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栃木・宇都宮から、見たことない世界が見える2024

2024年もよろしくお願いします。

人生の約3分の1、9年ほど働いたサイバーエージェント・アプリボットを辞めて、栃木・宇都宮に移り住み、福田屋百貨店で働いてから丸2年が経ちました。
ついに最近、前の仕事の夢を見なくなりました笑

これまで設計していた人生ストーリーは
アプリボットで世界を震撼させて、
草津温泉で世界を平和にする。
けっこう真面目に本気にそう思っていました。

それがなぜ突然、栃木・宇都宮にいるのか?

那須の山奥で過ごした、高校時代の恩義があったから。
コロナで逆境の小売業界へ、逆張りすることに魅力を感じたから。
なんといっても福田屋に、大きな可能性を感じたから。
ついでに宇都宮のサウナが好きだったから。

…みたいなことなのですが、そこらへんは割愛し、この2年間の振り返りと、3年目の意気込みを改まって記載します!


1年目の振り返り


デジタルを活用して『マーケティング』と『働き方』を進化させる。
いわゆる「老舗企業のDX」を目指しました。
※福田屋百貨店は来年で創業90年。従業員数も1,000名弱と、いわゆる地方の老舗企業です。

『マーケティング』は目に見えて成果が出ました。
LINEの友だち一気に増えて今では11万人を突破。
ECサイトのユーザー数&売上も順調に伸びました。

特別なことをやったわけではありません。
福田屋で働く、多くの人たちが協力してくれたからです。
その協力のもと、お客様にとって価値ある情報を、適切にデジタル媒体で伝えていっただけ。
これまで福田屋が取り組んできたことが正しかったからこそ、出せた成果でした。
(もちろんチームメンバーの努力の成果でもあります)

ECサイトのMAU、この後10万人を突破
公式LINE友だち数、今は11万人超

一方で『働き方』の進化は思うようにいかず。
入社時は「デジタル推進部」という部署名だったのですが、途中から「みらい創造本部」に変えて、領域をめいっぱい広げて取り組みました。
いわゆる経営ボードのような選抜メンバーのもと、役員全員で合宿したり、ビジョン・ミッションを新しく策定したり。
色んな課題に思いつく限りの打ち手を実行してみました。

やることはやったのですが、体感として想定の2割くらいしか成果が出なかったです。

そこで1年目が終わるときに、一度立ち止まってみました。
向き合うべき課題は、本当にこれなのか?
過去からずっとある課題を改善していくことがはたして正解なのか?
DXというワードに踊らされてないか?紙をデジタルにしたら何がどう良くなるのか?

入社前から「3年で形にしよう!」と思っていたので、残された時間はあと2年。
このままやっても、残り2年では、目指しているところにたどり着けなそう。
なので1年目の終わりに改めて方針を整理しました。

その1 最も重要な課題に向き合って解決する
色々な組織課題を、しっかりきっちり解決していくのはとても大切。
けど最も重要な課題に絞って取り組まないと、果てしない時間がかかってしまう。

じゃあ、最重要の課題はなにか?
それは『小売』というビジネスモデルにあるのではないか?
売上が伸びても、伸びた分が利益になるわけではない。
売上に比例して、人件費も原価も増えていく。
新しい収益モデルを作って、もっと稼げる構造にしない限り、本当の意味での新しい働き方は作れない。

その2 改善じゃなくて、新しくつくる。
今ある制度や仕組みは、そうなっている明確な理由が存在する。
なので、それを変えることが正解じゃない場合も沢山ある。
過去の課題に目を向けるのではなく、未来のチャンスに目を向けて、新しいビジネスモデルをつくる。
そして新しいビジネスモデルに合わせて、新しい働き方をつくる。
それが良いものであれば全社的に取り入れていく。

