雷恐怖症、認知行動療法のクリニックへ行ってみる

コンニチワ!
火山が噴火する音が怖くて、ショーの音がデカくて、ディズニーシーがかなり無理になったのに、ランドにインしたら、ワールドバザールのプロジェクションマッピングがハロウィンで結構キツめの雷の音が鳴ってて「ツラ…🤦‍♀️」と思いました。佐波苑佳です。前座が長い。

タイトルの通り、3ヶ月ほど雷対策として帰っていた北海道から戻り、
帰省前から紹介されていた、認知行動療法のクリニックを尋ねましたwith mom.



☆これまでのあらすじ☆

音を聴いて慣らす暴露療法はしたくない、上手く雷恐怖症と付き合っていく方法を選ぶ!
と工夫をこなして生きていたところ
祖父が、お得意先の癲癇の先生に私の話をしたところ、「暴露療法しかないなんておかしい!時間はかかってもきっと良くなれるはず」と、都内の神経クリニックを紹介してくれる。
しかしそのクリニックでも特に特別なことはなく今までとも変わらず安定剤を処方するのみだったので、他になにか無いか尋ねると、「認知行動療法というものがあって…」と、今回尋ねたクリニックを紹介してもらった…というところです。

_________


さて、紹介してもらったので予約しよう!
という事で、予約に取り掛かりました。
聞いたところによると、なかなか予約が取れなくて2ヶ月先とかになってしまうと。
なので、予約は北海道帰省中に、関東に戻るタイミングに合わせて予約をとりました。

しかし…

そのクリニックは初診の予約は全て朝の9時台のみの受付でした😂😂
…都内とはいえ、1時間半くらいかかるので、ツラ…と思っていたら更に「10~15分前には到着してください」と😇😇
私みたいなまだ都内近くて動ける範囲に住んでるならいいけど、遠方の人とかは大分難しいですよね…結局5時起き通勤ラッシュに潰されながら行きました😂

そして更に雷恐怖症の私にとって難しい案件が繰り出される🥺‼‼


看護師さん👩‍⚕️「キャンセルは3日前までで、それ以降ですと、連絡を頂いても今後予約を受け付けられません」


なん………だと??😭😭😭


いやぁ…病院側も、キャンセルが出るくらいなら1人でも受診したいだろうし、わざわざ何で!?とは聞きませんでしたけど…

私達雷恐怖症…というか少なくとも私には、
その日の天気がどうなるが分からない以上、予定の確約はかなり勇気がいるんですよ…

病院へ行く3日前の天気、晴れだったので、とりあえずキャンセルはせず、今回は無事に行けたから良かったけれど…
これでダメだったら、言わざるを得なかったですね。

雷恐怖症の専門ではなくても、鬱とか、その日難しい病気っていくつもあると思うんだけれど…😢😢😢

今回のクリニックにはこの時点で複雑な気持ちでした(笑)

病院に行って、まず簡単に問診票を書きます。
・どんなことで困っているか
・それはいつからか
・この病院を何で知ったか
と、どこの病院でもアリがちな質問の他に、メンタルクリニックなので、
親族に今までうつ病になった事があるか、などを含めた簡単な家系図なんかも書きました。

朝いち、予約体制なので、すぐ呼ばれましたが、まずは心療内科?の先生のカウンセリングが15分ほど。
紹介状や、記入した問診票を元にさらにヒアリングしていきます。
お若い先生で、丁寧に挨拶してくれたけれど、カウンセリングになったら相槌が急に「うん。」「うんうん。」になって急に縮めてくる心の距離(笑)
((素直に、それはちょっとどうなんだとおもった))


カウンセリングを終えて、いよいよ診察。

院長先生と、先程カウンセリングしてもらった心療内科?の先生もご同席。

紹介状+問診票+カウンセリング内容を元にまた新たに自分の雷恐怖症を説明していきます。

状況を伝えたあと、まず初めに聞かれたのは
「思いつくままで良いので、恐怖症で嫌なことを上げてください。」

というものでした。

なので私は、
・雷そのもの ・大きな音全般 ・雨 ・フラッシュ ・予定を決められないこと ・人の予定を自己都合で変えなくてはならないこと ・寝られないこと ・職場や住居を選ばなければならないこと ・雷に合わせて行動を決めなければ行けないこと…etc...
を話しました。


その次に聞かれたのは、
「治すための努力をしてますか?」
というもの。

元からこのnoteにもかいてますけど、
私は治すために必要以上のストレスを感じたくないので、上手く付き合っていく方法を取ろうと思ってる質で、
治す!より、良くなる方法がなんかあるなら、
という気持ちでこれまでずっと来たので、
単純に捉え方の問題なんですけど、
正直言われた瞬間は、ピキっと来るものはありました(笑)
思い返すと違う意味合いで受け取れるんですけどね。
余裕が無いのも、病気に対してナーバスな証拠かな。😂

