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SNS童貞を卒業した話①


#眠れない夜に

はじめに


「ペアーズ」、「タップル」、「Tinder」等マッチングアプリを活用して抱いて抱かれて抱かれて抱いてを繰り返している男女が世に満ち溢れています。

 まだスマホが普及していない時代。私が高校、大学と流行っていたSNSは「mixi」、「モバゲー」といったSNSがまだ緒に就く前のものでした。

 私が初めてSNS用のアカウントを開設したのは19歳の7月頃、大学の同級生の間で流行っていた「mixi」です。やりはじめた当時は、実際に友達と会わなくても今何をしているのかわかる「つぶやき」という機能を使って近況を発信していました。「〇〇なう」「〇〇からの〇〇わず」のようにつぶやくと、「mixi」間で友達登録した他のアカウントからコメントをいただいたり、「いいね」を押してくれることで、承認欲求が満たされるといった楽しみがありました。その年の11月には彼女ができて、それなりの大学生活を楽しんでいました。ところが翌年の2月に彼女の浮気が発覚し、3か月という比較的短い交際が終了しました。彼女に裏切られ、ポッカリと空いた心の隙間と収まらない性への探求心にセイヨ君が私に囁きます。「mixiのメッセージ機能を使って、不特定多数の女の子といっぱい会ってみようよ。そしたらまた、エッチなことできるよ」
 こうして「mixi」が女を抱くためのツールへと変化しました。

 当時は、そういう人種を「出会い厨」と称して、冷たい目で見られていました。

 人の目を気にする私は、別アカウントを作成して、手探りの中、ひたすらにメッセージを送っていました。だいたい50通に10通は食いついて、その中から実際に会えるのは1人くらいでしたね。

 今回の記事ではタイトルのとおり、初めてSNSを通じて出会った女の子とセックスした話をしたいと思います。

蒔かぬ種は生えぬ


 19歳の7月。地元の友達と宅のみをしていた時に「あぁなんかセックスしてぇな。」と若い男が突拍子もなくいうセリフだと全世界の男が首を縦に振るフレーズをユウキがつぶやきます。

「たいきの大学でヤレそうな女いないの?」

 大学生活を謳歌していた私は、つい強気になって

「同級生には手は出していないけど、ヤれそうな女は御用意できまっせ」
と調子よく返答しました。

「おっそれなら、来月バイト休み入れていこっかな。どこにでも向かいまっせ。」
 当時の私たちは車とエロパワーがあればいつでもどこでも飛べるエネルギっしゅな時期でした。こうして私は、1か月の猶予を与えられ、「mixi」で活きの良い女の子を探しました。

 何十通かメッセージをばらまいた後、「リク」という子が釣れました。私と同い年で親近感が湧きます。写真を見ると、白ギャルメイクで、ほかの女子のとの2ショットを撮ったプリクラをプロフィール写真に載せています。左の手の甲をカメラに向けてピースをし、人差し指と中指の先を左ほおにくっつける当時流行ったポーズをしていました。デニム生地のショートパンツに黄色のTシャツ。なかなか露出の高い夏めいた服装に興奮します。メッセージのやりとりや、使用する絵文字と返信の速さを伺えばヤれそうな雰囲気は伝わってきます。mixi上で何通かやりとりをした後、直接メールアドレスを聞いて良好な関係を築いていきます。ユウキが私の自宅に遊びにくる1週間前に直接電話でやりとりをし、

「最初から2人で会うのは緊張するから3人で飲もう」

という話にこぎつけることができました。彼女に警戒心はなく、電話では、付き合ってきた彼との恋路や、男女の話もすんなりと、むしろ自ら話してくれたので、性に対する寛容さが伺えます。最大のポイントは私の家でいきなり宅のみをするという流れに抵抗なく了承をもらえたことです。

石橋を叩いて友達に渡らせる臆病な私

 宅のみ当日、ユウキが祖父からもらったセダン車で遠路遥々待ち合わせのローソンまで来てくれました。「おう。たいき。今日はよろしく。いやぁきちゃったよぉ」彼は、地元の高専生で、実家から通いながらアルバイトと学業を両立しています。彼の実家から私の住まいまで車で4時間かかりましたが、エロパワーで移動の疲労ももろともせず、彼女を待ち合わせの場所まで迎えにいきました。

 移動中に、今夜はどのようにして彼女とセックスまで持っていくか打ち合わせを行います。ユウキを立てて(勃てて)彼女との2人の時間を作る作戦にしました。私の心の中はつい半年ほど前に童貞を卒業したばかりで、少し強がりなところを見せていたので、本当に出会って間もない女とセックスすることができるか心配でした。今回は、試しに友達を差し出して、彼女の性に対する寛容さを図る回にしようと密かに考えていました。2人の時間を作るために、宅のみ開始から1時間半経過した後、私の携帯にアルバイト先(塾講師)から連絡が入り、今すぐ授業に出てくるよう管理者から連絡があったという体で進めます。学習塾は1コマ90分が相場ですから移動もかねると2時間半は時間を作ることができます。セックスにはちょうど良い時間です。