こんな方針で、「過去から続く組織課題の解決」をいったん辞めて、「未来に向けた新しいビジネスをつくる」ことに振り切ることに決めました。

※こう思ったのは正直、僕の「器」の問題も大きかったと思います。色んな人に、色んな話を聞く中で『なぜ昔からある(僕のせいじゃない)問題を、僕が解決しなきゃいけないのか?本当に課題だと思うなら、出来ることを全部やってきたのか?』と思ってしまってから、改善への行動が止まってしまった気がします。この点については、どこかのタイミングでもう一度視座を変えて取り組まなければ、と思っています。

2年目の振り返り


そんな形で、2年目になるタイミングで、向き合うべきテーマを一つに絞れたのは、良い判断だったかなと思います。

ビジネスモデルを作るにしても、福田屋の強みが活かせることが大前提。
例えば、栃木の優秀な学生を囲って新しいWebサービスを開発しよう!みたいなことも、僕の経験だけで考えたらできなくはないですが、未来を見据えると「福田屋の強みを活かした、小売業以外のビジネスモデル」が重要でした。

モノが売れる広大な売場があって、たくさんの人がいる。
地域と、企業と、多方面でつながりがある。
新しく始めたデジタルを活用した販促もうまくいってる。

こんな強みを活かしたビジネスを推進すべく、2023年3月7日に株式会社ファミライズをつくりました。
福田屋のデジタル施策を引き続き実施しながらの経営なので、なかなかハードだった…。
けど、なんでもやってくれる頼もしい仲間たちのおかげで、なんとか成り立たせることができました。

実際に進めたことは
・コンサルや協業、実行支援といった形で、地元企業の支援をすること。
・オリジナル商品をつくって、自分たちでD2C的に売っていくこと。
の2つ。

築30年以上たっている本社をリノベしてもらって、かっこよいオフィスもつくりました。

有難い縁がたくさんあって、県内外の20社様以上と、継続的にプロジェクトを進めております。

オリジナル商品も素晴らしいパートナー様たちのおかげで、12月から販売をスタートしました。

福田屋のバイヤーや売場スタッフなど多くの皆を巻き込んで商品開発し、ファミライズとしてもマーケティングに尽力したベーカリーは、想像以上の初速です。

※余談ですが下野新聞や栃木テレビを始め、様々な地元メディアの威力は、想像以上にすごかったです。栃木の人はみんな見てるんじゃないかと思っています。

多くの方々と出会い、ご一緒できたことが、とても幸せな一年でした。
日々、栃木にある大きな可能性を感じて仕事できました。

しかしながら、福田屋のデジタル施策では、反省が多い一年になりました。
インターパーク店20周年に実施したクラウドファンディングは、未達成に終わりました。

ひとえに、企画の詰めが甘かったためだと思っています。賛同してくれた方には申し訳ない気持ちでいっぱいです。

LINEから入会できるFKDデジタル会員証も開発しました。
とても良いシステムになった自負はあるのですが、店頭での訴求が足らず、思ったような利用者数には至っていません。

EC売上、LINE友だち数、ホームページ訪問者数といった各指標も、前年の伸び方に比べると鈍化してしまいました。

3年目の目標


個人的にたてた、3カ年計画の最終年。

とても概念的ですが
まずは、見たことない世界をみんなで見る。
そして、新しい世界を自分たちでつくっていく。
そのためには
地域の力と、福田屋の力と、チームの力を掛け算して
栃木県内だけじゃなく、全国的な成果を狙わないといけません。

具体的には
・オリジナル商品が支持される
・色んな分野、色んな座組での支援を進める
・福田屋にもっとたくさんの人が来てくれる

これらを有機的につなげた先の成果として
びっくりするくらいの売上と
新しい世界が待っているはずです。
そしたらきっとガイアの夜明けに取材されるはずです。

日々きっと新しい課題の連続ですが、それは唯一無二の成長機会。
課題を楽しんで過ごそうと思います。

そしてチームを、家族を、地域を、もっと大切にするような生き方が出来たらと思っています。
そんな意味もあってのファミライズです。

引き続き、皆さん助けてください!
短時間のバイトでも良いので、一緒に働く人も絶賛探してます。
都内の方は、宇都宮にも遊びにきてください!
それでは今年もよろしくお願いいたします!

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