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バンガロールへ(寝台車編)

インド亜大陸上陸以来、Arjun家のあるマイソール郊外でのんびりと過ごしているワタシ。
それが友達YU子の用事に便乗して、1泊2日でバンガロールに行くことになりました。
空港からの道すがら眺めたインド最大のIT都市バンガロール。
さてどんな所なんでしょう。

Arjun家からマイソール駅まで、まずはオート三輪のツクツクに乗ります。
このインド名物ツクツクも今ではUberで頼む事が多く、とても便利でストレスなくなったんだって。
Uberツクツクは明朗会計、きっちりメーター制で事前の料金交渉もなくスムーズに乗れるからだそうな。
アプリの登録はいるけれど、グーグルペイでも簡単に支払えるし。
地元の人でも今は面倒な交渉を嫌がる人が増えてきたという事なのでしょうか。

頼みもしていないのに大爆走でマイソール駅に乗り付けてくれたもんだから、出発時間までかなり余裕があり、おかげでインドの駅のあれこれをたっぷり観察できました。
今日は予約不可の普通車オンリーの時間帯だったので、いい席確保のためにとりあえず車内へ。
休日の午前8時の列車はまだまだ人が少なく、席も選び放題です。
それにしてもこの車両って、もしやあの悪名高き?寝台車なのでは?
バックパッカー専門インド旅行記によく登場する、3段式の寝台車の様子によく似ている気がするんですが?
「そうそう。」
あっさりうなずくYU子さん。
「たぶん寝台車としてここに乗り入れてきた車両を、そのまま利用してるんだと思うよ。」
今日はたまたま休日だけど、平日の通勤列車としても使っているのでその場合は尋常じゃない混みかたらしい。
そういうのもありなんですか!

さすがに3段寝台の2段目を使う人はおらず、ざっと見る限り1番上の寝台席で寝転ぶ人が1人(ほぼ若者かおっちゃん)、1段目席3人がけに4人座り、向かい合わせの1人席にそれぞれ1人か2人座った状態で定刻通り出発しました。
我々はもちろん1人席を死守すべく、無理矢理荷物を噛ませて通路ギリギリまで足を伸ばす作戦。
こうしておかないと、気がついたら1人席に無理矢理お尻をねじ込んでくる人がけっこういるらしいし。
席がようやく落ち着いてやれやれと思ったとたん、上の寝台部分からお兄ちゃんの足がドカンと降ってくるし気を抜くスキがない。

おかげでバンガロールまで2時間強、退屈する暇はなかったですが。
というか、はっきり言って全然落ち着きませんね。
ひっきりなしに物売りはやって来る、合間にもの乞いもやって来る、立ったり座ったり降りたり登ったり、スピーカーのまま携帯で喋り続ける、食べて飲んでその他いろいろ。
ここにきて初めて、いわゆるインドらしさをたっぷり体験できました。
そして前述の通り休日だからまだマシらしいので、インドの鉄道はよくよく調べて乗らないと、ジャパニーズおばさんには少々ハード過ぎるかも。

そしてバンガロール到着後に最大の驚きがありました。
改札口がない。
ボコボコに掘り返したまんまのプラットフォームをぞろぞろ歩いて、そのまま町中へ出ておしまい。
マイソール駅でチケット売り場はあったけど、そこの改札でもノーチェックだったし、そもそも車両の扉は開いたまま列車は動くのでどこからでも乗り降り自由です。
予約制の車両はきっちり車内でチェックされるけど、普通車だけだと車掌さんが回って来る事は稀らしい。
う〜ん、無賃乗車が普通にできる国ってすごいな。
たま〜に抜き打ちチェックもあるらしいけど、それにしても。

次回もバンガロール交通事情について、もう少し続けます。

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