【タイトル】
「リミットレス」(2011年　アメリカ　105分)
原作　アラン・グリン著「ブレイン・ドラッグ」
監督　ニール・バーガー
脚本　レスリー・ディクソン

【あらすじ】
　堕落した小説家のエディ。ある日、別れた妻の弟から「脳を活性化させる怪しい薬」をもらう。
　その薬を飲むと、本当にエディの脳は活性化。
　テキストや辞書の内容を完璧に記憶し、瞬時に脳内で高度な計算をしては最良の判断と決断が出来たりと、驚異的な能力を発揮を出来るようになる。

　薬の効果が切れたエディは、再びこの薬をもらおうと元妻の弟の家に行く。
　だが、薬をもらう前に元妻の弟から買い物を頼まれ、一旦外に出るエディ。

　家に戻ると、なんと元妻の弟は何者かに殺されていた……。
　身の危険を感じるも、家の中から薬を見つけ出そうとするエディ。なんとか家の中から薬を見つけ出し、この場から去る。

　エディはこの謎の薬の力で、一気に上流階級へと成り上がって行くが……。
　脳を活性化させる謎の薬を巡るサスペンス。

【感想】
　ストレートに面白い映画です。
　主人公が薬を手に入れ、脳を活性化させてから猛勉強し、大出世していくハッスルっぷりと、薬を巡っての謎の組織との攻防。そして、薬の恐ろしい副作用……など、ノンストップで次の展開が気になる高品質なサスペンスでした。
　やっぱり、サスペンスとスリラー系映画は勢いが大事。

【若干のネタバレ感想】
　ですが、クライマックスが個人的にちょっと……。
　酷い目に遭ったんでもう薬に頼らず、自力で頑張る的な形で終わるかと思ったが、これからも薬に頼って最高の人生を送るみたいな形で終わったのが、少し引っかかる……。
　人間、便利なものがあれば、ずっとソレに頼ってしまうという姿を描いたのか、ある意味で薬物依存症を描いたのか……。

　どん底まで堕落していた主人公が薬をキッカケに努力をし、成功を掴んだので、正しく使えば薬は良薬。間違った使い方をすれば、薬は毒になるということを伝えたかったんだろうか？