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秋彼岸(前編)〜父と妹


今日は秋分の日です。秋彼岸です。

昨日だったか一昨日だったか、いちごんさん(一言主神社)周辺の田んぼの畦に、彼岸花が咲き出しているとの情報を得ておりました。それで今日、朝から行って参りました。

不整形な畔には彼岸花が真っ赤に咲いていました。傾斜地の田んぼですので、彼岸花咲く野を一望でき、なかなか見栄えがいたします。予想以上に、もう大勢の見物客が来ていました。

案の定といえば案の定、彼岸花の畔には人の足形がつき、ずいぶん踏み固まっています。誰かが、草が生えないからいいんだみたいなことを言ってましたが、私はそうは思いません。そうは思いませんが、畔の踏み荒らしを、農家の方は受容されている? 立ち入り禁止看板なし、注意する人もなし、なので。

そうかもしれないけれど…私は、
畔には深く入らず、写真を撮ることにしました。

さあ、そろそろ帰りましょう。

…と、その時、スマフォに着信。明石の妹からでした。
今日、父の見舞いにそっち行きます、と。
はぁ? 今日?

父は私の住む町の施設(介護医療サービス付き老人ホーム)に入っているのですが、数日前から体調を崩していて、そのことを妹に知らせていたのでした。

妹は、お土産に明石の玉子焼(明石焼き)持ってくからね、と言います。
父に食べてもらう分と、私の家族分です。

明石は私の生家からもっとも近い町です。明石の玉子焼きは、町を出るまでの私には、身近すぎる食べ物でした。
むろん父にとっても。なつかしい味に違いありません。

急な妹の来訪ですが、玉子焼き付きならちょっと嬉しいかな、と私は思いました。

    妹が父の見舞いや秋彼岸

つづく(予定)