見出し画像

演奏会の録音を後から聴く

毎回思うんですけれど、演奏会の録音を後から聴くと
演奏した時とのイメージギャップにビックリします。
たいていはイメージより悪くガッカリするものですけれど
ミスった!と気にしていた所が全然大した事ではなかったり
決まった!と思ってた所がハズしてたなんて事もあります。

ただ生演奏の現場では実際に聴こえてくる音以外にも
独特の空気感というものが有りまして
出だしの前で振りかぶる所作やブレスであったり
音を出した後にスーッと弦から弓を離す瞬間に
場の空気を作っていたりするんですよね。
コレが録音データからは伝わってこないモノなのです。

まあたいていは音数が多い難所や派手な跳躍などは
本人的にとても気になる部分ですけれど
生演奏の現場であれば正確さより荒々しい勢いで押し切った迫力で
場を飲む事が出来たりします。
逆に怖いのが簡単な音のロングトーンを伸ばすだけみたいな部分は
長い時間、場を創らないといけないので丁寧にやらないと
弓が途中でガサついたり弦が裏返ったりとかで
雰囲気ぶち壊したりするんですよね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?