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私は洋服着る人について何も分かってなかった、、、

アパレルに務めて早24年目。

24年前の専門学校卒業のわずか2か月前に仙台から出てきて、面接受けていた

仙台にはその頃アパレル求人会社も無ければ充実した業種紹介会社のネットページも無かった時代

駅前で唯一売っているアパレル転職ガイド雑誌【とらばーゆ】を隔週買い片っ端から電話
(専門学校内に就職相談するところも無く、大体が地元の販売員か東北の工場勤務、もしくはアパレル関係ないところへの就職。。。今考えるとひどいよね)

当然ズブのシロウトが転職雑誌で電話したところで


「経験者のみの応募なので・・・」と断られる(泣

でも、中には履歴書送ってくださいって言ってくれる会社もあった
(20件電話かけて、2~3件くらい)

その中で、面接までいける会社は1社あるかないか

それを年明けから繰り返して(遅い!何もかもが遅い!!)

面接言っても決まり文句のように
「本当に上京してきますか?」(要するに、この時期に面接しているようなら地元に残るんじゃないの?って疑問)言われる

もちろん、完全に上京する気で面接に来てたけど、全く決まらず

そりゃそうだよなー

今ならわかる

そんなよく分からない、1から教えなくちゃ使い物にもならない田舎娘拾う義理はないもんな。。。

まして、転職雑誌に載せるくらいだから経験者を欲しているんだしね(笑)


結局わたしは、どこにも就職が決まらず、当てもないまま上京した(強行)

東京来てたまたま好きなバンドつながりで知り合ってた友達に連れて行ってもらったライブイベントで、
アパレルもやっているプロスケーター兼DJ・タレントやっていた人に拾われ、マンションメーカー(まさに!)からスタート
(拾ってくれてありがとう)


そこからいくつもの企業に転職してすっかりアパレルの人になってた私


服が好きで、大変だけど楽しい仕事
毎日洋服や生地見て、周りのおしゃれな人たちにも圧倒されつつ負けるもんかを重ねていった

結果―――


基準はいつも洋服が好きな人の視点
おしゃれが得意な人の見方で見ていた


時間かかったなー(本題まで)


アパレルってアナログなくせに、ちょこちょこよくわからない用語使ってくるでしょ←

洋服の呼び名もどんどん変わるし

今 ← 昔

ブーツカット、ベルボトム ← パンタロン、ラッパズボン

ジレ ← ベスト ← チョッキ 

レギンス ← スパッツ 

デニム ← ジーパン、ジーンズ 

タートルネック・ハイネック・モックネック ← とっくり
↑これは衿の長さでそれぞれ呼び名が違うけど

沢山あるよね。

もはや、昔の呼び方知らない人もいるだろうな。平成生まれ以降は。


呼び名もそうだけど、着方もブラッシュアップしていて常に変化を見ている人しかわからなかったりする

例えば、「抜け感」説明できる?


むずかしいわ!怒 私も文字で説明するのむずいもん

ラフ感を出して、程よく力の抜けた感じを出す
ちょっと着崩して、きれいなアイテムをサラッと来たような雰囲気にする

みたいな
(結局分かりにくい?(笑))

一応定義?としては、
シャツとかジャケットなどの割とかっちりしたアイテムをゆるく着崩したり、ガチガチに固めたおしゃれ→ラフ感でこなれた感じを演出する

ことを言ってる

具体的には、
”かっちりシャツを抜き衿(衿ぐりを後ろにずらしてうなじ見せるくらい)にしたり”
”ジャケットの袖口をまくってみたり”
”さりげない肌見せ(手首、足首、デコルテ、うなじ)”

とかとか、、、

っつーか、説明されても分かんねー


って人でも問題ないよ(笑)

わたしもこの業界ずっといるけど、なにこれ?って用語とかトレンドとかブーム(にしようとしてるものも含めて)あるもんね

どの業界にも当たりはずれもあればさ、
売れたブームだからって必ず知ってなきゃおしゃれじゃないっていうもんでもない

ってか、そういう業界では知ってるよね。って文言知ってても
おしゃれじゃない人は多々いる(ひそひそ)

そういうのに染まりすぎて、わたし自身もおしゃれしたいのに中々入れない。。。って人に寄り添えてなかった


寄り添えてなかったってのも変な言い方だし、
これも上から目線にとられかねないけど。

でも少なくても、周りにいる人から”洋服の人”と見られているワケで
その人たちが聞きやすい(もしくは分かりやすい答え方)っていうのをしてこなかったなっていう盲点

もっと楽しいんで欲しい
知ってほしい、着てほしい、買ってほしいって思っているのに伝えてなかったし、伝えられていなかったってことに

ようやく気が付いたんだーーー遅


いや、遅くない

人生まだ半分もいってない(何歳まで生きるかは聞かないでくれ)


つまり、今からだってもう少しやれることがあるなって思った


聞いてくれた人にちゃんと伝わるように、話す話し方を考えていこうと思った

洋服ってセンスだと思ってるでしょ?

違うもん。どれだけ沢山知るかってことと、沢山見ること着ることなんだよね

わたしはダサかったよ。

でも、好きだった、洋服が。楽しかったし、今もだけど

ほんと好きこそものの~だよね。

そういう人増やしたいな。机上でゴタク並べるんじゃなくて、
ただただ単純に好きな服着たりするファッション好きな人


本日も最後までお読みいただきありがとうございます
なんかね、ふと気が付いたんだよね。
当たり前の視界って少し離れないと当たり前じゃないってことに気が付けないんだよね。
仕事(会社員)やめてよかったかもしれない。また服が楽しいもの
自戒も込めて

では、また―――






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