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『風花』~俳句~

わたくしの忘れ花風に捨て

花の散り踏んづけられる夜風かな

黒き風たつまき黒く散る花弁

ひいらりと花の散るなり夜風かな

てんてんと踏まれし花びら驟雨

緑陽の真ん中の赤突風吹く

もう見るもだめかなわれの風花

風花の陽気に遠き地吹雪や

五十路になりて風も花も錆び

子供のごと聞けぬ風見えぬ花

春雷風おこり花ちりぢり

泣きぬれて花を踏む風吹かれ

つまらんと花弁折り風に捨て

橙の果てなき慚愧風のなか

花水木十六歳のころの風

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