なんて言うか、「治せるものを治そうとしない」って、実際聞こえがすごい悪いじゃないですか(笑)
ポジティブに考えて、努力して、治せって言うのが世の病人に対する見解なのかなって勝手に思ってて(笑)
(特に精神病に。)
結局、病気に甘えてるって言われたら間違いないし言い返せないんだけど、私は私の精神面を守る事を優先してるから、先生に、とかではなく世間にそう思われると思うと、腹が立つし、やり切れなくなる部分があった上で、ちょっとピキっと来ちゃいました。先生は悪くないよね。そう思っておこう。

質問に対しての回答は、
「してません。上手く付き合っていく為の努力というか工夫をしています。」

とキッパリ言ったんだけど、
返された言葉は
(ものすごく優しくオブラートに包みながら)
「そうか、でもそうするのは当たり前だよね。貴方にとっては。」
みたいな感じで😂

もう話の細部までは覚えていないけれど、
言われた言葉を要約すると、
ものすごく優しくオブラートに包みながらね、
ものすごく優しくオブラートに包みながら、

そうやって回避するのは、貴方にとって当たり前なんだけど
それをすることによって恐怖心が更に大きくなる。
(そやろな。)

薬で恐怖症は治らないから(せやな。)

治す…慣れるためには、それに対して勇気をだして行動しなければ治らないのよ。
それが認知行動療法ってやつで…。(はい…。)



ここで、今更そもそも「認知行動療法」ってなによ。という話を実際に先生から聞いた例からご説明を試みると


例えば、高所恐怖症の人が高所恐怖症だからって1階以上に行くことは出来ないまま生きていくわけには行かないから、
まず、1階から3階へ勇気をだして行ってみる。
最初は怖くて心臓もドキドキしてる。
でも、だんだんと時間が経つにつれ怖く無くなっていく。何日も続ける。記録をつける。
自分が乗り越えた経験を身体に染み込ませて、慣らしていく。

なるほどなぁ。よくわかる。


そして、もうひとつこれも実際にいらっしゃる、ゴキブリ恐怖症。
どんな虫でも「ゴキブリなのでは」と思ってしまうそう。
ゴキブリもダメだし、ゴキブリの歩いた部分もダメらしい。
初めて聞いたけど、わかる。ゴキブリと対峙したことはないけれど、そのくらいヤバいやつなのはわかる。病むのもわかる。

それを治すために、

ゴキブリの字をかく(ふむ)
ゴキブリの絵をかく(ふむ)
ゴキブリの絵をついてるものをたくさん買う(あぁ、うん…)
それを触る(う、うん…)
ゴキブリのオモチャを買って家に置く(え)
家族にゴキブリを捕まえて瓶に入れて置いてもらう。(はい?)


読んでわかると思うんですけど、
私個人的感想として、ゴキブリ恐怖症に対しての治療法は正直、正気か???
という感じです…
オモチャを買うあたりから、そこまでしなきゃいけんか?みたいな気持ちがふつふつと湧く…😢



つまり、勇気をもってこういう努力をして、慣らしていくことなんだね、認知行動療法とは。


そして、雷恐怖症にとっての認知行動療法をちらっと聞くに
YouTubeで映像を見たり聞いたり。
らしい。オォ…そうか…。


で、「そういうのやってみる気持ちはありますか?」って聞かれましたけど

「ないですネ😅」

って即答しちゃいました。
世の中の人に叩かれるかもしんないけれど。。
母苦笑。

あ、先生はちゃんと「勇気のいることだから、やらない人ももちろん沢山いますよ」と言ってくれたので、責められるようなことは全然ないですよ!

ただわたし的には、YouTubeで聞く・見る雷にあまり意味を感じなかったんです。
今も映像なら見れてるし、映画や演劇に雷の音は展開を変えるのに必ずと言っていいほど含まれるし。
めちゃくちゃ平然と見てるわけじゃないけれど、ある程度耐えられます。耳栓はしてるけど。
何故大丈夫かと言うと、「あ、来るな」って言うタイミングってだいたい分かるから。

でも私は、「いつ、大きな落雷音がするか分からないから」雷が怖いんです。
YouTubeの録音した音は、振動は伝わってこないし…

じゃあ実際、高所恐怖症の例みたいにちょっとずつ慣れてみてと言われても、
同じ雷の音が同じタイミングで、同じ大きさで、鳴ってくれる訳じゃないから
結果、その間ずっと、緊張状態と不安な精神状態の中に居させられるようなもんだなと思ったんです。

