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パパが育児を中心に行うようになって変わった43のこと

イクメンという言葉が生まれて十数年。街中や公園では、小さな子どもと一緒に遊ぶ男性の姿をよく見かけるようになりました。

我が家も、小学校高学年の娘と2歳の息子をまさに子育て中です。

一見平凡な4人家族ですが、私たち夫婦のライフスタイルは少し変わっておりまして。ママが週4正社員・週1パートのダブルワーク、パパはフリーランス(webライター)として働いています。

ママの育休が明けてからというもの、家事と息子の育児をパパが中心に行うようになりました。在宅時間が長いですし、親とも離れて暮らしていますからね。

仕事をしながら家事をこなし、さらには小さな子どもの面倒を見るのは想像以上にハードでした。そんなハードな生活を経験したからか、日々の生活や育児に対する考え方がずいぶん変わりました。

育児を中心に行うようになって変わった43のこと

1.身だしなみに気を遣わなくなった
朝は子どもの身支度や保育ママ(保育施設)への見送り、夜は夕飯の片付けや洗濯等。とにかくいつもバタバタしているので、オンライン会議や仕事関係で外出しない限り、髭を剃るとか、きれい目な格好をすることがほぼなくなりました。
この点に関しては、パパよりも美意識の高いママが洗顔やメイク等に時間を使いやすくなったので、むしろ生活が合理化されたように思います。

2.四六時中、夕飯のことを考えるようになった
毎日夕飯のメニューを考えるのはほんと大変です。何を作るかもですし、材料をどう揃えるかの問題もあり、何かにつけて「今日何を作ろうかなぁ」と考えるようになりました。
娘は夕飯を楽しみにしています。息子は好みの食べ物でないと“ぺーするよ”と脅してきます。調理する側としても、おいしく食べ、楽しい時間を過ごしてほしい気持ちがあるので、夕飯づくりが一番悩まされます。

3.料理のバリエーションが増えた
子ども達に2日連続で同じ料理を出すわけにはいきません。副菜ならまだしも、メインともなれば飽き飽きしたような反応をされますから。欲しい材料が安く手に入るわけではないというのもあります。
料理のバリエーションを増やすために、レシピサイトをよく見るようになりました。いまは簡単に調理できるレシピがいろいろ紹介されているので、そこはすごくありがたいです。

4.栄養を考えて調理するようになった
毎日料理することで、「自分の作ったものが子ども達の心身を形成する」と強く意識するようになりました。また、その責任感から、嫌でも栄養面を考えるようにもなりました。
とは言っても、ろくな知識が備わっていないので、可能な限りいろいろな食材を使って作るのが精いっぱいです。ほうれんそうを茹でたらとりあえず鰹節のせるとか、力尽きた時はせめてもの野菜として冷凍枝豆を湯がいて出すとか。栄養面を考え始めたらコストがかさんで仕方がありません。

5.魚の小骨に注意するようになった
自分が調理し、食べさせるようになってから、息子が魚の小骨をのどに詰まらせる事件が起こりました。タラ?だったかな。何にしても、苦しがる息子の様子を見て、「自分がしっかり注意していないと(この子が)大変なことになる」と痛感しました。
大人だったら本人任せにできることでも、自分がちゃんと見ていなければいけないと。トラブルを経験して、子どもの安全についても意識が高まりました。

6.子どもがおいしそうに食べていないと敗北感を感じるようになった
メニューを考え、調理法を工夫し、細心の注意を払って料理を出すようになったことで、子ども達がおいしそうに食べてくれないと敗北感を感じるようになりました。「今日はダメだったか・・・」と。
失敗の原因は味なのか、食感なのか、見た目なのか。“おいしい”と言わせるために何が不足しているのか。大袈裟ではなく、原因を分析し、仮説を立て、食材や調理方法を創意工夫するようになりました。

7.業務スーパーの利用頻度が増えた
我が家では、ウィンナー・肉団子等をリピート購入しています。娘はもちろん、男の子だからか、2歳の息子も小学生並みに食べることがままあります。低コストで、たくさん量が入っている。となると、やっぱり業務スーパー一択です。
「量を確保するならまずは業務スーパーに」といった感じで。事あるごとに、業務スーパーに行くようになりました。朝から晩まで、テレビで業務スーパーの特集をしている理由も、いまならなんとなくわかります。

