gi/1/

      • 【365日改】第四話

        それから、安心した隆志は、次々と神崎さんの勧める新薬を飲んでは結果を報告した。 「アクダマセイバツ」、「オナカスッキリ」、「ネムレマースヨ」とにかく何でも飲んだ。特に副作用はなかったが、新薬と言うよりは、従来の薬の本当の意味での組み合わせだった。 例えば、「アクダマセイバツ」では、のどが渇く副作用があり、のどが乾いたら、用意されたヨーグルトの飲料を飲むというものだった。「オナカスッキリ」では、胃腸が爽やかになるわけではなく、むしろ重たい感じ、もたれる作用で食欲をなくさせる

        • 【365日改】第三話

          隆志はいつものように朝起きた。目覚ましをセットするのだが、必ず、目覚ましのセットした時間の5分前には目が覚める。 その日は、新薬を飲んで初日だった。イタミコロリという仮名の薬だった。痔の薬だ。神崎さんにまずは痔の薬があるので試して下さい、と勧められて始めた薬だった。 痔の薬だったら塗り薬だろうって思ったが、それは飲み薬だった。まあ、化のう止めの薬も局部に塗るものもあれば、飲み薬もあるので、それほど気にしなかった。 でもどうだろう。体への変化はなかった。お尻の具合もあまり

        【365日つづき】

          【365日改】第二話

          夢の課中研究所の担当者がやってきた。神崎さんという人だった。 「こんにちは。あなたが隆志さんですね。」 睡眠収入についてざっと説明してくれた。世に出回る前の薬を飲んで、副作用とか効果を後日伝えて欲しいとの事だった。いわゆるモルモットだ。 しかも、それは寝る前に一回飲むという約束だった。複数種類あるので、それを順次試して欲しいとの事だった。 まず、健康状態を知るために、問診票を書かされた。そこで、最近気になっている症状という欄に「痔みたいです。」と書いた。その他は健康状

          【365日改】第二話

          【365日改】第一話

          「これだ!」 ある朝起きてみると、一枚の怪しげなチラシが郵便受けに入っていた。そのチラシには「睡眠中もお金を稼ぐ」と書かれていた。隆志はチラシを片手に朝の支度をした。 この男、働き者で中学を卒業し、電気工事の会社に入り、その仕事の傍らコンビニエンスストアでバイトをしていた。また、電気工事の仕事は暗くなる前に終わるので、家に帰ると簡易作業の内職をした。 いわゆる365日休みなく働いていた。しかし、そこまでいくとひとつ納得いかないところがあった。それは、睡眠時間だった。隆志

          【365日改】第一話

          【アイデアノート改】第14話 咲子からの電話

          あれからどれくらい経っただろう。 晴男は普通の日常を送っていた。 アイデアノートやアイデア箱フォルダは捨てられていた。天田との連絡もとってなかった。 ある雨の日、会社から帰ってきて、いつものようにご飯を食べていると、携帯が鳴った。咲子からだった。 「もしもし」 「お久しぶりです、咲子です」 「あの男、また出てきました?」 「いえ、そうではないんです」 咲子の話によると、あの一件の後、天田が訪ねてきて、同じことが起きないように色々と相談に乗ってくれたということだっ

          【アイデアノート改】第14話 咲子からの電話

          【アイデアノート改】第13話 天田のオフィス

          天田のオフィスに到着して中に入る。晴男は、申し訳なさそうに、 「この度は本当に申し訳・・・」 と言うか言わないかの瞬間に、天田のこぶしが飛んでくる。顔面にヒットして、晴男は倒れこんだ。 「・・・・・」 「おまえ、どうゆうことだ!」 天田は、激しく晴男を問いただす。 「す、すまない・・・」 「すまないじゃないんだよ!おまえ自分のやったことがわかってるのか!」 「・・・・」 「おまえが自爆する分には構わない。でもな、人様に迷惑をかけるようなことをおまえはしたんだ

          【アイデアノート改】第13話 天田のオフィス

          【アイデアノート改】第12話 張り込み

          咲子のアパートを張り込みしてから、1週間ちょっとの時だった。晴男は、昼間仕事をして夜中はずっと張り込みなのでもう疲労困憊していた。 まぶたが落ちそうになっている時、ふと人影がアパートに近づいてくる。晴男はハッと目を覚まし、マンガ喫茶を出た。 その人影に気づかれないように、見守っていた。その人影は、咲子のアパートの咲子の部屋の前でとまり、郵便受けに何か入れている。 この時間で新聞配達や郵便ではない。でも普通の宣伝広告かもしれない。それでも、捕まえるべきだと晴男は判断した。

