今まで避けてきた荒れそうな話題です。
音楽に才能という物は有るのか？才能とは何か？
才能は努力では越えられないのか？
有るのか無いのかで言われれば、やはり有りますよね
才能に恵まれてる奴を横目に羨ましいなーと思った事は何度もあります。
ただ才能にも物凄く細かく種類があって色々な強みを組み合わせ
色々な弱みを保管してたりするなーと感じています。
子供はまだ努力を積み重ねている訳ではなく
持って生まれた特性が大きく出ている時期ですので
子供の頃の目線に戻って考えてみたいと思います。

・フィジカルの才能
カラダが生まれつき丈夫という人はやはり居ます。
病気もしないし疲れにくいしチカラも強い。
こういう人は他の人より物理的に多くの時間を練習に割く事が出来るので
ドンドン差を付けて先に進んで行ってしまいます。
幼少期でもフィジカル強い子って明確に居たし
手が大きいのも含めて完全に生まれつきの特性ですよね。
私は小柄で手も小さく病弱な子供でしたから
フィジカルの才能は無かったんですが
その後、意識的に運動で体力をつけていき後天的に克服できました。

・メンタルの才能
楽観的で開放的でコミュ力が強くて大勢の前でも平気でしゃべれる
目立つのが好きな子って居ますよね。
この能力は演奏でもそのまま活かせる特性です。
大勢の前で平気でしゃべれれば大勢の前でも平気で弾けますし
メンタルが高値安定している子は
悩み、テンションが下がり、停滞してしまうという時期がないので
ドンドン差を付けて先に進んで行ってしまいます。
この部分は私は生まれつきの才能があったと思います。

・リズム感の才能
子供の頃の長縄跳びで、イーチ！ニー！サーン！
って大縄を回している時に、どうしても上手く入れない子や
入った後にスグ足が引っかかってしまう子っていましたよね
同様にエスカレーターに乗る時にたどたどしくなってしまう子
動きの流れを視覚で捉えタイミングを測る事が苦手な子って居ましたよね。
実は私はこのタイプでした。この才能はなかったんですが
クラシックではなくバンド活動をする事で後天的に大きく鍛えられました。
ロック系のバンドはかなり等速での演奏をドラムに合わせて繰り返すので
クラシックの縦を合わせましょう！とかいうレベルではなく
もっともっとシビアでタイトなので、かなり鍛えられます。

・音程の才能
テレビで流れているコマーシャルの音楽やアニメのOPとかを
マネして歌っていても、正しい音程の子、全然調子外れの子
調が違うけど音程の上下動の間隔は有っている子、様々ですよね。
私はコレは得意な子でした。

・集中力の才能
同じ事を長い時間続けていても時間を忘れて没頭できる子
スグ他のことが気になって飽きてしまう子、様々居ますよね。
ここも生まれつきでかなり特性が分かれると思います。
私はこの部分の才能は有りませんでした。
今でも無いのですが、練習内容や練習記録を公開する事で
他人の監視下に敢えて晒し宣言する事で退路を断つ方法で克服しています。

・手先の才能
手先が器用不器用も生まれつきかなりありますよね。
私は手先が超絶不器用なので、この才能は有りません。
今でも克服できていませんが、練習量によって楽器に関してだけは
だいぶ克服してきました。

・好きであることの才能
好きな事って頑張れますよね？嫌いな事は頑張れないですよね？
やろうとしている事、やらなくてはいけない事が
好きな事とたまたま一致したすると凄まじいチカラを発揮します。
私はこの部分は長年一致していなかったんです。
子供の頃は全く音楽に興味が無い状態で音楽をやらされていたんで。
ココ最近ようやく一致する事が出来ました。
一致してからの方が全然伸びますよね。

・記憶力の才能
譜読みや曲をさらうという行為は結局のところ
記憶する作業だと思っています。
暗譜レベルまでは覚えて無くても大丈夫ですが
曲の展開、運指の流れ、移弦の流れ等が書かれた台本が楽譜であり
読みながら弾いていては間に合わないですし
表現にまで気が回せなくなるので、演奏自体はオートマティックに
無意識でも自動演奏できるまで覚えてしまい
後は楽譜から表現部分を読み取り表現する感じで私はやっています。
正直、ジュニオケ時代は8時間とかのオケ練があるんで子供にはキツく
うっかり居眠りしてしまっているのに
演奏は止まらず引き続ける事ってあるんですよ。
完全自動演奏するまで覚えちゃうと寝てても弾けるんですよね。
この記憶力の才能は私は生まれつき持っていたと思います。
何でもどーでもいい事でも片っ端から頭に焼き付け覚えちゃう子でした。

コレまで色々な種類の才能を書いてきましたが
細かく言うともっとたくさん有ると思います。
これらの特性の数々を組み合わせて
長所で短所を補っているんだと思います。
そして克服の例も書いていますが、ようは
才能とは生まれつき履いていた下駄という事だと思います。
下駄は後からでも履けますよ。