8.実母と料理についてよく話をするようになった
実母は、自宅から電車で片道40分くらいのところに住んでいます。4人の子どもを育て、10人近い孫を持つ子育てのベテランです。家事の中でも料理が得意ということもあり、実家に帰るたびに料理の話をよくするようになりました。
「揚げ物にすれば(子どもは)何でも食べる」とか、「魚は水を使わず酒で煮るとおいしい」といったアドバイスをもらう等。以前は仕事の話をする程度でしたが、育児を中心に行うようになって実母との関係性も変わってきたように感じます。

9.ガーゼやタオル・子どもの衣類等を手洗いすることが増えた
息子の食べこぼしを拭いたり、服を着替えさせたりする機会が多くなり、汚れたガーゼやタオル・ズボン等を手洗いすることが増えました。一人暮らしの頃から洗濯好きでしたが、いまは重曹やクエン酸を使い分け、より科学的に手洗いするようになりました。
仕事がwebライターということもあり、「洗濯科学のアリエール」というキャッチフレーズに感心しています。

10.洗濯に固形石鹸を使うようになった
息子と砂場で年中遊ぶようになり、服の泥・砂汚れが落ちない問題にぶつかりました。そのまま洗濯機に入れても、袖や裾・膝等についた汚れって落ちないんですね。悩んで検索してみたら、固形石鹸とお湯で落ちるとのこと。
実際にやってみると、洗い始めて間もなく茶色い水や砂が出てきて、汚れだけをきれいに落とすことができました。その成功体験があってからは、砂場遊びと石鹸での手洗いがセットになりました。

11.洗濯物をきれいにたたまなくなった
仕事と家事・育児で忙しくなると、洗濯物をきれいにたたむ時間と手間が無駄に思えてきました。30代の男性からすると、妻や娘のひらひらした柔らかいトップスとか、そもそもたたみ方がわからない衣類も多くって。
時短と省エネのため、いまは雑にたたむか、ハンガーのまま収納するようになりました。

12.子ども服のゴム通し・紐通しをするようになった
親戚に3歳の男の子がいる関係で、いまのところ息子の洋服は8割方もらいものです。だからか、ズボンのゴムがよれたり、ひもが抜けたりしてしまうことが多いです。
もともと玉結びができる程度の裁縫レベルではありましたが、息子の育児をきっかけに、ゴム通し・紐通しをするようになりました。針仕事が上達したことで、“主夫っぽさ”が増したような気がします。

13.毎日気温と動きやすさを考えて子どもの服を選ぶようになった
これまで、子どもの着替えといえば、ママが選んだ洋服を言われるがまま着させるだけでした。その生活は、「今日は何を着せるか?」考える必要がなく、今思えば非常に楽でした。でも、自分が着替えさせるとなると、洋服を選ぶところから考えなければいけないんですね。
寒くないか、汗をかぎ過ぎないか、しゃがんだり走ったりできるか等、毎日子どもの服を考えるのは大変です。結局、条件を満たすお気に入りの何着で日々をまわしています。

14.「うんち出ているみたいだよ」の報告をしなくなった
娘の時もそうでしたが、振り返ってみると、下の世話に関してはいつも指示待ち夫でした。特に処理の大変なうんちの時は。正直に言えば、やってもらったほうが楽だから妻に甘えていたんです。
育児を中心に行うようになってからは、いろいろ報告しなくなりました。「自分もやるべきこと」という意識の変化もありますが。やり慣れてくると、早くオムツを変えたい気持ちが先だって、いちいちママに頼むほうが面倒に感じるようになったからです。

15.1枚あたりの価格を確認してオムツを購入するようになった
オムツ関連でいうと、1枚あたりの価格(単価)を確認してから買うようになりました。毎日、毎回自分でオムツ替えすることで、オムツのランニングコストが馬鹿にならないことに気づいたんです。サイズアップすると枚数が減り、さらにコストがかさみますし。
いまは、“特売”や“セール”の売り文句に惑わされず、しっかり単価をチェックするようにしています。

16.保活の大変さを実感するようになった
娘の時は全部ママ任せにしていた保活も、息子の場合は自分が中心となって行うようになりました。育児を中心にやるほうにとって都合の良い保育園を選ぶべき、という考えからです。申し込んだ5か所の認可保育園は残念ながら全落ちでした。そのため、我が家はいま保育ママを利用しています。
待てど暮らせど希望の保育園に空きが出ないのは、とてもストレスですね。テレビニュース等では知っていましたが、自分の問題として、保活の大変さをいま実感しています。

