夏なんて嫌いだ

正直言って、夏は苦手だ、というよりは嫌いだ。
理由は一つ。私は暑いところがひたすら嫌いなのだ。

そんなことを言うと夏好き派はやれ夏には花火大会がある、海やプールに行けると主張する。
そもそも熱帯夜なんか言われている真夏の夜にわざわざ人混みの中で花火なんか見ても疲れるだけだ。
そもそも花火なんて冬に見た方が楽しい、なんて妙な自論を私は持っている。

じゃあ海やプールは?あれは夏にしか楽しめないものだぞ?
とは言っても私は薄着をするのが生理的にあまり好きでないのだ。
なんなら半袖でも少し嫌だ。

結論から言うと、ひとまず私は夏が嫌いなのだ。

さて、最近は各方面で「平成最後の夏」と言うものが流行っている。
夏というものは人を不思議と何となくセンチメンタルかつノスタルジックな気分にさせる力があるようで、「平成最後の夏」というワードは爽やかながらもなんとも切ない雰囲気を漂わせている。
これが「平成最後の冬」だとなんだか締まりが無い。
やはり日本の夏というものは不思議な魔力があるようだ。

話は変わるが私はここ数年、ずっと夏を海外で過ごしている。
15年にはネパール
16年はインド
17年はアイルランド
そして今年はドイツ

なので、実質4年近く日本の夏、というものは体験していない。
そして、もちろん「平成最後の夏」というものも体験せずに今年も夏を終えてしまうのだ。

やはり私も日本人、「平成最後の夏」に関わらず、
毎夏は何かしなければいけない、という思いに駆られてしまう。
夏フェス、花火大会、バーベキューなど。
しかし、悲しいかな。私にはこれらの遊びを一緒にしてくれる友人がなかなかいなかったのだ。
その結果、この行き場のない思いは、海外への一人旅へと誘って言ったのだろう。

案外、自分の一人旅好きは夏のせいなのかもしれないな。
そう思ったベルリンでの夏の昼下がり。

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