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茶源郷

あっという間に一年がたち、今年のお茶が始まるシーズンになりました。

宇治茶の約4割はこの和束町という地域で作られております。
ここ最近では、流行りの抹茶の原料(碾茶)を栽培されているところが大幅に増えてきてまいりましたが、そんな流行にも流されず、「煎茶」の栽培にとことんこだわり続けている、希少な生産家も存在します。
「ごこう」や「さみどり」など通常は、玉露や抹茶用の高級品種なども煎茶に製造し、当店は新茶から販売を始めます。

煎茶の要素として「色」、「味」、「香り」のバランスや特徴が必要ですが、火香や焙煎香ではなく、煎茶自身そのものの「香り」が和束煎茶にはあります。
この清々しくて爽やかな風味、お茶を「飲む」、というより、お茶を「嗜む」という表現がよく合うのが「宇治煎茶」なのです。

少し多い目の茶葉を急須に入れ、ぬるめのお湯でじっくりと時間をかけて
淹れ、至福の宇治茶時間を愉しむ、はっきり言ってクセになります。


最近では、鹿も茶畑に遊びに来るそうです・・。


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