兵法家は、自然科学者っぽくなるよね。



より


上記文抜粋
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南ア大統領、NATOを非難 ウクライナの紛争「回避できた」

2022年3月18日2:07 午前[ヨハネスブルグ 17日 ロイター]

南アフリカのラマポーザ大統領は17日、ウクライナにおける戦争について北大西洋条約機構(NATO)を非難し、ロシア非難の呼び掛けに抵抗すると表明した。

ラマポーザ大統領は「NATOが、東方への拡大が地域の不安定化を招くという内部の指導部や当局者からの長年にわたる警告に注意を払っていれば、戦争は回避できたはずだ」と言明した。

同時に、南アは「力の行使や国際法違反を容認できない」とも強調した。

ラマポーザ大統領はさらに、ロシアのプーチン大統領から個人的にウクライナの停戦交渉が進展していると伝えられたと明らかにした。また、ウクライナのゼレンスキー大統領とはまだ会談していないものの、協議したいという考えを示した。

・・・・・・・・・中略・・・・・・・・

大変難しい状況だ。私はウクライナには行ったことがないので本当は語りたくないが、ロシアとNATO(北大西洋条約機構)との狭間にあるような「緩衝国家」に対しては昔から問題意識を持っているので、その観点から語りたい。

 三つの点を整理したい。今プーチン大統領がやっていることについて、日本のメディアは「侵略である」としている。これは国際法違反だ。「武力侵攻である」という意見もある。これは以前に米国もやっているし、旧ソ連時代にもアフガニスタン侵攻があった。私はいわゆる日本人のなかで起きている「侵略戦争か、そうではないのか」という呼び方の議論はしたくない。犠牲になる人がいることは同じだからだ。

 一番訴えなければいけないのは、侵略であろうが侵攻であろうが、今回の出来事は国際社会の限界を示している。国際法の世界では、人類は戦争が起きないようにとり決めをしながら日夜努力してきた。今は国連憲章が一番力をもっている。

 今回のケースには難しい問題があって、ウクライナという一つの国の中にロシア系の分離独立派の人たちがいて、プーチンは侵略する前にその地域の独立を認めた。その「独立」した地域(人たち)から頼まれて軍事侵攻したという形をとっている。これが国際法の一つの限界だ。国連憲章で認められている集団的自衛権にあたる、という言い分だ。


自然科学者のような伊勢崎賢治

伊勢崎賢治は不可能と言われていたアフガニスタンの軍閥武装解除などの数々の功績が知られているが、実は防衛省の自衛隊統合幕僚学校教官を15年も務めた軍事や外交問題のスペシャリストなのです。戦争など軍事的危機や遭難などの極限的サバイバルでは「何を考えたか」とか「何を見たか」など、あるいは自分の理想や願望はそれほど重要ではない。(★注、元NHKの職員だった田中龍作(本名、竹内尚文氏)ジャーナルのように「自分の眼で見たから、→これは間違いない事実だ」などの発想は一番危険。ほぼ詐欺の手口なのである)自分の主観的判断と客観的事実とがピッタリ一致している場合だけ生き残る可能性があるが、その逆は生きては帰れないのである。

すべての物事を政治や道徳的「善悪」の物差しではなくて、客観的な「正誤」だけに徹する自然科学者のような独特の発想を行っているのですから愉快。何となく正体不明の新コロ騒動で警鐘を鳴らすノーベル生理・医学賞受賞者の本庶祐や大村智を連想する人物。ロシア軍ウクライナ侵攻で政府や野党、リベラルメディアや有識者の全員が「ロシアが悪い」で絶叫する中で、山本太郎と伊勢崎賢治の二人は全く次元が違う発想を行っているので清々しいのである。

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抜粋おわり

>NATOが、東方への拡大が地域の不安定化を招くという内部の指導部や当局者からの長年にわたる警告に注意を払っていれば、戦争は回避できたはずだ

その通りだが、そもそも「不安定化」させるのが、NATOの目的だったのですからね。


>戦争など軍事的危機や遭難などの極限的サバイバルでは「何を考えたか」とか「何を見たか」など、あるいは自分の理想や願望はそれほど重要ではない。(★注、元NHKの職員だった田中龍作(本名、竹内尚文氏)ジャーナルのように「自分の眼で見たから、→これは間違いない事実だ」などの発想は一番危険。ほぼ詐欺の手口なのである)
>自分の主観的判断と客観的事実とがピッタリ一致している場合だけ生き残る可能性があるが、その逆は生きては帰れないのである。

だは。

まさに「兵法を知らん奴は黙っとれ」って三国演義の司馬仲達の名言。


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