【映画レビュー】「高速ばぁば」(2012年 日本)〜時代を先駆けたホラー映画版◯しの子〜

【タイトル】
「高速ばぁば」(2012年 日本 71分)
監督、脚本 内藤瑛亮
出演 未来穂香、北山詩織、後藤郁

※本作にはグロテスクな表現が含まれています。

【あらすじ】
 アイドルグループ「ジャージガール」のメンバー、アヤネ、ナナミ、マユコは、かって老人ホームだった廃墟にロケで訪れる。
 それ以来、この3人の身に不可解な現象が次々と起き、更には高速移動する謎の妖怪『高速ばぁば』に襲われるようになってしまうのであった。


【感想】
 この映画、ストーリーが「高速ばぁば」という謎のジャパニーズモンスターに襲われる恐怖よりも、主人公のアイドル3人によるグループ内での陰湿な嫌がらせ、足の引っ張り合いがメインとなっており、そっちの方が怖いよ!!


 一応、皮膚にカサブタが出来てボロボロと剥がれ落ちたり、髪の毛がゴッソリと抜けたり、廃墟の真相など、嫌悪感のあるホラー演出があり、これがなかなかに怖い。
 ですが、アイドルグループ内の陰湿な内輪揉めの方が怖くなっており、やっぱり、本当に怖いのは人間なんだなーと感じる作品でした。

 あと、タイトルになっている「高速ばぁば」が、そんなに高速じゃないのが、やや不満。
 仮面ライダー555のファイズアクセルフォームか、仮面ライダーカブトのクロックアップみたいな演出での高速ばぁばを期待していたのに、そんなに速くなかった(ホラー映画に特撮ヒーロー的な要素を求めるな)

 『高速ばぁば』というタイトルならば、もう少し速さを。
 とにかく、速さが足りない


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