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小説紹介 その1「エウィランの冒険」

皆さんこんにちは

今日はバンドデシネではなくて、フランスの小説について書きたいと思います!

....ていうかバンドデシネ版もありますのでよかったら是非!(私はまだ読んでないんですけどね)。
後、2019年にアニメ化は決定されました!!

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2003年初版の2巻表紙です。色が綺麗で今でもとても好き。^

La Quête d'Ewilan (「エウィランの冒険」と訳したいですが)とは、Rageot出版社によって2003年に出版された、フランス児童文学作家Pierre Botteroの初作。全部で6巻が出ています。1番目の三部作はLa Quête d'Ewilanであり、二番目はLes Mondes d'Ewilan(エウィランの世界)と名付けられている。そして自分はまだ読み終わってない、人気キャラクターの生い立ちを語るスピンオフEllana(エラナ)も存在しているのです。

両親を失った13才主人公のCamille(カミイユ)は養父母に育てられて、なぜか6才になった前の記憶は全くない。
そしてカミイユには、誰にも話してない変なパワーがある。頭の中で物を想像してみると頭に浮かぶ物かシチュエーションかが現実に起こる。
だけどある日トラックから轢かれるところだった瞬間カミイユは思わず、身を別の世界へリープする。そこでT'slichというトカゲみたいな化け物に襲われ、彼女の本名はカミイユじゃなくて「エウィラン」ということを知ることになる。あの時謎の男が表れて彼女を救うのだが、あせっているカミイユはまた思わず現実界へリープしてしまう。

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アニメ化発表公式イラストです^

カミイユは、中学校の友人のSalim(サリム)に何もかも説明し家に戻るけどその時、二匹のデカい蜘蛛はカミイユを自分の家で襲う。その辺にまだいるサリムはカミイユの方へ急ぐのだが....目を開けると、二人はまたこの妙な異世界にリープしたことに気づく。

その後、カミイユとサリムはGwendalavirというこの異世界についていろいろ教えられる。カミイユ....ではなくてエウィランは実にこの世界で生まれたこと ; そのよくわからないパワーは「絵の才能」と呼ばれていることも ; そして、エウィランはGwendalavir帝国とT'slischという化け物との長い長い戦争を終わらせる勇者であること。どうやらエウィランはこの世界の最後の希望であるが、いくらでも「絵の才能」の天才であっても13才の女の子は本当に最後まであんなに危険な使命をはたすことができるだろうか?

ちょっと下手な要約ですが....なんとなく頑張りました(笑)

Pierre Botteroの大ファンとして最近「エウィランまた読んでみたいな」と思ってて、夏休みでやっと1巻を再読した。
私はですね、ファンタジーや異世界などが好きなタイプではないですが(ファンタジー本のファンにごめんなさい)なぜかエウィランは私にとって特別です。11才のころに読み始めたせいか、Botteroが想像した素晴らしい世界とキャラクターせいか、それは私にはよく分からないですが分かっているのは、自分にとって大切な作品です笑。文体はとてもシンプルで分かりやすいかもね。習得するGwendalavirについての情報も自然に流れるような気がします(カミイユとサリムとともに知識を得るからだろう)。シリーズを進みながらメインキャラも成長していろいろなシチュエーションを乗り越える。

Pierre Botteroは2009年にバイクの事故で亡くなり何千ものファンは今でも彼の死を悲しんでいる。エウィランの他に他のシリーズも書いてましたがやはり、エウィランは最高傑作とみなされている。(三部作の「L'Autre」も、エウィランと同じ宇宙で行われている。主に現実の世界を舞台にするので明らかでないけど。) Botteroは武道、俳句、忍者や侍などに興味があってそれを思い出させるエレメントを作品に取り入れていたので日本に出版したらきっと嬉しかった、と私はおもいますね。 





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