17.保育ママの送迎をするようになった
保育ママの基本開室時間が9時から17時なので、それに合わせて息子を自転車で送迎しています。時々、「行かない」と渋ることがあって、自転車に載せるまではいつも緊張します。
娘の時には、こういう緊張感がありませんでした。というのも、当時は出勤早めのサラリーマンだったので、毎朝の見送りをママに丸投げしていたからです。「こんなに大変な思いを(妻に)させていたのか」と、数年経ってようやく気づかされました。

18.登室前に子どもの身支度をするようになった
毎朝の見送りと言えば、子どもの歯みがき・顔拭き・着替えも自分で行うようになりました。歯みがきと着替えは嫌がることが多いので、本来数十秒で済むはずなのに一苦労です。
いまの働き方では遅刻の心配はありませんが、イメージ通りにことが進まないとスケジュールが全体的に崩れるので、やっぱり焦りますね。

19.保育ママから電話がこないか、平日はびくびくするようになった
我が家の場合、ママはサラリーマン、パパはフリーランスということで、子どもが体調を崩したらパパに電話がくるような形をとっています。「熱が38℃です(迎えに来てください)」といった連絡がくるので、電話が鳴りはしないか、平日はびくびくするようになりました。

20.自分が優先的に休みを取るようになった
サラリーマン時代、子どもが体調を崩すと真っ先に「ママの休みを調整する」のが常でした。それが難しいとなって初めてパパの休みを調整する流れです。
いまは、真っ先にパパが休みを取るようになりました。この点に関しては、自分が決まった労働時間のない働き方なので必然的ではありますが。当然のように休みを調整してもらっていた頃と比べれば、お互いに納得して休みを取れるようになったと思います。

21.自治体管轄の預かり・送迎サービスを利用するようになった
保育ママのお迎えが間に合わない時は、自治体管轄の預かり・送迎サービス(ファミサポ)を利用するようになりました。例えば、遠隔地の取材で帰宅が17時以降になってしまう時。妻も業務終了が17時以降なので、こういう場合は誰かの手を借りる必要があるんです。
このあたりはフリーランスの弱いところです。仕事を断ってしまうとお客さんが離れてしまいますし、お迎えに間に合うよう自己都合で仕事を早く抜けることもできません。自分のキャリアを守るために、預かり・送迎サービスが重要な存在になりました。

22.小児科をはじめ、子どもを病院に連れて行くようになった
ほぼママ任せにしていた子どもの通院も、自分が行うようになりました。「小児科に連れて行けばいい」と短絡的に考えていたんですが、皮膚科であったり、耳鼻咽喉科であったり、受診する診療科を考えなければいけないことも多いんですね。
活気がある時は、院内でじっとしていられないし。自分一人が受診するのとは大変さが全然違うことを思い知りました。

23.子どもに軟膏を塗るようになった
オムツ替えやお風呂等、子どもの服を脱がす機会が増えることで、市販のワセリンや病院でもらう軟膏等をよく塗るようにもなりました。
自分でやるようになったからこそ、子どもの肌トラブルの多さとそのケアの大切さに気づきました。

24.母子手帳を見るようになった
「母子手帳」というのは、名前からしてパパにはあまり関係のないものだと思っていましたが、全然そんなことないんですね。保育ママの書類を作成したり、子どもを病院に連れて行ったりする中で、「母子手帳を見て・持ってきて」と指示されることが多々あります。
発育状況や予防接種の接種状況等、行政や医師が知りたい重要情報がいろいろ記録されており。そうした実態を知ってから、母子手帳は乳幼児にとっての“カルテ”なんだと考えるようになりました。

25.子ども関連の書類を管理するようになった
小学校や保育ママ関連の書類は自分で作成し、管理するようになりました。期日厳守の書類も多く、提出もれがないよう、書類の提出日を何度も確認するようにしています。
僕の場合は、年度初めにありがちな「家庭状況を確認する書類の作成」が大変に感じます。一家の氏名・住所・勤務先等を何度も書かされる状況は、マイナンバーカード等で何とかならないものか、書くたびにストレスを感じるようになりました。

26.子育てサロンを利用するようになった
「子育てサロン」といえば、子育て中のママが集まって楽しむ場所というイメージを持っていました。実態を知ろうともしなかった人間の身勝手な固定観念ですが、成人の男性には足を運ぶハードルが高いような、、、。
ただ、連日の猛暑で外遊びできなくなったことをきっかけに、初めて子育てサロンを利用したんです。そうしたら、皆さん友好的に接してくれるし、おもちゃはたくさんあるしで。壁を作って勝手に利用を避けていたのは、自分の無知ゆえだと気づきました。