          【アイデアノート改】第12話 張り込み

          【アイデアノート改】第11話 咲子と会う

          晴男は、天田に相談した。 天田は、ボディーガードではなく、張り込みをしろと言った。そして不審者が現れたら、しっかりと捕まえて俺に連絡しろと言った。 SNSに関しては即閉鎖しろと指示され、SNSを閉鎖し登録者に「このSNSは閉鎖しました」との旨を伝えた。 数日後、晴男は、喫茶店で咲子と会い、謝罪した。 男の素性がわからないこと、そしてストーカー行為は親告罪になる事(天田に聞いた)を伝えた。そのうえで、自分が張り込みをすることを願い出た。 咲子は別に晴れ男の責任だと思っ

          【アイデアノート改】第11話 咲子と会う

          【アイデアノート改】第10話 一通のメッセージ

          仕事が忙しいのもあって、ソーシャル結婚相談所のSNSは、1か月くらい放置されていた。もちろん投稿する人もいなければ、なんの音沙汰もなかった。そんなある日、一通のメッセージが、管理人(晴男)のもとに届いた。 「こんにちは。咲子と言います。実は、あの飲み会から、ある男性に付きまとわれています。 困ってます」 晴男は返信した。 「その男性に注意します。詳しい内容をお聞かせ願えますか?」 それから、その咲子とのやりとりして、詳しいことを聞いた。 実は、あの飲み会である男と咲

          【アイデアノート改】第10話 一通のメッセージ

          【アイデアノート改】第9話 第一回楽酒会

          ソーシャル結婚相談所の第一弾、若者の飲み会が開催された。 「第一会 楽酒会」としてそれは始まった。 思いのほか、参加してくれる若者がいて、総勢20人となった。男女の割合も半々くらいだ。晴男は、満足げにその飲み会を見守っていた。その居酒屋の店主もおもしろい人で、自己紹介とか乾杯のあいさつとか、仕切ってやってくれたので、場の雰囲気は盛り上がっていた。お酒も入って、それぞれのテーブルで各々話始めたころあいをはかって、晴れ男はQRコードの入ったカードと前もって作っておいたチラシを

          【アイデアノート改】第9話 第一回楽酒会

          【アイデアノート改】第8話 ソーシャル結婚相談所

          晴男はノーリスクプランを考えていた。 しかも、資金0円から始められるサービス。それなら失敗してもなんてことない、そんなことを考えていた。いつものように、ノートに書き始める。  ー少子化  ー結婚  ー出会いがない   ーお見合いパーティ → ☓  ーSNS  ーFacebook  ー繋がり  ー若者   ー出会い系サイト → ☓  ーリアルとバーチャル   ー最近の若者は、携帯やネットで繋がってい    る   ーコミュニケーションは文字    ー昔でいう結婚相談所のSN

          【アイデアノート改】第8話 ソーシャル結婚相談所

          【アイデアノート改】第7話 山田さん

          父の後を継いだ従業員の山田さん。土建屋は当時低迷していた。仕事がなくお金が稼げず、生活していくのがやっとだった。 しかし、山田さんも年齢が高齢でなんといっても学歴もないし手に職もない。そして人脈もなかった。今の仕事をまじめにこなすしかなかった。山田さんには特に趣味もなく、結婚もしていない。唯一の家族の妹は、結婚し山田さんとはほとんど会わなくなった。また、妹の結婚式当日、山田さんは祝儀を用意できなくて、式に出席しなかった。妹は、そんな兄の心情をわかっていたので気にはしていなか

          【アイデアノート改】第7話 山田さん

          【アイデアノート改】第6話 晴れ男

          アイデアを出すことに夢中な晴男。そんな彼にも過去があった。彼もまた、何かを背負った人生を送っていた。 * 晴男は中学生2年の時に父を亡くした。 父は建築業を営んでいて、いわゆる土建屋の親方をしていた。その父もまた、夢を追いかける人だった。父は由緒ある家系に生まれて、有名大学に進んだが、本当は絵画の道に進みたかった。芸術大学に進みたいという希望を親が大反対し、仕方なく普通科の有名大学に進んだのだ。 しかし、大学2年の時、やはりまわりの学生と合わないと感じ、大学を中退しデザ

          【アイデアノート改】第6話 晴れ男

          【アイデアノート改】第5話 ペッパー君を超えろ

          晴男は、会社の同僚と昼休みに話をしていた。話題は、ソフトバンクの「ペッパー君」の話題だった。 「何十年後には、ドラえもんのようなロボットが一家に一台いるんだろうな」 晴男はそれを聞いて、少しムッとした表情で言う。 「ペッパー君は、ソフトバンクの失敗作だね」 「ん?なんで?」 「これだけの技術があれば、もっと便利なロボットが作れるでしょ。なんで人型でなければいけないの?それに手に持ったタブレット。あれ違和感ない?」 「なんだよおまえ、それじゃあお前が言う便利なロボッ

          【アイデアノート改】第5話 ペッパー君を超えろ