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第31回:特別編!オフィスの意外なBGNバスター

さて、前号ではみなさんのオフィスでもすでにおなじみかもしれない「オフィスのBGN(Background Noise)低減対策」を5つお伝えしました。

今日は意外なオフィスのBGNバスターをご紹介したいと思います。

1.植物を設置する
実は植物も吸音に効果的です。オフィス内の酸素レベルの改善や湿度調整など、空気正常の役割があるばかりでなく、オフィスデザインを豊かにし、リラックス効果をもたらし、ストレスの緩和にも一役買うのが植物です。

2.BGNをマスキングする
ノイズに別の音に被せて相殺してしまうのです。オフィスに存在するBGNに他のサウンドを追加することで、もともと存在していたBGNが背後に隠れ、静かに感じられる効果を得ることができます。

ホワイトノイズはどうだろう

ホワイトノイズは大企業の会議室や役員個室などではすでに導入されている対策ですよね。もちろん、マスキングをするサウンドの候補としてはホワイトノイズがよくあがります。しかしながら、ホワイトノイズの周波数をオフィスにいる人の声をマスキングするのに効果的な音量まで増幅するとかえって耳障りになり、第2のBGNとなりかねません。

ピンクノイズ+自然の豊な音の組み合わせ

ピンクノイズに自然のサウンドを効果的に組み合わせたサウンドエフェクトであれば、オフィスのBGNをマスキングするだけではなく、自然の音をオフィスに導入することが可能です。例えば、豊かな陽の光、少し離れた川のせせらぎ、ゆらゆらと揺らぐ緑、遠くで小鳥がさえずる鳴き声など。

金曜日は動物の声

更には、時間帯によってサウンドに変化をつけるとより良い環境となるでしょう。就業時間の30分前には異なる種類の鳥の声が聞こえる。金曜日の終業時間前には動物の声や楽器のメロディサウンドをいれるなどすると、「自然なチャイム」となり、タイムマネジメントにも役立ちます。

万能の天才モーツァルトに音楽の父、バッハ。どうなの?
ここでよく聞かれるのがBGNの打消しにバッハやモーツァルトなどのクラシック音楽やカフェで流れていそうな静かなジャズはどうだろうかという質問をよくお受けします。残念ながらこれらは、既存のBGNに「更に付け加えられるサウンド」となり、BGNにBGNを更にオン、となってしまうリスクがありますので、必ずしも適しているとは言えません。

まとめ
オフィスのBGNレベルを減らすためには、もちろんオフィスを最初につくる時、移転時などに初めから音響・環境・心理効果を考慮しデザインして頂くのが一番良いです。しかし、すでに出来上がっているオフィスであっても前回、今回とご紹介した対策をとって頂くことで空間の音環境を整えていくことが可能です。そして、従業員の生産性、心身面での健全性、健康の維持、エンゲージメント向上のため、オフィスの音環境見直しは他の福利厚生と比較しても充分にコスト・コンシャスでありながら、高い効果が見込める非常に良い対策なのです。オーガニックのスナックと違って「見えない」のが玉にキズ、ですけど効果は更に絶大ですよ!

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