【毎日が400字】20年ぶり、夫からのメッセージ
3月15日の朝、トイレのホワイトボードにメッセージがあった。
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夫か、息子か。
50歳か、10歳か。
文章といい、字といい、10歳の方が妥当と思われたが、10歳の方からは14日に折り紙をもらったという事実があった。
よって、消去法により50歳の方となる。
寝起きの夫に確認すると、やはりそうだった。
そんなことを気にする人だったのか。
こんなに字が下手だったのか。
今年のホワイトデーは、20年間気づかなかった夫の一面を見た。
字を書くことも、文章を書くことも減少しつつある昨今。
筆圧やら、
字の大きさやら、
一文の長さやら、
助詞の有無やら、
漢字の割合やら、
句点の位置やら。
手書きには表情があり、人格がある。
「散歩に行ってきます」。
20年前、朝起きたらメモがあった。
20年経て、メッセージは2行になった。
30年目には3行になるのか。
定年を迎えているであろう10年後。
豚肉の生姜焼き。
きょうの晩御飯です。
生姜、多めにしておきます。
大いに期待したい。
では、こんな感じで次回もよろしくお願いいたします。
おかず、増えます。