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遺言:美しい。世界


2013年5月28日

美しい。の判断基準は常に文化に内在する 
そして文化とは時代と共に変遷し、変容する 
ところが、美しい。の判断基準は時代とは無関係な位置にある 
ある種崇高で、多様で、稚拙な形容文句でありながら
触れることの叶わない 
美しい。 
矛盾、ただそれのみが、美しい。を成立させ、同時に混沌化させる 
故に人は、信じがたいほど、美しい。に惹かれ信仰し続けてきた 
外観的なものも内観的なものも可視なものも不可視なものも
すべて、すべてに 
美しい。
を、求め続け、これからもその運動を続けていくことは自明の理 

こうなると、誤って思考能力を得た人がすがりたがる 
真の、とか、偽りの、とか 
と言った、美しい。が膨大な量で文化に時代に顕れてくるのだけど 
所詮、言葉は遊び 
意味は意味と言う大義を果たせるわけもない。 
美しい。は何処にもない 
美しくない。も何処にもない 
森羅万象、有機物、無機物、霊体など疑わしい存在含め 
何処にもない、という虚しさを知った上で 
美しい。と呟いてしまう。 
人が人足る要因の一つである、遺伝子からの勅令か呪詛か 
いずれにしても 
在るがままに生きる困難を受け入れられる世界が来たとして 
それは、幸福か不幸か、平和かそうではないか 
美しい。世界を創造するのは人か、それ以外か 

『遺言:美しい。世界』

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