27.ほぼ毎日公園に行くようになった
17時前に保育ママを退室し、近くの公園に遊びに行くのが息子とのルーチンです。昨年は夏から秋まで虫取りをしていました。今冬は大型遊具を中心に遊んでいます。とにかく公園で走り回るのが好きな息子。毎日公園に行くのは小学校以来です。
たぶん、男性のほうが虫に抵抗がない、日焼けをあまり気にしないと思うので。公園遊びは、パパ担当のほうが理にかなっているように思いました。

28.公園でママ・パパと会話するようになった
公園で過ごす時間が長いので、自然と他のママ・パパと会話するようになりました。顔なじみまではいきませんが、子どもと二人の時に話しかけてもらうのって、結構嬉しいものですね。

29.親子YouTuberに親しみを覚えるようになった
2歳の息子と常に遊んでいるのは大変なので、自分のリラックスも兼ねて一緒にYouTubeを見ています。息子が同じ動画を好んで見るからか、段々と親子YouTuberに親しみを覚えるようになりました。
出演している子どもが、自分の子どもと重なって可愛いというのもあるんですが。自分の身を削り、ひたすら子ども達を楽しませようとするママ・パパを見ると、「自分も頑張ろう」と思えるんです。

30.子どもがママよりパパに助けを求めるようになった
子どもの面倒を見る時間が多くなることで、子どもも何か困るとパパに助けを求めるようになりました。「子どもは無条件にママを選ぶ」と思い込んでいたので、これは発見でした。
遊びたい時、物を探している時、眠い時等。「パパやって~」とか、「ボールないの」とか。いつでもどこでも呼び出されるのは大変ですが、“パパだってやってやれないことはないんだ”と自信がつきました。

31.子どもへの「ちょっと待って」が増えた
助けを求めらるようになると「ちょっと待って」が口癖になりました。料理中、洗い物中、リラックスほか。リクエストの回数が多すぎて、一日に何度「ちょっと待って」と言っているかわかりません。

32.育児情報を参考にしなくなった
「イライラしない子育て」とか、「子どもを伸ばす方法」とか、親子向けの育児情報は参考にしなくなりました。他にやることがいっぱいある中、精いっぱいやっている自分を否定されているようで、デメリットが大きかったからです。
子どもとは言え、他人を相手にしているんだからイライラして当たり前。子どもにもポテンシャルやペースがあるんだから、親の期待で無理強いさせない。と、開き直ったら少し楽になりました。

33.平日昼間の労働時間が減った
家事・育児にかける時間が増えたので、それに反比例し平日の労働時間が減りました。買い物や夕飯づくりだけならまだしも、子ども達の教育・保育関係の書類を処理したり、なんかゴミの分別したり、名もなき家事に時間が削られます。
幸いパソコン一台あればいつでも仕事ができるので、子どもが寝た後、土日と、時間を作ってこまめに働くようになりました。

34.仕事をさばく判断力がアップした
家事・育児で時間が制約される生活は、仕事にいい影響も与えてくれました。それは、だらだら仕事をせずに、もっとも効率の良い方法を考えながらテキパキ働くようになったことです。
「これをいまやる」とか、「納期を考えてこれはやらない」とか。やるやらないの判断が早くなり、仕事を早くさばけるようになりました。仕事にかける時間数と、その出来は比例しないようです。

35.基本の移動が歩くから早足・ジョギングになった
何をするにも時間が惜しいので、自宅で家事をするにも買い物に出かけるにも、早足もしくはジョギングするようになりました。デスクワークが多いから、これはこれで良かったのかな。
健康管理のため、保育ママの送迎以外に自転車もほぼ乗らなくなり、体力が増したように感じます。

36.2つ以上のことを同時にするようになった
これも時間が惜しいがために変わったことです。例えば、浴室の洗い場を塩素系洗剤で除菌しながら、ポットでお湯を沸かしつつ、その間に洗い物をして。お湯が沸いたらコーヒーを入れ、それを相棒にリビングで仕事をして、休憩を兼ねて浴室の洗剤を流すとともに、帰ってきたついでにリビングに掃除機をかけるといった感じで。デュアルタスク・マルチタスクが習慣となりました。
もともとせっかちではありましたが、いまの生活になってせっかちに拍車がかかったような気がします。

