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Web制作のシステムについて

システムの制作は前項のデザインコーディングと比べてわかり辛い部分も多くなります。特にこの作業は『コーディング』になるか『システム』になるかがわからなくなるところが多く出てきます。

今回も具体的な作業を中心に書き込んでいきます。

① 作成前(事前準備)

Web製作においてのシステム開発の事前準備は案件の大小、必要な機能などによってかなりの差が発生します。

まずは必要な機能の確認

Webサイトは目的によって、必要な機能も違います。

その機能のロジックと作り方によってシステム開発者の作業が大きく差がでてきます。

バナーの更新、ブログの作成、ポイントの累計、QRコード作成/取得、会員情報管理などのシステムの開発でいろんな機能が実現できます。

今回のWebサイトではどのような機能が必要なのかを作成する前に確認して置きましょう。

開発手法の確認

もちろんお客様の指定がある場合は指定された方法で開発すれば良いですが、そうでない場合、案件が確定され、キックオフの際にPMまたはディレクターと今回の案件の具体的な話をして、必須な機能も確認できましたら、次は開発する方法の確認が必要になります。

前段で書いた機能の確認では、
記載した機能の一部は0から開発するとかなり時間かかってしまいます

そこで開発手法の確認が必要になり、
今回のWebサイト開発はどう作るかを決めます

基本的には下記の2種類になります。

『CMS導入して開発するか?』

CMSの説明をしますと複雑になりますので、HITACHIさんの説明の一部を抜粋して記載します!

『Webサイトのコンテンツを構成するテキストや画像、デザイン・レイアウト情報(テンプレート)などを一元的に保存・管理するシステムのことです。』
HITACHIさんの説明(CMSとは)

上記の記事にも記載してますが、CMSの種類は山ほどありますので、ここでは参考までよく聞くCMSを記載します!

Wordpres』『Movable Type』『drupal

無料と有料のCMS色々がありますが、必ずこれというものはありません

サイトの機能の必要性に合わせてCMSの導入の考慮しながら開発しますと、費用と時間を大幅に削減できます!

『スクラッチで開発するか?』

もちろん上記のCMSを導入した開発の場合、効率がよくなり費用と時間の節約もできますが、
『どうしても対応しつらい機能』
『将来の拡張性』
『機能の独自性』
『サイトの自由度』など

を考慮しますと、スクラッチで開発という方法もあります。

ただし、スクラッチで開発する場合、機能の難易度に合わせて技術力も必要になり、費用もそれなりにかかることが多くあります。

上記の内容も踏まえて案件が開始する前に一度必要な機能要件と開発の方法を確認して置けば良いでしょう!

コーディングからの引き継ぎ

上記の機能と開発手法の確認以外に実際の作業の直前に、コーディングの担当からの引き継ぎが必要になります!

『コーディングデータ』を引き継ぎですが、渡し方は色々パターンがあり、直接『Githubにアップロード』また『データを渡す』はなどのやり方があります。
会社によって多少やり方の差がありますが、目的は同じで『静的なデータを共有』することになります!

システムエンジニアは基本的にはこちらのデータを持って組み込んでいきます!

② 作成中(実作業)

使う言語によって作業の分担と内容の違いがありますが、ここでは言語について細かく分別しませんが、作業上は大きく3つほど細分化できます!

データベースの構築

サイト上の更新・記事作成・会員管理などの機能がある場合、基本的にどこかでこれらのデータを保存および管理する必要があります。

それはデータベースの構築になります。

システムエンジニアはこれらのデータの用途・関係性・種類などに合わせて、目的と使う道が分かるように命名したり、構築したりする必要があります。

機能のロジック作成構築

ロジックは理解しつらい部分もあるかもしれませんが、下記で軽く簡単な例を挙げます。

例えば食べ物の記事を書くサイトがあります。
記事に対して食べ物の分類を行い、『洋食』『和食』『中華』三種類のカテゴリがあります。
この3種類の分類が記事の一覧ページ上にあり、『洋食』『和食』『中華』のボタンを選択して、記事の一覧ページのソートができます。
サイトを見に来たユーザーが下記の動作を行いました。

▼動作
記事一覧ページで【カテゴリの『洋食』のボタン】をクリックしました

▼システムロジック
①一覧のから『洋食』がついている記事に対して判断を行う
②『洋食』のカテゴリが付いている記事を選出
③一覧ページの表示を変化させる

上記のようなロジックを作るのはシステムエンジニアのメインの担当分野の一つになります。

APIの作成/受け取り

最初のフロー説明のシステムの紹介では、『会員機能、ニュース記事など更新できる機能』というような部分がありました。

上記のような更新できるデータは基本的にデータベースで保存されていて、システムエンジニアはデータベースで保存しているものをWebサイト上に表示させることが仕事です。
表示させるために必要なものはAPI(Application Programming Interface)になります。

簡単に言えば、システムとデータベースを繋ぐもの、
もちろん自社のサーバの連携だけではなく、外部のサービスと連携することも可能になります。

このような内部または外部との連携のためのAPIを作成と準備することは、
基本的にシステムエンジニアの担当範囲になります。

③ 作成後(引き継ぎ)

上記の作業が完了後、基本的に全ての制作が完了しました!

作成したものをそれぞれの担当者に展開して、最終の確認を行います!
確認項目としては下記のようなものになります。
・更新できるところがしっかりと表示されているかどうか
・希望の機能が指定通りに動いているかどうか
・外部連携がうまくつながっているかどうか(あれば)

確認が完了したら次は次は最終公開のインフラのフェーズになり、作業はインフラエンジニアへの引き継ぎます。

会社によってシステムインフラ作業が被りテスト用サーバー本番用のサーバーが用意されていて、システムの作業が完了した後の移行の分担もありますが、ここでは一旦省きます。

④ 最終の作成物

システム側の作成物はコーディングと似ている部分もありますが、
基本的には下記のようなものになります。
1)システムを埋め込んだデータ一式
2)構築完了のデータベース
3)データベースの構造・ 値がわかる資料
4)連携したAPIの関連情報(内部・外部あれば)

以上の準備と確認が完了したら、次は『インフラエンジニア』に引き継ぐことになります。

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