【台北郊外】「R18」の駅で、18歳未満OKの大人っぽいものを探してみる
台北郊外に「R18」とナンバリングされた駅があります。
台北駅からMRTで約20分の明徳駅で、アメリカンスクールや日本人学校がある、超がつくほどの高級住宅地「天母(テンム)」の最寄り駅です。
ネオンがきらめき、夜の蝶が飛び回る18歳未満お断りの街ではありません。
鼻の下をなが~~~くして期待をしていた人がいたら、ごめんなさい。
でも、この街でちょっと大人っぽいもの(もちろん18歳未満もOKのものです!)があったら面白いと思い、探してみることにしました。
ハイソな街、天母
駅前は、漢字ばかりの看板で目がチカチカしそうな、台湾のどこにでもある普通の光景です。
30分ほど歩くとハイソな街並みが目の前に現れます。
東京の田園調布や成城学園に例えられる高級住宅地「天母(テンム)」です。
台湾にいることを忘れてしまうほど、とにかくオシャレです。
西洋人のファミリーも多く見かけます。観光客とは違い自然なふるまいで街の風景に溶け込み、インターナショナルな雰囲気を盛り上げています。
天母とは少し変わった地名ですね。
ここは、日本時代に「天母(てんぼ)教」という宗教の本拠地で、温泉やバス会社も経営していました。そのため「天母神社」「天母温泉」「天母バス」など、街中に「天母」の文字があふれていたのでこれが地名になったのです。
地名の由来がわかると、散策がより楽しくなりますね。
ハイソな街のスターバックス
しばらく歩いていると、おとぎの国から出てきたような、メルヘンチックな建物の前に来ました。
ここは台湾で最も美しいスターバックスとも言われています。
スターバックスは中国語で「星巴克」と書きます。
「星」はスター、見てすぐにわかりますね。
「巴克」は発音すると「パーク―」となります。
スターを意訳し、バックスは音訳しています。日本語はカタカナで簡単に表現することができますが、中国語は頭をしぼって名前を考えなければならないので、大変そうですね。
歩き疲れたので中に入ってひと休みしようと思い、店のドアを開けました。でも、汗臭いTシャツ姿だったので、
「入店拒否されて恥ずかしい思いをするよ」と、
自分の心の声が聞こえてきたので、慌ててドアを閉めて立ち去りました。
(実は、フトコロがさびしかったから入るのをやめたのです。もちろんドレスコードはありません。みなさん、安心して入ってください)
ハイソな街の伝統的な廟
西洋的なハイソな空間にも廟が堂々と存在し、台湾にいることを忘れさせないような仕掛けがされています。
スターバックスの近くにある「天母三玉宮」という廟は、農業の神様「五穀先帝」をメインで祭っています。以前はこのあたりに田畑が広がっていたのでしょう
海の神様「媽祖」もいらっしゃいます。媽祖像のうちの一つは、天母の地名の由来になった天母教の神社に祭られていたものです。インターナショナルな街にも、この土地の歴史がしっかりと残されています。
この付近は日本人も多いことから、日本でおなじみの百貨店やチェーン店も多く見かけます。台湾にいるはずなのに、日本にいるような気分にもなってきます。
このようなハイソな街では、18歳未満OKの大人っぽいものは存在しないのでしょうか?
あきらめないで、もう少し歩いてみましょう。
ハイソな街の野球場
天母球場の前に来ました。食品メーカー味全の野球チーム「味全ドラゴンズ」のホームグラウンドです。
「毎日C」という自社ブランドのジュース広告がありますが、ジュースよりもチアガールの方が目立っています。
台湾の野球は、チアガールの応援が試合を盛り上げています。観客席には、試合には目もくれずに、鼻の下をなが~~くしてチアガールばかり見ている人も多いという噂です。
今日のテーマ R18の駅で、18歳未満OKの大人っぽいもの に少し近づきました。
下町の香り漂う伝統市場の近くなら、もっとインパクトの強いものがあるかもしれません。行ってみましょう。
庶民的な街にある台湾デザートのお店
士東市場の近くの路地の中に入ると、愛玉ゼリーのデザート屋さんがありました。
愛玉とは、愛玉子という植物の果実からつくるゼリーです。
台湾独特のデザートですが、NHKの朝ドラ『らんまん』の主人公、植物学者牧野富太郎が発見した日本と縁の深いデザートです。
お店の名前は「我想做愛玉」です。
「愛玉を作りたい」という意味ですが、なぜか「玉」が離れていて「我想做愛」に見えます。
日本語にすると「2人でベッドインしたい」
一瞬ドキッとしてしまいますね。
こんな過激なネーミングにして、牧野富太郎先生があの世で苦笑いしているかもしれない・・
などと思っているときに、今日のテーマを思い出しました。
R18の駅で降りて18歳未満OKの大人っぽいものを探してみる
冗談のつもりでこのテーマを決めて散策してみたのですが、
なんとびっくり、テーマにぴったりの場所を見つけてしまいました!
愛玉ゼリーが運ばれてきました。
一口食べると、ひんやりした感覚とレモンの酸っぱさが手足の先までしみわたり、歩き疲れたからだを癒してくれます。
もうこれ以上歩けないので、今回の散策はここまでにします。
知っている街でもテーマを決めて散策すると、面白い発見がありますね。
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