37.日常に忙殺されるようになった
息子を見送り、仕事をしつつ家事をして、息子を迎えに行き公園で遊び、家族に夕飯を食べさせてからまた仕事と家事をする。そんな毎日なので、日常に忙殺されるようになりました。
いろいろ忙しい日々は大変ですが、頭の回転は良くなったように感じます。時間が限られる中、何をどのような手順でこなせば生産性がアップするのか。あるいは何を辞めるべきか。そういうことを考える日常は、ある意味、仕事よりも仕事をしているような感覚です。

38.子どもや妻にキレやすくなった
忙しくて気持ちに余裕のない瞬間が増えるに伴い、子どもや妻にキレることも多くなりました。キレたって誰も得しないのに、前頭葉が機能不全に陥るからイライラせずにはいられません。
僕の場合は、仕事と家事・育児を両立したいので。仕事の進め方を工夫するか、家事・育児をさらに合理化するか。自分の気持ちが追い詰められないよう、まだまだライフスタイルに工夫が必要だと考えています。

39.疲れきって寝る日が増えた
仕事で頭をフル活用し、家事・育児で肉体を酷使するようになったからか。夜は疲れきって比較的ぐっすり眠れる日が増えました。もともと入眠に時間がかかり、睡眠の質も悪いタイプだったので嬉しい誤算です。
ただ、翌日に疲れが残っている日も少なくないので、いまひとつ活動量と疲労感のバランスがとれてないんですかね。

40.余暇を大事にするようになった
仕事と家事・育児のせわしない生活は、なかなかまとまって休むことができませんでした。家族が帰宅してからはもちろん、日中の一人時間も、その時やれるだけのことをテキパキさばかなければならないので。
だから、仕事の合間に間食しながらだらだらするとか、隙間時間に5分だけ目をつぶって休むとか。こまめに余暇を取り、自分をいたわるちょっとした時間を大事にするようになりました。

41.「イクメン」という概念が消え去った
厚生労働省によれば、「イクメン」とは『子育てを楽しみ、自分自身も成長する男性のこと、または、将来そんな人生を送ろうと考えている男性のこと』を言うそうです。
実際に育児を中心に行うようになると、子育てを楽しもうとか、それを通して成長しようといった余裕なんてないことに気づきました。自分と妻、子ども達の生活をやりくりするのに精いっぱい。そういうわけで、「イクメン」という概念そのものが自分の中からすっかり消え去りました。

42.「自分らしさ」とか考えなくなった
これも、精いっぱいな日々を過ごす中で消え去った概念です。「自分らしい生活」とか、「ママ(パパ)になっても自分らしく」とか響きがいいですよね。ただ、僕の場合は、妻や子どものために動くのが“自分らしい”と感じるところがあるようです。
いまの暮らしぶりで子どもは満足か、何をしたら家族が楽しめるか。こういうことを考え始めたら枚挙にいとまがありません。見栄を張るようですが、いまのところは、自己実現以上に奉仕の精神が勝っているのかもしれません。

43.些細なことでも妻に感謝するようになった
家事・育児を自分で行うようになると、やってもらった時に感謝する気持ちが倍増しました。「(自分がやるべきなのに)やってくれたの?ありがとう!」みたいに。
例えば、食べた食器をシンクまで運んでくれるとか、パジャマを取りに行くついでに自分のパジャマを持ってきてくれるとか。主体的にやる側になって、やってもらえるありがたさをより感じるようになりました。

「イクメン」とか言っているうちは、まだまだ道半ばだった

「イクメン」という言葉を見聞きするようになり久しいです。「育児協力」「育児参加」することは、肯定はされても否定されるようなことではないと思います。

けれども、そうした言葉を聞くたびに“ママ主体の育児が前提なんだな”と、疑問が湧くようになりました。

ママ一人では大変だからお風呂くらいは協力しようとか、ママも仕事で忙しいからパパも積極的に育児参加しようといったように。

ひねくれすぎでしょうか?

おそらく、自分の身分を明かす以外に「私はサラリーマンです」と、あらたまってアピールする人はいません。それと同じで、育児が生活に溶け込んでいるなら、「私はイクメンです」とわざわざ自分の立場を表明する必要もないはずです。

仕事と同じように、育児も自分が果たすべき当たり前の役割。

育児を中心となって行うようになり、そう思えるようになりました。

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