実際に会ってみて感じたこと


 待ち合わせ場所に向かうと、一人の白ギャルが携帯電話をいじりながら待っています。青白いデニムのショーパンにオフショルダーの白ブラウスを着た見た目は、ちょいギャルっぽいファッションです。彼女をピックアップし、自宅に戻る道中、彼女の過去の男の話を聞かされました。こういう女性は承認欲求を満たしたいがために目の前にいる人に聞いてもいないのにパーソナルな話をします。こういうタイプはある程度性の許容範囲が広く、好きな人しかできないとか、男性のスペックをもとめたりしない比較的抱きやすい女性です。女性慣れしているユウキは彼女の振る舞いをみて察したせいか、「こいつ絶対ヤれるわ」という顔をしながら私の顔を見てにやにやし出します。

作戦実行

 自宅に着き、あらかじめ買っておいた缶チューハイをもって乾杯しました。ユウキはセックスを終えてから彼女を送り返すため、お酒は飲まずお茶で乾杯です。
 典型的に普段何をしているか、休日は何をしているか、趣味は何か、これらにまつわる面白い話をしたり聞いたりして場の雰囲気が和んだところで恋愛について深堀りしていきます。そして性に関する話に持ち込んでエッチぃ雰囲気に抵抗がなくなったところで1時間半が経ちました。あらかじめ私の携帯にアラームを設定していたため、時間通りに着信音のようなアラームがなります。ユウキに目で合図をし、「例の作戦を始める」とお互い小さく首を縦に振りました。

「あっ〇〇塾から電話だ」

 と、私は席を外し、電話をする振りをします。リクはお酒で顔が赤らんでおり、しっかりできあがっていました。

「同僚の塾講師が、急に風邪で寝込んだらしく、急遽1コマだけ出なければならなくなった。申し訳ないけど、戻ってくるまで二人で楽しんでくれないかな?」
「たいき君は、何時頃戻ってくる?」
「今20時半だから、授業が21時からで、終わるのが22時半だから23時には戻ってこれるかな」
「まじか、それは残念だなぁ。生徒のために授業頑張ってくれ。俺らは俺らでたいきのこと待ちながら楽しんでるわ。家に帰ってくる30分前くらいになったら連絡ちょうだい」

と彼女と肩を組みながらユウキとリクは私を見送りました。突然私が入ってくるのを防ぐために、最後に言い放った女性に対する気遣いはさすがだなと思います。
 

ひたすらたいき


 こうして私は、ぶらぶらとユウキから連絡が来るまで時間を潰していました。このとき、はじめてデリヘルのドライバーの気持ちがわかった気がしました。悶々としながら、私の部屋で私以外の男女でパンパンと矯声を鳴り上げている光景を思い浮かべるだけでビンビンに股間が膨れ上がってしまいます。近くのローソンでエロ雑誌を読んだり、新装版のマンガを読み漁りましたが、内容が全く入ってきません。唯一入ってきたのはエロ雑誌のクラブで踊り狂う女の子が、ナンパ師にお持ち帰りされてラブホテルでセックスをするというシチュエーションをテーマにした写真集です。このときいつか東京のクラブでいけいけギャルをお持ち帰りしたいなぁと思いました。家の前に戻ると私の部屋は薄暗くなっていました。外から覗こうかとも思いましたが、さすがに不粋だと思いとどまりました。
 

『終わったよ(笑)』


 ようやく彼から連絡が来ました。「(笑)」が先ほどまでの二人の関係を思い浮かべされます。彼に電話をして、これから戻る旨を彼女に聞こえるように伝えました。30分後、自宅に戻ると彼女はしっかりシャワーを浴びていました。一瞬自分の家ではないかと思いましたが、敷かれている布団をみて安心しました。

「たいきが帰ってくるの遅いから少し休憩しちゃったよ」
「うん。明日早いから寝ちゃってたぁ」
「ごめんね。急に仕事入っちゃって。もう12時回っちゃうし、そろそろ片付けようか。リクちゃんとはまた別の機会でゆっくり飲もうよ」

 お互いすっきりした顔立ちだったのでこれ以上私がいない間何をしていたのかは聞かないでおきました。
 彼女を家まで送った後、

「いやぁ4時間車で来た甲斐があったねぇ」

 ユウキはご満悦な様子です。話を聞けば、私が出てすぐにキスをしたとのことでした。

「途中で参加してもよかったなぁ」
「たいきと3Pは恥ずかしくて無理だわ。俺、他の男がいるところでセックスはできないかな」

 何はともわれ、これで次彼女と会うときは確実にセックスできることがわかりました。
 次回彼女と会えるのが楽しみで楽しみでたまりません。付き合っていた彼女と別れてから5か月は経っているので久しぶりのセックスとなります。 今日はここまでにしておきましょう。次回は、まだ駆け出しの男であるセカンド童貞のような私がリクをどういう風にセックスまでもっていたか話したいと思います。この記事を見て良いなぁと思ったら「スキ」や「フォロー」をしていただけたら投稿のモチベーションがアップするので、是非お願いします。長らく見ていただき、ありがとうございました。

【ご紹介】会うまでのメッセージテンプレ

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