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funky fruit


俺の舌を滑走路に
言葉たちが次から次へと
標的が何処なのか
過程的宿主の俺にもわからんが
とにかく奴らは一切の躊躇なく
風を生み、そして育み、また風の中へ
舞い上がっていくものから
即座に沈んでいくもの
あらゆるものを拒絶して突き進んでいくもの
様相は多種多様
さっきから、心臓が不安だけを燃料に鼓動している
だからどうだって話なんだが
植物は大地を贄に芽吹いて、実を結び、優しい蔓と葉で清新な息吹を育んでいく
あらゆる種子は、太陽と対峙する宿命を
ぶらさげた魂に刻み込んで光へ
その身を余すことなく曝し
生き生きと感情を溢れさせる、露の一粒一粒が物語
疑わしくなるほど澄んだ朝の
簡潔な終焉と、生誕と、五線譜の上を好き勝手蛇行する韻律
盛り上がりに欠けるなら
俺が口笛でも添えてみよう。

『funky fruit』

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