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一番痛い話

皆さんにとって、人生で一番痛かったことは何ですか?

私にとっての一番の痛みは「顔面神経痛」です。
治るのか否かわかりませんが、現在は薬で痛みを和らげています。
発症の原因は不明です。

はじまりは、ほんのちょっとの痛みでした。
私は就寝中に歯ぎしりをしてしまうせいで、顎関節症でもあります。また、歯列矯正中でもありました。

ある日の起床時、左の顎関節に鈍い痛みを感じました。
「また食いしばってたのかな‥」そこまで深刻には考えず、その日は仕事に向かいました。

次の日、痛みの範囲が広がっていました。
変だなぁと思いましたが、次の歯医者までそう日が遠くないこともあり、とりあえず様子を見ることにしました。

その次の日、範囲は左顔面に広がり、痛みが増しました。同時に、若干痺れ始めたのです。
これはいかんと、慌てて歯医者に連絡を入れ、予約の日程を早めてもらいました。
「いたたたた‥」
口に出せるだけましです。今思えば、まだ少し余裕があったのでしょう。
仕事中、保冷剤を当てるとなんだか少し痛みが和らぐような気がしました。そうして何とかその日の仕事を乗り切りました。

本当の地獄はその夜でした。

左顔面が燃えるように痛むかと思えば、疼くような痛み、電撃が走ったかのような痛み‥。
次から次へと絶え間なく襲いかかる猛烈な痛みに苦しみました。
私の神経痛は持続痛のため、痛みがおさまるタイミングなどはないのです。
市販のバファリンやロキソニンを飲みましたが、もちろん効きませんでした。

また、左顔面と舌の左半分、両腕の薬指と小指から肘あたりにかけて、ビリビリと痺れ始めたのです。
こんな状況で寝られるわけもなく、気絶するのをひたすら待ちました。あまりの痛みに気が狂いそうで、子どものように泣いたのを覚えています。
後にも先にも、あんなに殺してほしいと願ったことはありません。
大袈裟に聞こえるかもしれませんが、本当に、当時はそう思ったのです。

私は少しでも楽な体勢はないかと床を這いずり回りました。
動いても止まっても激痛で、本当に終わりのない地獄のようでした。

次の日、やっとの思いで歯医者へ行き、先生に症状を伝えました。
すると、大きい病院へ行き、脳の検査をしてもらうように言われました。最悪、若年性脳卒中や脳腫瘍の可能性もあると言われ、私はびっくりして頭が真っ白になりました。

次の日いくつか検査を受けました。
その結果、特に重い病気は見つかりませんでした。
ただ、私の歯に取り付けられているワイヤー矯正(金属)がMRIに干渉し、脳の一部分しか撮影できていませんでした。
先生の見解は、どこかの血管が神経を圧迫して痛みを起こしているのだろうということでした。しかし、顔の大半が撮れていないため、その原因部分も明確にはわからなかったのです。

薬でかなり症状が抑えられている今でも、雨の日やその前日になると、顔がビリビリ痛んだり、顔の皮膚の表面のすぐ裏側に虫が這うような、すごく気持ちの悪い感覚があります。

しかし、良いこともあります。
天気予報をみなくても、次の日雨が降るかどうかがわかるようになりました。
本当に些細なことですが、ちょっとだけ特殊能力を得たような気になれて面白いです。

特に梅雨時期は、今までお話してきたことを鮮明に思い出すので、折角ならばnoteに綴ろうと思い、今に至ります。
薬が効いて本当によかったと思います。
たまたま何かの拍子にふと血管と神経が離れ、痛みから完全に開放されることを願って、気長に付き合っていくつもりです。

以上が、私の経験した「一番痛い話」です。
ここまで読んでくださった方、お付き合いいただきありがとうございました。


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