その精神状態で慣れろといわれてもなぁ…とどうしても思ってしまう…🤦‍♀️

やらない理由を探してるふうに思われるだろうけど、実際、聞いた時率直に自分にはあまり意味の無いものに思えちゃいました。

ちなみに、暴露療法の機関があるみたいに私は思ってたから、どこにあるのか聞いたけど

「いやいや、そんなのは聞いたことないです、そもそも雷恐怖症なんて全然居ないですし、そういう人のためのビルなんかないです」

みたいに言われました。こちらも随分と優しくオブラートに包み込みながら言われましたけど。。。

いや…居るよ?
雷恐怖症、結構いるよ…?受診してないだけだよね。
てか居なかったら病名ないよね…?
ネットの記事とかないよね?


多分読んでおわかりになるとおり、
私とこの先生、フィーリング合いません😔

キャンセルが3日前以降きかないのも、
そういう人を治療上ちゃんと行動させようとする為なのかなーって思いました。


今回受診した結果、収穫したことと言えば
もちろん、安定剤で恐怖症は治らない。
・現代の医療では恐怖症は、暴露療法以外に治す方法はない。

単純な感想は
「結局そうか。」という残念な気持ちですね。


ちなみに、以前話した障害者手帳について
その先生は「恐怖症は認められない」という回答でした。
でもネットには恐怖症は対象って書いてあったような気がするし、実際全く働けない訳では無いけれど、「ちゃんと」働くことは出来ないわけだし…
うーん、これについては、事の発端の実家の方の癲癇の先生にも聞いてみようかなと思います。

暴露療法の機関の有無については、調べたらVRでそういうのがアルミタイナンデスケドネ…?



認知行動療法について
私はやらないって即答しちゃいましたけど、
もちろんやりたい、って方はやってみて下さいね。
私は、自分で勝手にどうなんだって思ってるだけなので、鵜呑みにして、効果ないんだーとか思わないでください。
もちろん、やりたい方には、クリニックが行動の提案をしてくれます。



やっぱりわたしは当初の通り、上手く付き合っていく方法を模索したいので…
(親は、やらないって言った私に対して、何も責めません。ただ心配だからどうにか治さないと…とは思ってます。ワカルケドネ…働けないからさ…ごめんよ…石油王嫁にしてくれや…)


目下、防音室の購入を視野に入れてます。


というのも、こっからかなり個人的なお話になるんですけど

3ヶ月北海道という大地で過ごして
雷恐怖症として、その過ごしやすさと精神的な安心が大きくて

あれだけ、帰ったら負け帰ったら負け、なんの意味もなかったって思われたくない
って思ってたのに

関東の台風や、大雨、落雷をみて

「暮らすのキツ…」と思っちゃいました。


つまり。北海道に帰ります。


1ヶ月後に。




北海道の実家で何がそんなに、どう暮らしやすかったのか。
その甘やかしにまみれた理由はまた今度書こうかなと思います。

ただ、私は「精神の安定ってこんなにも人に未来を見せるんか」ってことを学びました。

場所が変わる分。
今まで少しやらせて頂いていた、舞台や朗読劇、ライブのお仕事からは
今後、少し離れます。

現在、別名義でお歌のお仕事をさせてもらっています。
今後はネット上を使ってどうにかやれることが無いか模索していこう、というのは前から言ってますけど、ようやく下準備がちょっと進んだかなという感じです。

なので、実体で今まで見てくださっていた人の前で何かをすることは今後、あまり無いかもしれないけれど、役者を辞めるわけではないです。
この先なにがあるかは分からないし、やりたい気持ちは沢山あるので!!!

全然、潔良くなくてすみません。
逃げと取られるか、英断と取られるかは
人によって違うのは承知してます。

…やりたい気持ちと、実際やれるのか自分、というメンタルの秤がどうしても後者に傾いてしまった上での決断です。

ということで、歌や芝居の環境をいい方向へ持っていく為にも、雷恐怖症としての精神安定のためにも、防音室の購入をただいま考えています!!!!!!!!


弱小なので、お金は一切ありません。
すぐには買えませんが、こちらは前向きに検討したい…
そして、活動拠点が都会から田舎へかわるので、雷恐怖症的利点もあれば不便もあった!!!
ので、その事もまたの機会に書きたいなと思います。

さて、今回の記事はなにか参考になりましたでしょうか?

これからも大変あまちゃんな人間ですが
応援してくだされば嬉しいです。



大きな決断をした佐波苑佳。