人を勇気づけるもの
2011年3月11日。
日本列島を大地震が襲い、未曾有の大災害になった。
その大災害は現代の中で漫然と生きる生の中に「死」を見た瞬間で、多くの人の価値観が変わった瞬間でもある。
様々な場所でそれぞれの大震災の形があったと思う。
感じたこともまた様々で、怖いと思ったり、不安を感じたり、誰かの身を案じたり、いろいろなしがらみを捨てられない大人に怒りを感じたり、いろいろあったと思う。
でも僕は一番多くの人が感じていた感情は、「無力感」だったように思っていて、『君の名は。』と『シンゴジラ』が数年後に大ヒットしたのはこのときの無力感という感情を物語の中で払拭してみせて、観た人々を勇気づけたからだ。
数年後に作品によって勇気づけるのも、とても素敵なことだが、僕はそれ以上にあの大災害の直後に人々を勇気づけたものを忘れていない。
それがこのCMだ。
震災後のどこか沈んだムードに、クロマニヨンズの「ナンバーワン野郎」が流れ、やることはわかってる、立ち上がる。と歌い、ガンダムが立ち上がる。
このCMを初めて観たとき、なぜだか涙が止まらなかった。
こわかったよな、不安だったよな、悲しかったよな、それでも進もう。
とやさしさと強さとちょびっとのユーモアで勇気づけてもらい、かつクリエイティブとはこういうことをいうのだと教えられた忘れられないCMだ。
30秒ないので、もしよかったら観てみて欲しい。
今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。
チャリティマッチの三浦知良さんのゴールも震えたな、そういえば。
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