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今勉強する理由ーやる気と怠惰の二重螺旋

少し寝た後に課題やる予定だったのに寝落ちしてしまってた..
何で相変わらず寝落ちって気持ちいいんや🐱‪(  •̥ ˍ •̥  )‬

10月から、来年進学する大学院の研究室から課題が出始めて、最近は主にそれに取り組んでいる。
課題、といっても遺伝子工学関連の英語教科書の和訳提出だ。
これが意外とボリュームが大きい笑


単に和訳するだけだとただのロボットになってしまうし、仕事と同じで

何のためにやっているのか分からなくなるので改めて自戒として、自分が勉強することの意味を見出してモチベーション向上を図りたい


最近、自分が研究する分野について人に説明する機会が増えてきたが、
そもそも自分でも何と説明していいのかわからなくなることがある。
極限環境微生物学」と「遺伝子工学」の研究を行う、と説明することが多いが、(遺伝子工学てなんやねん!と思うことが自分でもよくある)
簡単なときは「微生物についての研究」もっと簡単なときは「生物系の研究」と言っている。

※極限環境微生物学については、せっかくなので以下の投稿を参考にして欲しい


■遺伝子工学とは

遺伝子工学について説明する前に、生物の仕組みや関連する用語について説明したい。

ーDNAとはNANDA!

どんな生物も自分と(少なからず)似たような子どもをつくる。
これはすべての生物に共通した特徴の一つで、
この特徴は「遺伝」や「複製」とよばれる。
(厳密にいえば遺伝=複製ではないが)

DNAという言葉は日常生活でもよく聞く。
”古典文学のDNAを受け継いだ近代作家”や”先代のDNAを反映した企業理念”など。

DNAとは、Deoxyribo Nucleic Acidの略で、日本語ではデオキシリボ核酸という。
DNAはヌクレオチドという物質が結合して(この結合をホスホジエステル結合という)たくさん繋がった分子だ。
ヌクレオチドは、「糖」「リン酸」「塩基」が結合した分子のことで、「糖」「塩基」が結合した分子をヌクレオシドという。
まぎらわしい!!

DNAを構成する塩基は4種類ある。
アデニン、グアニン、チミン、シトシンの4つでそれぞれ頭文字を取って、記号でA/G/T/Cと現される。
ヌクレオチドがたくさん繋がると、四種類の塩基がいろいろな順番で並ぶことになる。
AATCGGTみたいな感じだ。
その塩基の並び方(塩基配列という)が遺伝情報になっている

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理系総合のための生命科学より

※ちなみに、DNAによく似た分子にRNAというものがある。
DNAとは「糖」の構成要素の一部が異なっていて、DNAではデオキシリボース、RNAではリボースである。
「デオキシリボース」とは「リボース」から2個(=di;ギリシャ語の数字のa現し方で、1,2,3..をモノ、ジ、トリ..と数える)酸素原子(oxy)がとれたもの、という意味。
また、RNAでは上記の塩基の種類が、チミン(T)ではなくウラシル(U)となっている。

ー遺伝情報はタンパク質をつくる設計図

”塩基の並び方が遺伝情報になっている”とはどういうことか。

実は、DNAが持つ遺伝情報を基に、細胞内でアミノ酸という物質がつくられる。

具体的には、DNAの3つの塩基が1つのアミノ酸に対応している。
たとえば、「AGA」という3つの塩基は、アルギニンという1つのアミノ酸に対応している。
このような3つの塩基(コドンという)と1つのアミノ酸の対応を、遺伝暗号という。

そしてアミノ酸がたくさん繋がると、タンパク質という物質がつくられる

タンパク質は生物体を構成する有機化合物の中で最も量が多く、細胞機能のほとんどを担っている。
代謝に関わるすべての酵素や、シグナル伝達に関わるタンパク質、細胞や個体の構造を維持する構造タンパク質などなど..

つくられるタンパク質によって、生物の姿・かたちが変わってくる
そういうわけで、DNAの塩基の並びが”どんなタンパク質をつくるべきか、を決めている情報”=「遺伝情報」なのだ。
(この情報で、生命の外見・中身の大部分が決まる!)

ー遺伝子を操る

そして、この遺伝情報を持ったDNAの結合領域を遺伝子という
(ことが多い。明確な定義はない)。


すべてのDNAが遺伝情報を持っているわけではない
したがって、遺伝子=DNAではない!

話が長くなったが、つまりはこの”生命の設計図”とも言えるDNAを、操作する遺伝子操作技術が発展を遂げ、「遺伝子工学」という学問分野になったのだ。
遺伝子操作技術のおかげで、はじめは簡単な原核生物を中心に進んできた分子生物学も、真核生物(特にほ乳類生物)で詳細な分子レベルの解析が可能になったし、クローン動物も生み出し、遺伝子組み換え食品も作れるようになった。
さらには、考古学的遺物や化石の調査、犯罪捜査においても有力な証拠として、使用されてきた。


要約すると、

遺伝子工学とは、様々な酵素やタンパク質を利用して、特定のDNA を切断・結合することで遺伝子を人工的に編集する研究分野のことだ。

遺伝子工学を用いることで生命の理解や医療、産業への応用へつながっているのだ。


個人的には、この遺伝子工学によって、がんや神経性疾患、筋ジストロフィーなどの疾病の理解や治療技術に貢献したいと思っている。
そういった応用のためには基礎を学ぶ必要がある。

そんな訳で、今教科書の和訳によってDNAの単離方法や同定方法に関する知識を習得中なのだぞ、自分!
それに、英語に慣れることにも繋がるし(だぞ、自分!)。
専門的な英語はTOEFLの語彙力向上にもなっていいね(そうだろ、自分?)!
自分のやるべきことに集中して基礎を身に着けていこう(うん!)。

4-5時くらいに目覚めたのに気づいたらこんな時間だ(何やってんだ笑)。笑

*参考文献*
・若い読者に贈る美しい生物学講座
・宇宙一わかりやすい高校生物
・遺伝子工学ー基礎から応用までー                 
・理系総合のための生命科学
・京都大学 理学部HP
<http://www.sci.kyoto-u.ac.jp/ja/academics/programs/scicom/2015/201509/06.html>

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