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男子と二人の冬休み。(1360文字)


小4息子との冬休みの始まりはカラオケから。

ズンドコ節、BTS、髭男、千の風になって、はっぴいえんど、YOASOBI

履歴をみた人は、「前のお客は一体どんな年齢層?」

そう首をかしげるであろう不思議なラインナップ。


つづいて、道頓堀でだしの効いたきつねうどん。

落語寄席

日本酒片手にオンライン飲み会

手作りもやし

テレビ年越し

オンラインwebコピー講座

お年玉

誕生日

いろいろあってからの、東京&川崎・藤子不二雄ミュージアム。



字を読めるようになる前、言葉を話し始めてすぐに出会ったドラえもん漫画。


どらえもんはもちろん、ウメ星デンカ、オバQ、パーマンも全巻揃え、

いつもどこかで寝て立って座って、フリースタイル漫画喫茶。


そんな彼の念願がかないやっと訪れた藤子ミュージアム。

展示物を熱心に読み込み、いたる場所の空気感を味わう。

じっくりとフジコさんの想いを感じていた様子がうかがえる。



駅から駅、建物のなか、都心は全てが大スケール。

タクシー移動でない限り、都会は歩くようにできている。

ガイドブックも買ったのに忘れ、グーグル先生も見方がわからず、

息子の地図を見ながら同じ場所をぐるぐる迷路のようにまわった2泊3日。

毎日10kmちかく笑ながら迷い、足を棒にして歩いた。


立ってられないほど疲れ果てた大阪帰宅の夜。

手洗いうがいも早々に、息子はすぐ創作活動に取り掛かる。

架空の大都市、駅構内図、路線図、


疲れていないのかな~元気だな~

インプットをたっぷりしたもんだから、しっかりアウトプットしたくなったのかな~

鉛筆のカリカリの勢いから【楽しい】が伝わってくる。

疲れているからこそワクワクの創作活動をしているのか。



いったその日は四年に一度、オリンピック級の大雪。

まさかの23区も積雪10cm。

川崎のハンサムジャイアンもさむ~いと井戸から出てこない。

出るのね~





海外渡航したわけでもないのに、猛雪の夜は自然と隔離風。

テイクアウトをし、中華にフランス、アラビア、そして沖縄と多国籍な夕食を楽しんだ。


ホテルでもバスタオルを敷きヨガ、そしてカレーを食べる私。

「ずっと口がひりひりだよ~」といいながらごろごろ大人買いした漫画をよみまくる息子。

どこいっても大体二人がやっていることは同じ。

東京でもホテルでも、どこでもリラックスする名人の息子。

旅しながら暮らすのはお手の物。

今の大阪暮らしだって、彼にとっては旅のようなもの。



10歳にもなればずっと一緒にいても、それぞれが好きにすごすことができるようになる。

お昼も簡単なことしかしない。

イカ墨マカロニ、たまごかけごはん。レトルトカレーに二段完全リピートの焼きそば弁当。

以前のように始業日を指折り数えることもなくなり、いつまでできるかわからない息子とのお出かけや時間を楽しく過ごす。



おかあさん、今日の給食にでたお正月らしいおかずはなんでしょう?

ヒントは、羹に懲りて〇〇〇を吹く、だよ!


何それ?

有名?

それヒントになってないよ。




阿佐ヶ谷姉妹がいないかきょろきょろ。


思い出すな~

息子が遠い目をして言う。

中国にいたときの家族でゆっくりした大晦日。

お父さんもお母さんもねちゃってたけど、ソファーで一人起きているのあの夜、めっちゃしあわせだったな~。


家族一緒にいることが特別なしあわせになる日がくるなんて、3年前の大晦日には想像もしなかったな。



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