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正直な胸の内

チームが勝ち続けるたびに、自分の居場所は狭まっていく。

4年生の控え選手として、難しい時期を過ごしている。


今の僕は、単純すぎるガキのようだ。

チームが勝っても素直に喜べない。

上手くいっているチームを何処か疑問視して、そんな自分を大切にしすぎている。


そもそもなぜ、難しく感じてしまうのか。

それは、試合に出られないからだ。
直接チカラになれていないことに対して、悔しくてたまらないのだ。

そう、なぜ難しいのか?原因は分かっている。

それでも、難しい、が拭えないのはなぜか。


考えてみて、ようやく分かった。

「僕だからこそできること」がそうではなくなったのだ。

だから非常に難しく、意味や存在意義を感じないのだ。

工藤らしさは工藤にしかない、のではなく今のチームは上手く回っていて、

工藤は居てもいなくても変わらない、それが今の僕の存在だ。

そして、俯瞰的にそれを認知した僕も存在感を高めようとするわけでもない。

自信がないというよりも手段がないのだ。

チームにプラスをもたらす手段が、

よりチームを上手く回すアイディアが、分からないのだ。

準備や片付け、荷物を持ったり、声を出したり、そんなことは控え選手として当たり前に行うのがア式だ。

それ以上にチームにプラスをもたらすのは、「らしさ」(個性)でしかないはずだ。

それでも、今の僕にできることは正直何もない。

日頃の練習や練習試合で積み重ねていく他ない。

悔しいし、残念だけど、これはリアルだ。



それでは、これからどうしていこうか。

諦めてしまうのか。
逃げてしまうのか。
らしさ封印で誤魔化すのか。
練習だけ楽しんで終わりか。
このままで本当に後悔しないか。


何としても自分自身を好転させたい。この壁を超えてみたい。
サッカーと離れる最後の年に最大の壁が立ち塞がった。
これは、試されているのではないか。

ア式はみんな良いやつだし、毎日過ごしやすい。
精神的に支え合える素晴らしいチームだ。


10月に入った。インカレ出場が決まった。アミノは決勝まで進んだ。
来週にはリーグ戦の後期が開幕する。引退カウントダウンが始まる。


こんな今こそ、自分のことを大切にしよう。

孤独や不安を抱える時期だからこそ、考え行動することで成長できるはずだ。

そして、周りの人々が支えてくれていることに対して感謝しよう。

サッカーができる喜びを噛み締めよう。

サッカーでイライラできるのも数ヶ月だと胸に刻んで、サッカーを楽しもう。


早稲田の誇りをもう一度、背負える日まで。

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11月3日 アミノバイタル®︎カップ 決勝戦 vs流通経済大学

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