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ダブルストップは全てを解決する

ダブルストップは2つの音を同時に演奏する技術です。二重音の事です。
ダブルストップの練習は実は全てを解決すると言っても良いほど
副産物的に得るものが多い練習なのです。

・弓の角度付けが精密になる
2つの音を同時に鳴らすには弦と弓の角度を2本の弦に
均等な圧力で乗せる必要があります。
コレってとてもシビアな角度コントロール技術なので
ダブルストップの練習をすると普段弾いている時に
隣の弦を引っ掛ける事がなくなります。
弓圧のコントロール技術も上がるので音色も良くなります。

・弓がネック側に流れず駒寄りの軌道を狙えるようになる
駒には弦同士に角度が強めに付けられています。
逆にネック側のナットはほぼフラットであまり角度がついていません。
つまり2本の弦だけを適切に鳴らすには駒寄りな方が容易なのです。
ネック側に流れてしまうと狙った隣の3本目の弦を引っ掛けやすく
難しくなってしまいます。
必然的に駒寄りの軌道を狙う練習になりますから音色も良くなります。

・押弦の指の角度が精密になる
3度の重音は指を立てないと隣の弦に指が触れ鳴らなくなってしまいます。
5度の重音は指を寝かせて一つの指で2つの弦を押さえないと鳴りません。
普段弾いてる時の指の角度のコントロールが精密になり。
音色も良くなります。

・指のバタつきが解消される
1つの指を押さえたままで、もう一つの指を押さえるので
指が物理的にバタつくことが出来ません。
指のバタつきが解消されるのです。
普通に弾く時に出てくる速いパッセージが得意になります。

・音程が良くなる
ダブルストップで練習すると2つの音程を同時に
取らなくてはいけなくなりますので難易度は上がるのですが。
この時に2つのハモリを感じるので音程のガイドになります。
特に片方の音が開放弦のダブルストップは最強の音程ガイドの相棒です。
単音で練習するよりも効率的に音程感覚が研ぎ澄まされるのです。

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